ワタライタクヤノート

愛知県 渥美半島でワタライ園芸として植物生産農家をしているぼくの経験と偏見をもとに植物…

ワタライタクヤノート

愛知県 渥美半島でワタライ園芸として植物生産農家をしているぼくの経験と偏見をもとに植物の育て方をまとめます。 適度に信じて適当に読み流してください。 http://www.wataraiengei.com/

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はじめまして。

はじめまして、ワタライタクヤです。 ここではワタライ園芸で生産している植物、主にプロテア、セルリアなどのワイルドフラワーについての育て方や管理のコツを書き残していきます。 ぼくの愛知県渥美半島での生産農家としての日々の生育の経験と偏見をもとに、なるべく多くの方に当てはまる普遍的な内容を目指して書きたいと思います。 適度に信じ、適当に読み流してください。 みなさまの植物のある暮らしが、より楽しくなるよう微力ながらがんばります。 プロテアに興味があるけどどんな感じで育てる

    • 地植えについて

      今回はお問い合わせの多いプロテアやバンクシアなどのヤマモガシ科の植物の地植えについてぼくの意見をまとめたいと思います。 この記事はあくまでワタライタクヤの偏見と経験に基づいた意見です。考え方の一つとして参考にしていただけたらと思います。 まず、声を大にして言いたいのは 「地植えは挑戦です」 「日本国内での地植えを100%成功させる方法はありません」 ということです。 過去に似たよう株を隣同士に地植えして様子を見ましたが片方は順調に育ち、もう片方は無惨な姿になってしまいまし

      • プロテアの育て方 (ざっくり基本編)

        ここではプロテアの育て方として知っておいてほしい基本的なことをまとめていきたいと思います。 それではよろしくどーぞ。 【基本知識】 プロテアはヤマモガシ科に属する南アフリカを原産とする樹木(低木)です。 キングプロテアのようにガバッと咲くタイプからピンクアイスのようにシュッと咲くタイプなどその品種は様々、魅力的で個性的な花が特徴です。 この花の虜になってしまう人がいるとかいないとか… 咲いた花は切り花やドライフラワーとしても楽しめます。 【日本での育て方】 ・育てる場所

        • カンガルーポーの育て方

          カンガルーポー 学名:anigozanthos オーストラリア原産 カンガルーの前足のような花を咲かせることからカンガルーポーって呼ばれてるってよく言われてる。 カンガルーの前足って言われてもあんまピンとこんのだけれどどうやらそーゆーことらしい。 オーストラリア原産の植物ですが現在日本で流通しているもののほとんどが品種改良によって作り出された品種になります。 品種によりさまざまな花色を咲かせます。 品種によって生育性質も異なり分枝がよいものや花数が多くなるものなど様々です

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          新説 セルリアの育て方 2022 辛口ver.

          ※この投稿には乱暴な言葉遣いなどが含まれています。気分を悪くされる方もいるかと思いますのでご理解のある方のみ読み進めてください。 セルリア serruria ヤマモガシ科 セルリア属 南アフリカ原産 常緑低木 日本国内では主にプリティピンクやブラッシングブライド、カルメン、レモンハニーなどの品種が流通しています。 渡会園芸ではプリティピンクとブラッシングブライドの2品種を生産しています。 開花時期は11月〜3月頃。(管理方法や環境によってはもう少し遅れる場合もあります)

          新説 セルリアの育て方 2022 辛口ver.

          ライスフラワーの育て方

          ライスフラワー 学名:Ozothamnus diosmifolius オーストラリア原産 キク科 オゾタムヌス属 常緑低木 蕾が米粒のように見えることからライスフラワーと呼ばれています。生育環境により前後しますが開花期は3月〜5月くらい、色々な色の蕾をした品種がありますが開花するとどれもモサモサとした白黄色っぽい花色になります。 ↑黄色っぽい部分が開花している状態です。 【管理方法】 基本的な管理は日当たり、風通しの良い屋外に置いて土が乾いたらたっぷり水を与える。 これ

          ライスフラワーの育て方

          寒い冬の日の管理方法

          冬の管理方法と一言で言っても地域によって気候が変わる日本では育て方をひとまとめにすることはできませんのでここでは『これやったらダメだよね〜』『これやると枯れちゃうよね』ということを対策と一緒にまとめていきたいと思います。 対象はオーストラリアや南アフリカなどの南半球を原産とする植物、俗に言うオージープランツ、ネイティブフプランツ、ワイルドフラワーなどと呼ばれている植物です。 1.雪がガッツリ積もる 植物に雪が積もり、雪に埋もれてしまう状態です。これはわかりやすくアウトだと

