【ロイヤルマネジメント】年末の次回予約の注意点
ちょっとタイムリーなネタを投稿。
すでに年末12月の次回予約をとっていると思います。
ボクも続々と入ってきて、すでに予約枠が少なくなってきました。
今回は年末の次回予約の注意点を書いてみます。
みんな全くできていないので、これ読んで注意してください。
【結論から】
年末の次回予約は、来店回数や売上高の多いVIPから入れていく。
しかし入らない予約を待って、いつまでも空けておくわけにはいかないのでVIP以外の人も、もちろん入れていく。
つまりVIP顧客の人には、夏を過ぎてから年末の次回予約の提案をし、先に予定を組んでもらう。
【毎月来る人のこと全然考えてないよね】
これは美容師あるあるです。
毎月、定期的に次回予約をしてくれるお客さまがいます。
毎回カットとカラー、トリートメントまでしてくれて¥16,000の平均単価です。
美容師にとっては、本当にありがたいお客さまです。
もうひとりのお客さまは、
3ヶ月に1回、カットのご来店。
9月になってお二人がご来店。
VIPのお客さまは来月10月の次回予約を。
3ヶ月に1度の方は年末12月の次回予約を。
【もう、わかりましたね】
そうなんです。
毎月、足繁く通っていただいているVIP顧客は、12月の次回予約をするときは、11月です。
その時には、3ヶ月に1度、2ヶ月に1度のお客さまの次回予約が入っていて、思うような時間がとれません。
年末のイベントも多く、キレイにして年始を迎えたい気持ちに
応えることができません。
12月はやはり、皆さんの美意識が高まる時期。
差し迫る年末という期限に、なんとか年内に髪の毛をやりたい。このようなニーズの高まる繁忙期になります。
ここで日頃からご愛顧いただいている、さらには毎月あなたを頼りに来店する方々にチカラをふるえないのは、感謝として形をとれません。
だからこそ秋あたりには年末のご予定の話を提案する。
毎年の恒例にしてしまうわけです。
【そんな簡単には取れませんよ】
忙しいように振る舞う必要はありませんが、ある程度顧客がつくと、限りある予約枠をマネジメントする必要が出てきます。
これは本当に必要なことで、パズルのように予約を入れていかないと、ムダな空きが出てしまったり、いつもの時間でサイクルするお客さまの、いつもの時間に振分けることができなくなります。
本質的なことなので、顧客が増えたらやろっ…
ではなく、デビューしてからコツコツ続けることが大事です。
本当に忙しくなってから、お客さまに提案をはじめても習慣になっていないので、かたちにはなりにくいです。
年末にお断りのお客さまが出てしまいます。
【年末はやっぱりやりがいを感じる時期】
年末という期限が引かれた中で、新年をきれいに迎えたい。
コロナ以前では、忘年会やクリスマス。
イベントもたくさん。
だからこそ、美意識が高まり、ありとありゆるサイクルのお客様が一堂に会する時です。
ここでチカラをふるえない美容師は、サービス提供者としていかがなものでしょうか。
今での自己ベストの業績を叩き出すのもこの時期。
自分への挑戦の時期でもあります。
そこで多くのお客様を担当し、最高の年末を迎えるのも、美容師にとって楽しいものだと思います。
【話を戻して】
お客さまに差をつけるのはどうなのか??
このような意見を聞きます。
ボクはこの意見には共感しない派です。
(正確には区別するです。)
お客さまに差をつけるのは、施術のクオリティではないのですから。半年振りでも、3週間サイクルでも、施術するクオリティには一切手を抜きません。技術者としての当たり前のプロ意識です。
お客さまに差をつけることを、クオリティやつきあいに差をつけるように感じる人がいますが、そもそも違います。
ロイヤルマネジメント、顧客管理という認識が甘すぎます。
そんな悪平等主義は、誰も幸せになりません。
手を抜くようなイメージを持っている人がいますが、そういうことではないです。
【どこから切り分けるのか】
年末の早めの次回予約を伝えるお客さまは、どのようにして切り分けるのか。
まじめに話すと、来店サイクル、回数、売上、単価
このように顧客分析のピラミッドを作るとわかりやすいです。
そこから必要なお客さまに伝えて行けばいいと思います。
僕のように、毎年のことになるともはや全員に声をかけています。
ロイヤルマネジメント、区別するんじゃないのかよ…
と聞こえて来ますが、VIPの方は年間で予約をいただいているので。
【習慣化するとこうなる】
お客さまに、混雑するタイミング。繁忙期。予約が取りにくい。いつから取り始めるのがおすすめ。
このような話をコツコツしていると、年間で予約をとっていただけるお客さまや、年末や繁忙期が近くなると複数回の次回予約をとっていただけるお客さまが増えます。
一度の来店でパーマも、カラーも、何もか…から、複数回にわけて予約をしていただけるお客さまが増えてきます。
複数回に分けたほうが正直に言うと、総支払額は高くなります。
ボクの担当しているお客さまでは、
『一生、3週間サイクルで日曜日の13時00分〜』
『3週間サイクルで日曜日の18時00分〜のメンズ』
のお客さまがいます。
もう美容師冥利につきる話です。
(お互いがそこにストレスにならないように、年間のお約束にしています。毎年更新。毎回、確認。)
お客さまが求める時に、きちんとお応えできるような予約のマネジメントをする。これもスタイリストとして必要なスキルです。
コツコツ続けていると、一度や二度の予約でどうのこうのがなくなり、年間や季節に合わせた予約をしてくれるお客さまに囲まれます。
お互いが良い関係になりますね、
【まとめると】
お客さまの区別化をしない美容師が多い。
年末の次回予約など見てるとすぐに感じます。
毎月、足繁く通うお客さまのご予約を後回しにしているようでは、まだまだ顧客管理や顧客満足をあげられていません。
ファンが多くなってからでは遅く、大切な年末にお断りするようになってしまいます。
計画的ではないスタイリストに出会ったお客さまは不幸です。
お客さまから美容師に対して多くの期待が集まる年末。
そこに応えることができるように、年間を計画的に仕事をしなければ、トップスタイリストにはなれません。
今回は、ロイヤルマネジメントからの計画性の話し。
みんなの日常のヒントになれば。
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池田わたる
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