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悲しいこと、悔しいこと(13/730)

ここは、るすかいな島

るふぃは、物思いにふけっていた。

るふぃ 「ねぇ、れいりぃ。」

れいりぃ「どうした?るふぃ。」

るふぃ 「えーすを救えなかった件。」

    「たまに思い出すと、悲しさと悔しさがこみあげてくるんだ。」

    「この気持ち、どうしたらいいだろう。」

れいりぃ「難しい質問じゃの。」

    「そう思うということは、悪いことではない。」

    「えーすという存在が、とても大切だったという証拠じゃ。」

    「だがな。るふぃ。」

    「そんなお前を、えーすはどう思うかの?」

    「弟のことが心配で、なかなか成仏できんぞ。」

    「厳しいことをいうようじゃがな、るふぃ。」

    「時間はお前に寄り添ってはくれん。」

    「常に時間は進み、今は過去になるのじゃ。」

    「だからな、るふぃ。前に進むしか道はない。」

    「るふぃよ。さっきお前は、悲しいし悔しいといったな。」

るふぃ 「うん。」

れいりぃ「こんな言葉がある。」

    「悲しいことは砂に描き、悔しいことは石に刻む」

    「悲しいことは、そっと風や波にさらってもらおう。」

    「悔しいことは、忘れないように心に刻もう。」

    「・・・・。るふぃよ。」

    「これからは、二度と同じ悲しみを生まないために。」

    「これからは、全ての人を、そして仲間を救えるように。」

    「かいぞく王という明るい未来のために。」

    「強くならねばな。るふぃ。」

るふぃ 「うん。頑張るよ。せっかく救ってもらった命。」

    「エースを悲しませるわけにはいかねぇから。」

れいりぃ「そうじゃの・・・。」

    「さて修業の続きといくかの。」

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