          寒い冬の日の管理方法

          ワックスフラワーの育て方

          ワックスフラワー 学名:カメラウキウム Chamelaucium uncinatum オーストラリア原産 フトモモ科 常緑低木 オーストラリア原産の低木で春頃に花を咲かせます。開花前の蕾の状態が丸くとってもかわいいです。 開花した花は同じフトモモ科のレプトスペルマムに似た雰囲気です。 注目すべきは丸くてかわいい蕾の状態です!!(個人的な意見です) ↑梅ミンツみたいでかわいい蕾 ↑開花するとフトモモ科らしいよく見る花 かわいい蕾には唯一の弱点がありまして、めっちゃペタペ

          ワックスフラワーの育て方

          セルリアの育て方

          セルリア serruria ヤマモガシ科 セルリア属 南アフリカ原産 常緑低木 日本国内では主にプリティピンクやブラッシングブライド、カルメン、レモンハニーなどの品種が流通しています。 渡会園芸ではプリティピンクとブラッシングブライドの2品種を生産しています。 開花時期は11月〜3月頃。(管理方法や環境によってはもう少し遅れる場合もあります) 花の鑑賞期間が1ヶ月以上と長く、切花やドライフラワーとしても楽しむことができます。 【管理方法】 日当たり、風通しが良い屋外での

          セルリアの育て方

          プロテア ピンクアイスの育て方

          プロテア ピンクアイス  protea pinkice ヤマモガシ科 プロテア属 常緑低木 【特徴】 protea neriifoliaとprotea susannaeを親に持つ園芸品種です。8〜11月頃に花を咲かせる夏〜秋咲き性のプロテアです。 剪定を行うことでガッチリとした樹形も作りやすく、「株を育てる」という点ではかなり育てやすい品種です。(ぼくの体感です) 【弱点】 そんな育てやすいピンクアイスには大きな弱点があるんです。 秋咲き性の品種ということもあり開花時期に

          プロテア ピンクアイスの育て方

          枝を間引くコト

          渡会園芸(ワタライエンゲイ)で育てている植物には生育の途中で枝を間引く(枝数を減らす)ものがいくつかあります。 間引き剪定には混み合った枝を剪定して、風通しや日当たりをよくするといった効果があります。 もちろん上に挙げたような効果もありますが、渡会園芸では植物の花付きをよくするために枝数を調整しています。 今回は『花付きをよくするために間引く』ということについてむちゃくちゃザックリご説明します。 花付きを良くするために間引くとはどういうことかというと、 つまりこーいう

          農場から出荷された植物

          今回は農場から出荷された植物が園芸店さんの店頭に並ぶまでのお話です。 渡会園芸(ワタライエンゲイ)では市場を通して全国の園芸店さんに植物を納品させていただいています。 農場からトラックに積み込まれて市場へ、そこで仕分けられ、トラックで園芸店さんへ運ばれていきます。 市場への距離によっても変わりますが、目安として農場を出発して2〜3日で園芸店さんのところへ到着します。そしてそこから店頭に並べられるわけです。 農場から園芸店さんの店頭に並べられるまでの大体の流れはこんな感

          農場から出荷された植物

          プロテアリトルプリンスの育て方

          Protea cynaroides ヤマモガシ科 プロテア属 南アフリカ原産 半耐寒性常緑低木 【特徴】 protea cynaroidesの矮性品種で園芸(鉢植え)向きのプロテアです。切花などでよく見かける“キングプロテア”と比較すると花は少し小さくなります。 鉢植えでも育てやすく、国内での流通量もそこそこ多め。プロテアを育ててみたい方の最初の1鉢にはもってこいの品種です。 株の充実具合により季節を問わず花芽を形成しますが、夏〜秋に咲く花は、冬〜春に咲くものより丸っこい小

          プロテアリトルプリンスの育て方

          暑い夏の管理

          【暑い夏の管理の注意点】 日本の夏は湿度が高くワイルドフラワーにはちょっとツラい環境が続きます。 そんな暑い夏の管理のポイントです。 ・水やりは涼しいうちに!! 夏の水やりはなるべく涼しい時間帯がオススメです。目安としては午前10時頃まで。 気温が高い時間に水を与えると鉢の中で水が熱々になってしまい根を痛めてしまうことがあります。 ・風通しをよくしてあげる!! 湿度が高いため風通しが悪いと蒸れや、痛みの原因になってしまいます。 枝が密集しているところは枝数を減らしてスッキ

          植物の水やりについて

          植物を育てるうえで絶対に欠かせないのが水やり。 今回はそんな水やりについてのお話を。 結論から言ってしまえば、水やりにおいて最も重要なのは“感覚”です。(自論です) ネットで植物の育て方を検索するとよくでてくる 『土が乾いたらたっぷりと水を与えてください』 ↑これ。 正解です。 まったくその通りでなんにも間違っちゃいないんですが、 その“土が乾いたら”がわからずに失敗してしまうことが少なくないんです。 植物が萎れてから大至急水をあげて何事もなかったかのように復活して

          植物の水やりについて