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つまり会社の人事のやることは⑤-2

Q:採用段階ではにこやかでとても印象のよかった女性。
入社したとたんに、「私、すごく悩んでいて!」といきなり距離が近く、LINEで同僚や上司に延々と業務外の時間に相談。
「不安です」「怖いです」と繰り返して、面倒見のいい同僚や上司が疲弊。
相談といっても、いきなり夫婦のことやメンタルのことを言ってくるし、断れば「冷たい!こんなひどい人、初めてみた!」。
説明しようとすれば「そんなこと、私には関係ない!」といきり立つし。


何から手を付ければ・・・

対策:

① KAPEに徹する

このような方々は感情を使って人を操作してくることが多々あります。周囲は「自分がおかしいのか」「自分のアプローチがよくなかったのか」と感じがちですが、「ここは仕事をする場である」という原点に立ち返り、KAPEで対応することを徹底します。
(参考記事:つまり会社の人事のやることは①

 ② 法律で対応する

このタイプの最大の武器となる「感情」が入っていない法律で対応することも有効です。
最初から人事と顧問弁護士が一緒に対応し、「そんなこと、知らない!」などと感情的な反応があっても「それはどこでですか?」「誰がですか?」「何でですか?」「いつですか?」「どのようにですか?」など、5W1Hで冷静に対応します。

採用の段階で見抜くことはほぼ不可能なので、採用「後」の対応を瞬時に行うことを徹底します。

③ 「そう思うんですね」「そう感じるのですね」とだけ返す

このようなタイプの方々の勢いに飲み込まれないように、「そう思うんですね」「そう感じるのですね」とだけ返します。会社としては返答した、対応した、という事実が作れますし、相手の感情を拾わないので対応していても心的疲労が少なくなる、という2重の効果が期待できます。

④ 男性職員と一緒に仕事をさせない

このタイプは女性がほとんどなので、男性職員と二人きりなどの状態をつくってはいけません。「セクハラに遭った!」などと被害を訴えられないようにするためです。

(つづく)


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