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【教育】今後は「学習体験のデザイナー」を目指せ

正社員雇用サロンの美容師と話していて、ちょっと共感できなかった、、または自分ならこうするな、、、このように感じたことがありました。それが「教育」についてです。

今回は、今後は「学習体験のデザイナー」を目指せ 、このような内容になります。


【結論から】

教育者は、自ら教えることから「学習体験をデザインする」ことにシフトしていくと考えています。
また、そのように動かしていこうと考えています。

なぜならば、
誰もが情報を発信できる世の中で、個人のスキルの範囲で教育するよりも、多くの情報から選りすぐった学びを提供するのが「効率的で魅力的な学び」となるように感じている。

多くの良質なコンテンツを教育に落とすべきである。

誰かに教えてもらう期間は長いようで短い。
その短い期間を最大化させるのには「教育者のプライド」よりも「生徒の学びの最大化」を考え、適切な人やコンテンツを「つなぐ」役割が求められる。その評価は、この教育者のコンテンツ選びは「面白い」。市場原理と全く等しい「選ばれる人」になる基準である。

美容業界はますます「教育は事業化」する流れになると考える。
その中で「学習体験のデザイン」は、大きな成果をあげるものとなる。

【ちょっと価値観が違うな、、】

正社員雇用の美容師さんと美容業界のことについて意見交換した時に「教育」について、自分の価値観が明確になったので、ブログにします。

きっかけは、その美容師さんが「今後はうちの会社は教育に力を入れていく。技術・毛髪化学・経営を社内で力を入れていく」このように話していました。
素晴らしいことですよね。働く美容師にとっては、とても頼りがいのある会社組織です。
しかし個別具体的な話になると「ちょっと価値観が違うな・・・」と感じました。
それは「内製化を強める」ことです。外注をアウトソーシングと言いますが、その逆のインソーシング。つまり「手弁当で行う:社内で行う」ことでした。

タイトルが全てのように「学習体験のデザイナー」になることは、内製化を強めることではなく、広く開けた教育の機会。。。
自社にこだわらず外部の情報を取り入れる、、、それは「学習体験の高いコンテンツや人」をつなぐ、または柔軟に取り入れることだと考えています。

これは、美容室という個別具体的な話ではなく、大袈裟に言えば「学校教育」や「自宅学習(親が子供に教える)」でも言い換えることができると感じています。

【学習体験のデザイナー】

教育者の役割は大きな変化を迎えていると仮説しています。
「自分が教える」から「良いコンテンツを紹介する」ということへシフトするという視点は、現代の情報社会において非常に重要だと位置付けています。この考え方を深めると、教育者の役割が次のように進化することが考えられます。

1. ナビゲーターとしての教育者
 情報過多な現代では、どの情報が正確で価値があるかを判断することが難しいです。教育者は、膨大な情報の中から質の高いコンテンツを選び、生徒の目的や興味に合ったものを紹介する「情報のナビゲーター」として機能するのがいいと感じます。

2. キュレーターの役割
教育者は、生徒の学習スタイルやレベルに合わせて、最適なリソースをキュレート(収集・整理・提供)するスキルが求められます。書籍、動画、オンラインコース、アプリケーションなど多様な形式のコンテンツを選ぶスキルが重要となります。

3. 学習体験のデザイナー
教育者は、 コンテンツを紹介するだけでなく、それらをどう使って学ぶべきかをデザインする役割も担います。
例えば、、
「この動画を見た後にこのワークシートを解くと良い」
「次に読むべき本はこれ」
「このアプリで繰り返し練習すると理解が深まる」
といった学習プロセスを具体的にデザインする。
かなり属人的なように聞こえますが、後ほど出てきますがAIとの共存、活用で属人化のリスクを低減できます。

4. 批判的思考を促すファシリテーター
 生徒が受け身でコンテンツを消費するだけでなく、そこから自分で考え、深められるような環境を作ることが重要になると想像しています。たとえば、「この動画で語られている内容に疑問を感じたところはどこ?」など、学んだことを評価し、議論する場を作るのが重要になると考えています。

