【アメリカ在住】日本の確定申告 2021年
こんにちは!
気づけばもう新年度!
日本の桜が懐かしく思える時期がまた今年もやって来ました。
さてさて、少し時間をさかのぼりますが、2月の頭に人生初となる確定申告を終えました。
オンライン化が加速し、場所を問わずに働けるようになった今。
僕のようにアメリカに住みながら日本で収入を得ている方もいらっしゃると思います。
今日は僕が行った、海外から日本への確定申告について書いていきます!
僕の場合…
僕の場合、アメリカでの収入は、本業であるシルクドソレイユから頂いています。
僕はアメリカの永住権(グリーンカード)を保持しておらず、アーティストビザ(Pビザ)を使用しての滞在となるので、シルクドソレイユ以外の場所で収入を得ることはダメなはず…?だと思っていますが、そこは確かじゃないので濁しておきます。
(細かい話になりますが、外国人に労働の許可を与えるという行為は、見方によってはアメリカがアメリカ人の雇用先を奪っているということにもなります。つまり、僕のような外国人がアメリカで収入を得るためには、「その人がアメリカで働く意味」というのが明確かつ納得できるものでなければなりません。僕の仕事は特にですが、現状のアメリカ人ではできない仕事なので比較的ビザの申請がおりやすいです。ただ、その枠を超えて収入を得る、つまりウーバーのドライバーをしたり、マックでアルバイトをしたりというのは、僕のビザでは許可されていないはず…です。おそらく。)
そして、昨年の日本での収入は、日頃お世話になっている谷さんのバク転教室(バク転パーソナル教室)に関わる事務報酬、皆様からnoteを通じて頂いた活動支援金、講演やワークショップの出演料などがあります。
日本での確定申告をするかしないかのボーダーラインは「年間収入が20万円を超えたら」ということがよく言われていますが、僕の収入はそれを超えていたため、今回、初の確定申告をすることとなりました。
日本にいて、副業によって日本の企業から収入を得ているのであれば、日本に確定申告をするのが当然のことですが、僕の場合はどうなんだろう…🤔
という疑問から始まり、いろんなことを調べました。
結論としては、アメリカに住んでいようがどの国に住んでいようが、日本の企業から収入を得ている場合(日本での収入がある場合)は、日本への確定申告が必要とのことでした。
個人事業主として毎年確定申告をされている方はご存知かと思いますが、日本には「e-tax(イータックス)」といって、マイナンバーカードを使ってオンラインで確定申告および納税ができる仕組みがあります。
必要なのは、確定申告の作成ソフトとマイナンバーカード、専用のカードリーダーだけ。税務署に行かずとも確定申告が済ませられるので非常に便利です。
僕のような海外にいる人でも簡単に申告ができるので、「これはいい!」と思ったのですが…。
海外からの確定申告のことを調べ始めた時、僕はもうすでにアメリカにいました。
マイナンバーカードではなく、紙タイプの「マイナンバー通知カード」しか持っていなかった上に、海外転出届を提出し日本の住所はとっくに外していたのです。
つまり、カードを使用してオンライン申告ができないことはもちろん、カードを得るための申請すらできない状況でした。
納税管理人を依頼する
「おー、まじか。どうしよう。」
と調べに調べたところ、出てきたのが「納税管理人」というワードでした。
こちらのサイトに書いてあるのですが、日本の非居住者(海外に住んでいる人)が納税義務を果たすためには納税管理人を立てる必要があるそうです。
僕の場合は、「4、国内における一時所得に該当する所得」に該当します。
納税管理人は法人でも個人でも構わないとのことでしたので、僕はそれを母に依頼しました。
以下のページから納税管理人の届出書類がPDFでダウンロードできます。
出国する前に、本人の手で税務署に提出するのが一番いいのでしょうが、僕の場合もうすでにアメリカにきてしまっていたので、納税管理人である母に書類の記入と税務署への提出をお願いしました。
これで、手続きは完了。
僕は日本へ確定申告するための道を無事確保できたわけです。
いざ、確定申告
僕の場合、事業所は家だし、事業に関わる経費といっても、電気・Wi-Fi・スマホ・Zoom代金の数%のみでしたので、大量のレシートとにらめっこしながら申告書を作成するなんてことはなく…
毎月の収入と少しの経費をソフトに記帳していくだけの単純作業でした。
ちなみに僕が使っているのはこちらのフリーソフト↓
会計ソフトとしては有名な「弥生会計」の白色申告版です。
銀行口座との連携ができるので入ったお金も出ていったお金もボタン一つで記帳できますし、そうして記帳した数字を元にソフトが勝手に申告書の作成をしてくれるので、とっても楽チン。
確かにこれを年末にまとめて全部打ち込むのは大変かもしれませんが、毎月末に打ち込んでおけばとっても楽だと思います。
どの数字が何に対してどう使われたものなのかが記憶に残っていれば「このお金はいつのやつだ…?」と考える必要もありませんし、記帳する度に収支内訳を把握することもできるし。いいことづくしです。
こうして1日もかからず確定申告の書類を作成した僕は、そのデータをPDFとして書き出し、母に送信。
後日、母が印刷した書類を持って税務署に行き、提出。
2021年分の所得税を口座から支払い、無事、初めての確定申告を完了しました。
税務署の方が修正をしてくれた部分が数カ所ありましたが、無事に終わって一安心。
まとめ
自分が海外から確定申告をする時だなんて思ってもいなかった僕にとってはいい経験になりました。
僕のような状況の人が少ないからなのかもしれませんが、どれだけ調べても僕の状況にあったブログや公式のHPは出てこないし、出てきたとしても実際取り組んでみるとたくさん疑問が出てくるし…。
海外に住むってなかなか大変ですが、やっぱり勉強になることは多いです。
努力と忍耐、諦めない心。
必要ですね〜…笑
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ではまた来週!
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井藤 亘(いとう わたる)🇺🇸
フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」
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