【増益の理屈】理想はこんな感じ
営業時間を長くすることと、休日を無くすことで「家賃比率」が抑えられて経営が安定しやすいブログを前にあげました。
今回はもうすこし簡単な算数で儲かることを見ていきましょう。
【結論から】
営業時間を伸ばすことで1日の回転率が上昇する。
売上に変動しない費用、つまり固定費があることで営業時間が伸び、回転率が上がると利益がますことになる。
【回転率】
今回も例に出すサロンの「フィックスド コスト」から見ていきましょう。
フィックスドコスト は、営業時間 9：00〜19：00 の10時間です。
セット面 10席のサロンです。
平均単価は ￥10,000 平均滞在時間は2時間
従業員数、スタイリスト4名、アシスタント3名のサロンとします。
ここで回転率を求めてみます。
9：00〜19：00 の営業時間 平均の滞在時間は 2時間
よって 10 ÷ 2 ＝ 5
つの席で1日、5回転します。マックスの回転率だと… 5 × 10 席 ＝ 50
つまりマックスの来店客数は、およそ50名様になります。
そこに 平均単価をかけると… ￥10,000 × 50 ＝￥500,000
そうですね、マックスお客様が来店して売り上げると、1日 50万円売り上げられる可能性があるサロンになります。
回転率はお解りになりましたね。
【早遅にして回転率を上げる】
「フィックスドコスト」も順調に売上を伸ばし、スタッフも増えたので2交代制の「早遅」に変更することになりました。
そうなると
9：00〜19：00 の営業時間が
9：00〜21：00 に変更になりました。
1セット面の回転率マックス5回転だったサロンは
12時間の営業になったので、1セット面 6回転 になりセット面10席なので、
マックス60名様を受け入れられることになります。
売上の予測も10万円増えました。
早遅にすることで受け入れられる人数は10名様増える可能性が高まり、売上もさらに高められる予測がつきます。
【回転率が利益をもたらすワケ】
回転率の求め方や、その数字からどのような売上が立つかがわかりました。
ここからが今回の本題、さらに回転率を上げることで増収できるかをみていきます
一日単位になっています。
固定費、変動費はあくまでも例えです。
売上 10万円
固定費 5万円（売上に左右されずに毎月支払うコスト。家賃・広告費・水光熱費…）
変動費 2万5千円 （お客様がくれば来るほどかかるコスト。薬剤・タオル…）
利益 10 -（5＋2.5）＝ 2.5
ここで営業時間を延ばして、年中無休にした場合
回転率を２倍にしたら…（単価は変わらず。客数を２倍にする）
売上は２倍 10×2＝20
固定費は売上や回転率に関係ないので 5
変動費はお客様の数が増えると２倍になる 2.5×２＝5
回転率アップによる増収は
20-（5＋5）＝10 利益は10
先ほどは「 2.5 」でしたが、今回は「 10 」
4倍の利益が出ています。
回転率が２倍になると、売上も２倍ではなく、4倍になっている。
回転率を2倍にすると出てくる利益は、固定費や変動費によって変わりますが、回転率よりも多く利益を残すことができます。
つまり、回転率を上げることで大きな増収を上げられるということがわかります。
【サロンをどう見せるかもわかるが】
このように実はなんとなく営業時間を決めてしまったり、スタッフが嫌がるかな…と、顔色を見て2交代制を諦めるてしまうと、意外と勿体無いことが往々にしてある。
ホットペッパーやインスタなどの「見せる」部分に注力しがちですが、実際に利益に直結することは、インスタのような「空中戦」ではなく、きちんと戦略立てた「地上戦」の具体的なことに多いことがわかります。
おしゃれで見てくれが良いことに意識がむきがちですが、なんとなく営業時間を決めたりしていると機会損失しているケースがあるわけですね。
固定費と変動費を予想しながら、セット面と営業時間から回転率を割り出し、想定する単価でかけることで、どのくらいの売上を作る「サロン」なのかが見えてきます。
最終的な利益を試算し、想定する利益が出るのか試算してみるのがおすすめです。
【まとめると】
営業時間を伸ばすことで1日の回転率が上昇する。
売上に変動しない費用、つまり固定費があることで営業時間が伸び、回転率が上がると利益が増すことになる。
簡単な算数で導き出せるので、やって見てはいかがでしょうか？
みんなの日常のヒントになれば。
小学校入学の頃からなりたかった職業=美容師✄
高校生で美容業界に入り浸り。店長・スーパーバイザー・取締役を経て、美容業界を俯瞰して見ています🌈
夢を叶えたからこそ美容師を良くしたい❗
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