5. 新しいスキルの学び方を教える
 情報を活用して新しいスキルを学ぶ力、いわゆる「学び方を学ぶ」ことを教えるのも教育者の新しい役割ではないでしょうか。
具体的には:
• リサーチ方法
• 効率的なオンライン学習のコツ
• 自主的に学ぶモチベーションの保ち方
などを指導します。現段階でここができる教育者は少ないと感じます。「覚えさせる」ことができても「身につけさせる」教育ができる人はまだ少ないと感じます。

6. AIの活用・AIとの共存
 AIが教育分野で活用される中、教育者の役割はさらに変わると感じています。AIが知識提供を担う一方で、教育者はそのAIをどのように活用し、どのように「人間的な視点」で補完するかが問われるようになると考えています。

以上のように「自分が教える」から「良いコンテンツを紹介する:つなぐ」ということへシフトするという視点から見ると、教育者にとって、マインドセットやスキルセットが別のもに移行すると感じます。

特に重要なのは「生徒(学ぶ側)の現状を見極め、適切なコンテンツや人をつなぐ」ことが重要です。
間違っても「プライドや見栄」で「自分が教える=影響力」という自慰的行為は、いつの時代にも必要ないと感じています。

【いいことだけではない、問題提起】

教育者が「学習体験をデザインする」ことは、前向きで、新しくあり、効率的で魅力的な学びの形を作れるように聞こえます。
しかし、逆の部分も同時に考えなくてはいけないと思います。

学習体験をデザインすることに対して、批判的な視点も整理してみます。

1. 教育者の存在意義の希薄化
コンテンツが充実していれば「教育者はいらないのでは?」と考える風潮が生まれるリスクがあります。これにより教育者自身が自信を失ったり、役割を見失ったりする可能性が生まれます。

→ここは役割の明確化が重要だと思っています。
学習体験のデザイナーとしての役割、生徒が成長していく段階を定量的に測定して、教育者に達成感と役割を明確にする。

2. 生徒との直接的なつながりの希薄化
教育者がコンテンツ提供者やナビゲーターに徹すると、生徒との個人的なつながりが薄くなることを主張する人が出てきます。

→この人間的なつながりを主張する人がいますが、学習体験のデザイナーは「チューター的存在」と位置付けています。
学習のモチベーションや精神的な成長に大きな影響を与える関係性は「メンター」の役割だと感じます。
チューターやメンターの役割を設けられない人数体制のサロンは「教育の成果を関係性に求めない」施策が必要だと感じています。

関係性が良好なら「教育成果が高い」
この因果関係は信じていません。逆に人に執着や期待をしてしまい、教育成果が低くなると感じます。人に対して期待するから裏切られる(感情的になる)ことはあると感じています。

3. コンテンツへの依存
 外部の「良いコンテンツ」に依存しすぎると、自分で学びを設計したり、状況に応じて柔軟に対応する力が教育者側から失われる可能性が高まります。また、紹介するコンテンツの質が落ちた場合、学び全体の質も低下するリスクがあります。

→ 状況に応じて柔軟に対応する「対応力」はコンテンツ依存とイコールにはなりにくいと感じています。また、コンテンツの質の低下は「事前に教育者が確認しておく」ことでリスク軽減できると感じます。

4. 均一化による個性の喪失
 汎用的な「良いコンテンツ」を重視するあまり、教育者の個性やオリジナリティが薄れる場合があります。これは、生徒が多様な視点や考え方に触れる機会を減らし、画一的な学びに陥るリスクが生じます。

→KGIとKPIは「学習する生徒」に対することなので教育者の個性は二の次だと思います。オリジナリティを求める場合は「学習の体験の個性」を出すべきだと考えます。
この教育者のコンテンツ選びは「面白い」
市場原理と全く等しい「選ばれる人」になる基準です。

5. 批判的思考の欠如
「良いコンテンツ」が常に正しいという前提で利用すると、批判的に考える力を育む機会が減ります。生徒が「教えられる」ことに慣れすぎてしまうと、自分で疑問を持ち、深掘りする力が育たない可能性があります。

