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その緊張はウソかもしれない

即興一人芝居LIVEをやり始め、月イチ開催チャレンジしていたころ。

当然のような感じで緊張しておりました。

もとよりビビリな性格だから緊張するのはある種、当たり前なんだけど、やはり一人芝居、しかも即興でってなると余計にその緊張はすごく。

「はぁああああっっっ・・・!!どうしよう・・!?」

なんて楽屋で苦悩し、どんどん精神的にこじれて

「何も決まってないのに!なんで来るんだろう?何を観に来てるんだろう?」

自分が企画しているのにもうめちゃくちゃなこと考える始末。

本番直前にはすがるように瞑想してどーにもこーにか「皆が楽しんでいるイメージ」ができてGOする。
そんな有り様でした。

ところがある日。
また同じようにLIVE直前に
「はぁあああああううううううわあぁぁぁぁ!」
なんて緊張してる中でふと

「ちょ待てぃよ」と。心の中から声が聞こえたんですね。

ワタリ「え?誰?」
「ん・・・誰でもよくね?」
ワタリ「え?気になるよ」
「・・じゃキムラで」
ワタリ「え!もしかして!」
キムラ「あのさ」
ワタリ「あ、はい」
キムラ「なんか・・その緊張さ・・必要?」
ワタリ「・・え?」
キムラ「もうさ、何回やってんの?これ」
ワタリ「えっと12回目です」
キムラ「もう良くね?」
ワタリ「は?!」
キムラ「どうせやるじゃん」
ワタリ「は、はい」
キムラ「で、やってるじゃん」
ワタリ「は・・」
キムラ「できてんじゃん」
ワタリ「・・・」
キムラ「もう、できるんだよ」
ワタリ「・・・あ」
キムラ「できるかどうか?って考えて緊張するのはさ、もうよくね?」
ワタリ「うん・・そうだ!」
キムラ「チャレンジするのはさ、そのさきっしょ」
ワタリ「うん!うん!」
キムラ「じゃあさ、今日は、そのまま行ってみたら」
ワタリ「・・うん!ありがとう!キムラ・・いやキムタ・・」
キムラ「じゃね」

そこで理解した。
最初は本当に「できるのか?来てくれた人が楽しんでくれるのか?」という思考によって緊張していた。
でも何回も何回もやっているのにずっと同じように緊張している自分に気づいた。
そんな自分にツッコミを入れてくれたキムラさん。
「それいつまでやるの?」と。
たぶんここでツッコミを入れなかったら何十回何百回やっても同じように緊張していたと思う。
それは「こういうふうな思考回路を経ていかないとうまくいかない」という悪いジンクス。
緊張するために緊張する。そんな儀式みたいなことになっていた。
もうそこいいや。と思えたときに、ふっと楽になった。

振り返りによってわかる自分の位置

ここで起きたことは「振り返り」。
それもそんなに細かくないw
振り返れた言葉は「もう何回やってるの?」っていうくらいのもの。

12回もやっている。なのに初回と同じように「できるかどうか?」っていうことで自分を緊張させている。
その振り返りによって初回の自分よりも積み重ねている自分をちゃんと見ることができた。
その自分が、緊張してる自分に「もうよくね?」と言ってあげられた。

そしたら今の自分がいる位置がわかり、その自分としての「やりたいこと」や「やるべきこと」や「チャレンジしたいこと」が見えてきた。

いまの自分を見ずになんとなくでやっていると、実際とは関係ない妄想の世界で取り組んでしまう。

ワタリにとっては本番直前の緊張の話ですが、これっていろんなところで起きているんじゃないか?と。
楽しいことは良いかもですが、ストレスを感じたとき、もしかしたらそれは過去のパターンからきてるストレスで、いまはもう不必要なストレスな場合があるかもしれません。
例えば
人と会話していて急にやってくる沈黙にたいして。
人前で話すときの緊張。
電車に乗るとき。
知らない場所にはいるとき。
親や兄弟との会話。
パートナーとのやり取り。
あらゆるときに、その実際ではなくて妄想の中から生まれていることがあるかもです。

大切なもののメンテナンスのように、自分を整える気持ちで、あるタイミングでしっかり振り返ることはとっても大事。お時間つくってやってみてください!おすすめです!

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