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夏夜のお掃除屋さん

今の住まいは、街から少し離れて山間部に所在している。
だから夜になると、虫達が明かりを求めて窓に体当たりをしてくる音が、家のあちらこちらから聞こえてくる。
家の中でも沢山の虫を見るけれど、幾種類もの蜘蛛も見かけられる。使ったとてきりのない虫除けは撒かずに、彼らに任せることにした。
窓を閉めていてもどこからか何かが入ってきている様な、半分屋外のような家なのだ。
そんな環境で毎日本当に沢山の生き物を見かけるので、自然界の営み的なものはもう想像に難くない。

日が暮れ始めると、扉や窓には沢山の蛾やカナブンが寄ってくる。
梅雨時にはアマカエルが窓に張り付いていたり、玄関扉を開けると大きいヒキガエルが居たりしたものだけれど、梅雨が明けるころからだろうか、少し前から毎晩の様に洗面所の窓にあの子が張り付いている。

家を守ると書いて、ヤモリだ。
おそらく何匹かこの家に住み着いており、時折トイレやお風呂場の壁にも張り付いているのを見かける。
赤ちゃんサイズの子を見かけた時はその可愛らしさに癒されるし、たくさん食べて大きくなるんだよ〜なんて応援してしまう。

夜の窓のお掃除屋さん、寒くなる頃にはもう見なくなってしまうんだろうけど、
それまでたんまりと食べて、少しでもお腹を膨らましていってくださいね。


#夏の写真


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