教える側がやりがちな「勘違い」
今までのキャリアの中で、多くの美容師に「教える」ことをしてきました。
技術であったり、考え方であったり。
人のリアクションを見ると「??」というのが多かったと思います。
しかしそんな中、教えたことが結果にでた!なんて話を聞くと、指導者側でよかったと思うこともあります。
指導者側は、講習やセミナーを開催したことが結果ではなく、受講者がそのれをやって結果が出たことが結果ではないでしょうか。
サロンにおいてもそれは同様で、教えたことが結果ではないことを理解しましょう。
今回は、サロンの教育でありがちな「これをやってはダメ」の話し。
【結論から】
教える側がやりがちな「わかった??」の質問。
全く意味ないから、聞かなくていい。
そんなこと聞くようなら、もっと再現性のある内容に磨き上げてこい。
理解の同意を求めているうちは、教育の本当の価値や結果を理解できていない。
理解を測りたいのなら、書かせること。やらせること。
【めっちゃ、やっちゃう】
美容師は先輩になると、色々なことを後輩の教育で教えていると思います。
いまだに再現性に欠けるような内容なだけに、教育担当者に選ばれることがプレッシャーに感じる先輩も少なくないですよね。
逆に、人前に立つのが好きなど、教えることが苦にならない人も一定数いますよね。
プレッシャーに感じる人も、苦にならない人も共通して犯すミスがあります。
それは
『わかった??』
という問いかけ。
実際、この質問は理解しているかどうかの「確認」ではなく、同意を求めていることです。
「わかった??」と質問して「これくらい、わかりました。」という回答は出てきません。「うん…。」または「ここがわかりません」程度の回答。
理解の深度を測りたいなら「アウトプット」させるしかないですよね。
講習の要約を紙に書かせ、後日提出。
カットだったら同じことを表現させる。
一方的なインプットに対して、インプットされたかを確認するには、書き出すことややらせることのアウトプットだと思います。
【書かせることでわかる】
アイデアなどもそうですが、基本的には頭の中で完結することはありません。
考えることは紙に書き出すこと、顕在化することだと思っています。
メモのようなアプリに書き出すこともあると思いますが、大事なのは「顕在化」させること。
〇〇について考えを求めておいて
仮にこのような指示を出したときに、頭のなかで考えてきた人と、書き出してきた人(入力)では、内容の質が全然違いますよね。
当たり前です。書き出すことで整理されています。
つまり、顕在化の力をうまく使って理解を測るのがいいと思います。
逆に言えば、理解しているか、考えたかを判断するには「書いたもの」を提出させればいいと思います。
【まとめると】
後輩に指導する場面。
やりがちなのが「わかった??」という問いかけ。
決して理解を確認するものではなく。同意を求めていることだということ。
上下関係になればなるほど、「わかった??」=「はい。」になってしまう。
理解していることを測りたいなら「書き出す」ことをさせ、顕在化が必要だと感じる。
本質的には、教えることや理解させるところが結果ではなく、教わった人ができて始めて、教えた側の結果になると思う。
みんなの日常のヒントになれば。
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池田わたる
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