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時短術の考え方~内製・外注の使い分け

日々忙しいですよね。
私の場合、
①仕事
②父
③個人
と3つの異なる顔を持ち合わせており、平日であれば昼間は会社員として働く(①仕事)傍ら、家事・育児を行い(②)、また子供たちが寝静まった夜や朝には、趣味である運動や勉強(③個人)を行っています。
また、2022年3月までは大学院にも通っていたので、本当に毎日寝不足でした。1日が24時間じゃなくて30時間ぐらいあったらいいのにと何度も思ったことがあります。

そんな私のような、日々時間に追われる皆様にお勧めしたい時短術をご紹介します。時短術といっても、ロボット掃除機を使うとか、食器洗い乾燥機を設置するといった方法論ではなく、こんな風に考えたら良いのでは?といった考え方をご紹介できたらと思います。

まず結論を先にお話ししてしまいます。以下のようなマトリックス表を使ってタスクを整理してみることを超絶お勧めします。きっと毎日の過ごし方が変わると思います。


内製・外注判断の際のマトリックス表


このマトリックス表は元々、企業が事業や業務を内製にするか、外注にするか判断する際の考え方の1つの手法でして、縦軸にコア事業の程度、横軸にバリュー(価値)の程度を示すものです。ある企業にとって、コア事業かつバリューの出すことのできるものは内製化をし、そうでないものは外注すべきというものです。
内製とは、簡単に言えば自分自身で行うこと外注とはその逆で、ほかの誰かにお願いすることを指します。
コア事業とは、自分自身にとって大事なことや、ここだけは譲れないポイントを指し、バリューとは、自分自身でその業務を行った際に、上手にできるか否かを指します。

例えば、コロナ禍で客足が減ってしまった飲食店が挽回策としてデリバリーサービスを開始するとします。対面を主軸とした飲食店であれば、来店されたお客様に対しておいしい料理を提供することがコアビジネスとなるので、デリバリーそのものはコア事業にはあたりません。
また、デリバリーを専門とするピザ店やお寿司屋さんなどを除き、通常の飲食店がデリバリー自体に価値を出すことは難しい。
よって、マトリックス表でいう左下に位置付けられるため、デリバリーサービスを内製化するか外注するかという問いに対しては、外注すべきという判断になります。

飲食店におけるデリバリーサービス

このマトリックス表は、ビジネスシーンを想定して使われるのですが、日常でも大いに使えるんです。例えば我が家での家事・育児についてです。

我が家の状況を少しお話ししますと、妻、長男(5歳)、次男(2歳)、私の4人暮らしでして、親戚は近くにおらず、家事・育児は基本的に夫婦で分担をしてやらなければなりません。また、妻は海外出張に行っちゃうぐらいのバリバリのキャリアウーマンなので、妻がいない時はワンオペ育児になってしまうのです!

以前は全ての家事・育児を自分たちでやっていたのですが、時間がなく毎日寝不足気味に。次第に余裕がなくなって、お互いストレスがたまり、育児や仕事に影響。それに対してまた余裕がなくなってストレスが溜まって。。。と完全に負のスパイラルに陥っていました。

このままでは、ストレスの海に溺れてしまう!と思い、大学院で学んだこのマトリックス表を使って、家事・育児についての分析を行いました。それが以下の表になります。

我が家における家事・育児の内製・外注判断

これを使うための手順としては以下の4つ。

  1. 一日のスケジュールをすべて書き出す

  2. 自分たちにとって”コア”とは何かを定義

  3. 書き出された1つひとつのタスクについて、マトリックス表に当てはめる

  4. コア事業でないと判断されたものは、徹底的に外注化を検討

例えば我が家では、家事・育児におけるコアを
”子供の人格形成において影響を与えるもの”と定義しました。
もっとかみ砕いて言うと、”子供との会話の機会はできる限り残すこと”としました。

例えば、子供との会話に関係のない”お皿洗い”や”掃除”については完全に外注。お皿洗いについては食器洗い乾燥機に、掃除については定期的にプロのお掃除屋さんに来て頂いてピカピカにしてもらっています。これだけで毎日約30分の時短に成功。
また、保育園への送迎については、電動自転車も持っているのでバリューこそ出せるものの、送迎の際に子供と会話できるのは往路または復路のみ、かつ、大部分は保育園到着後の荷物準備となるため、会話の機会は限定的です。

そこで、ベビーシッターさんにお願いして送迎をやってもらっています。これが効果抜群!移動時間も含め、以前は1時間超かかってしまっていましたが、この時間を仕事やプライベートな時間に充てることができるわけです。今年に入ってからサービスをはじめ、今では週3日ほどサービスを受けています。1分1秒でも時間を確保したいと思っている私には、とってもありがたいサービスです!

ただし、外注するには当然お金もかかるので、ここはしっかりと検討する必要があります。例えばベビーシッターであれば、事業者によって異なりますが、1回3,000円~5,000円ほどかかりますし、遠方のシッターさんであれば別途交通費がかかったりします。ただ、Time is Money いや Time is MORE than Money。締切が迫っている時など、余裕がないときににお金で時間を買えるのであれば、それは大変ありがたいことですよね。また、内閣府がやっている派遣事業に加わる企業にお勤めであれば、割り引いた価格でお願いすることが可能です。https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/sitter_atsukai.html

今回は、我が家の家事・育児を例にマトリックス表の使い方を述べましたが、さまざまなタスクの棚卸に大変便利です。タイムマネジメントでお困りの方は、ぜひ一度試してみてくださいね。

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