見出し画像

植物の水やりについて

植物を育てるうえで絶対に欠かせないのが水やり。
今回はそんな水やりについてのお話を。

結論から言ってしまえば、水やりにおいて最も重要なのは“感覚”です。(自論です)

ネットで植物の育て方を検索するとよくでてくる
『土が乾いたらたっぷりと水を与えてください』
↑これ。

正解です。
まったくその通りでなんにも間違っちゃいないんですが、

その“土が乾いたら”がわからずに失敗してしまうことが少なくないんです。

植物が萎れてから大至急水をあげて何事もなかったかのように復活してくれるものならいいんですが、一度の水切れが命取りになってしまう植物もあるわけです。(渡会園芸で育ててるのはほとんど後者)

そんな植物に限って『乾燥気味の環境を好みます』とか言われたりします。

おまけに植物の土の乾き具合は植物の状態、地域や環境、使用している土や鉢のサイズ、材質、など様々な要素で変わってきたりと…
話し始めるとわけわからんわ!!ってなっちゃいますね。

この問題に対して完璧に対応できる答えをネット上で文章として書くのは難しいんじゃないか。
というのが現在のぼくの意見です。

じゃ、どうやってそんな植物に水をあげてるかと言うと
【持ち上げて重さをチェックする】
↑これです。
水を含んでいる土は重たくなり、土が乾いてくると軽くなります。これを目安に水やりをしてもらうと最も失敗が少ないんじゃないかなぁと思っています。
とりあえずはこの方法が環境が違う多くの人にとって当たり障りなくお答えできる回答なんじゃないでしょうか。
鉢が重いのか軽いのかよくわからないときは水をあげた後の鉢を持ち上げてみてください。しっかりと水を与えられているその状態が重い状態です。その重さを目安に軽くなったら水をあげるようにしましょう。

ただ、この重さで乾き具合をチェックする方法にも、植え替え直後などはイマイチ重さの目安があてにならなくなったりすることや、極限まで軽くなるのを待って水切れさせてしまうこと、鉢が立派で大きすぎて常に重いパターンなど様々な欠点があります。

この欠点を補うのが“感覚”です。

またの名を“経験”、“慣れ”とも呼びますが、こればかりはご自宅での環境でどれくらいの頻度で水を与えればよいのか、試行錯誤しながら自分の肌で覚えていくしかありません。
経験を積むことで
『この場所は晴れた日なら1日おきで大丈夫』
『ここは日当たりが良いから毎日しっかり水をあげよう』
みたいな感じでわかってくるものです。

ぼくもなんやかんやで10年以上植物農家として仕事をさせてもらっていますが、特殊な訓練を受けたわけでもなく、いつのまにかなんとなく水やりの加減がわかってきたような気がします。
どうやら毎日続けているうちに自然と身につく能力みたいです。

毎日植物の状態を観察して、みなさんの育てている環境でのベストな育て方を身につけてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?