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1月29日(水)インターネットに載ってないお医者さん

病気で寝たきりになってみて分かったことは、「意外とお医者さんは家まで来てくれる(ただし寝たきりに限る)」ということだ。

自分一人でなんとかしようとインターネットでお医者さんを検索したり病院に電話をかけたり、タクシーの後部座席に寝転がって杖をついて這いつくばって病院を探し回っていた時は、ギリギリ一人で動けているだけに、「じゃあまだ動けるんじゃん」と判断されるのか、助けてもらえることがなかった。

世の中からの風当たりは冷たくて、具体的なことはここでは言及しないけど、めちゃくちゃ体も痛いし原因もわからなくてめちゃくちゃ怖いし病気だけでも辛いのに、「なんでこんな目に……」と思うことしきりだった。

ところがもう、いよいよ限界が来て、全身が痛すぎて一歩も歩けません、病院なんて行けるはずもありません、そもそも家の中ですら動けません、ご飯も食べられません、車椅子を貸してください、となり、自分で何かをすることを全て諦め、「身内に任せる」と決意すると、するすると事が運んでいくのだった。

家族が地域の病院に直接話をしに行って、すぐ、訪問診療(定期的な往診のこと)してくれるクリニックの先生を紹介してもらった。家から車で20分くらいの距離にあるそうだ(もちろん私は寝たきりなので行ったことがない)。

それからずっと、お医者さんが月に2回、私の部屋まで診察しに来てくれるようになった。お薬だって、薬局の人が家まで届けてくれる(別料金)。みんな、めっちゃ親切。めっちゃ家まで来てくれる。そりゃ病院まで行けへんのやから来ていただく他ないんやけれども。

一人で病院を探し回って、東京にまで新幹線で通院して、余計に病状が悪化して、寝たきりになるに至った、あの一連の苦労、なんやったんやろ?と思う。

今来てくれてる先生には、インターネットでいくら探したって辿り着いてなかったと思う。ホームページがないわけじゃないけど、特別な宣伝をしていないから検索にヒットしないし、患者さんも口コミを書き込んだりしていない。

インターネットにはなんでも載っているようで、結局、「誰かの投稿待ち」だ。誰かが書き込んで初めて、そこを起点に情報が回り始める。ない情報は広がらない。ない口コミは口コマれない。グーグルで検索上位に出てくる病院だけが良い病院なわけではない。

地域社会と直接的な繋がりを持つことの大切さを学んだしあのであった……



【出来事】

そんなわけで昨日は、いつもの訪問診療とは別の、また新たなお医者さんが往診に来て下さった。訪問診療の先生の紹介で、凄く信頼できる先生とのこと。心療内科の先生で、詳しいことは分からないけど、神経科の知識も豊富なようだった。

正確には、一昨年の春に一度往診で来て下さって、ストレス関係のことで話をしたことはあった。その時はまだお世話になりたいほどの症状でもなかったので、それっきりだった。

今回は身体的苦痛に伴う精神状態の乱れについてで相談したはずが、話が進んで、痛みの治療も新たにチャレンジしてみましょうということになり、神経と天気痛の考え方の方からアプローチしていくことになった。神経のこと全然しらんからなんとも言えんけど。

※この先は線維筋痛症と筋痛性脳脊髄炎の具体的な治療方針について記録してあります。検索などで情報が氾濫すると良くないジャンルだと思うので有料設定しました。読むの自体はご自由にご参考下さい。特に専門的なことは書いてません。

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