→これは現在の教育にも等しく言えることだと思います。
言葉や物事を「覚えさせる」教育も「自分で考え、深掘り」する能力は最大化されにくいと感じます。「コンテンツだから」という因果関係は成立しにくいと感じています。

6. 情報の偏りや選択の偏見
教育者が紹介するコンテンツの選択が、無意識に偏っている場合があります。その結果、生徒が幅広い視点を持つ機会を失い、特定の価値観や考え方に偏った学びが進むリスクがあります。

→これはリスクとして考えられる要因と感じています。
AIを使うこと、、とはいえエコーチェンバーやフィルターバブルが起きてしまうと回避できないように感じます。
ここはもう少し深く考察が必要だとわかりました。

7. 経済的・技術的格差の拡大
 良いコンテンツがオンラインや有料のものに偏る場合、それを利用できる環境や経済的余裕がない生徒が不利になる可能性があります。これにより、教育の不平等がさらに拡大する懸念があります。

→ ここも否定できない要素であると思います。
しかし、これは今に始まったことではなく「所得の高い家庭の方が教育にかける資金が多い」は、長らく存在する問題と感じます。
これを「悪い」ことではなく受け入れ、いかに余裕のない生徒に機会を提供する仕組みを考えるのが重要だと考えています。

8. 教育者自身のアップデートの負担
 次々と新しいコンテンツが生まれる中で、教育者がそれを継続的に学び、適切に紹介するには大きな負担がかかります。結果的に教育者が疲弊し、教えること自体に意欲を失うリスクがあります。

→ここが一番のリスクと考えています。
教育者が「学習体験のデザイン」をすることの1番のリスクが「教育者がアップデートしていない」ことです。
そもそもの「キュレーター・ファシリテーター、デザイナー」の建て付けが維持できなくなります。
一言で「教育者が自分自身を学び続ける存在」としてあり続けることを、今までよりも「早く、何度も、高く」求められるようになります。

これらを乗り越えるためには、教育者自身が単なる「つなぐ人」ではなく、「つなぐ中で価値を付加する人」としての役割を意識することがわかります。教育者ならではの価値を生徒に提供することができます。この教育者のコンテンツ選びは「面白い」
市場原理と全く等しい「選ばれる人」になる基準です。

【美容業界の教育は事業化する】

ずっと言い続けているのが「美容業界の教育は事業化(個人)」するということ。
どのようなことかと言うと、、、
正社員の若手美容師も、社内の教育だけではなく「外部の教育を受ける」ことが当たり前になる。
(すでになってきている、またはさらに広く一般的になる)

また、その教育者は「民主化:個人」にまで降りていき、会社や団体、組織などの括りは関係なく「良質なコンテンツ」を発信(自らが作る、またはキュレーター)している個人が教育者になる(なれる)と考えています。

この個人の発信者(教育者)の成功角度は「コンテンツ選びの面白さ」になり「選ばれる人」という市場原理に落ち着くと考えています。

これこそが「学習体験のデザイナー」であり、良質なコンテンツをつなぐ役割にもなっていきます。

【まとめると】

教育者は、自ら教えることから「学習体験をデザインする」ことにシフトしていくと考えています。
また、そのように動かしていこうと考えています。

なぜならば、
誰もが情報を発信できる世の中で、個人のスキルの範囲で教育するよりも、多くの情報から選りすぐった学びを提供するのが「効率的で魅力的な学び」となるように感じている。

多くの良質なコンテンツを教育に落とすべきである。

誰かに教えてもらう期間は長いようで短い。
その短い期間を最大化させるのには「教育者のプライド」よりも「生徒の学びの最大化」を考え、適切な人やコンテンツを「つなぐ」役割が求められる。その評価は、この教育者のコンテンツ選びは「面白い」。市場原理と全く等しい「選ばれる人」になる基準です。

美容業界はますます「教育は事業化」する流れになると考える。
その中で「学習体験のデザイン」は、大きな成果をあげるものとなる。


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