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地植えについて

今回はお問い合わせの多いプロテアやバンクシアなどのヤマモガシ科の植物の地植えについてぼくの意見をまとめたいと思います。
この記事はあくまでワタライタクヤの偏見と経験に基づいた意見です。考え方の一つとして参考にしていただけたらと思います。

まず、声を大にして言いたいのは
「日本国内での地植えを100%成功させる方法はありません」
「地植えは挑戦です」

ということです。

過去に似たよう株を隣同士に地植えして様子を見ましたが片方は順調に育ち、もう片方は無惨な姿になってしまいました。同じ条件であっても成功したりしなかったりするのが地植えです。
ちなみに順調に生育した株もその後調子を崩してしまい今は残っていません。
これが地植えの実態です。

日本の環境は高温多湿で夏は過酷な日差しで長雨も降るし、しばしば台風もやってきます。プロテアを育てる環境としてはお世辞にも適しているとは言えません。
絶対に枯らしたくない株であれば鉢植えでの管理をオススメしています。
地植えは挑戦ですので失敗してしまうこともあります。
地植えをされる方はそのリスクをしっかりと理解したうえで挑戦していただけたらと思います。

地植えをするうえで知っておいてほしいこと
地植え株が枯れてしまう主な原因として梅雨時期の長雨、夏の強い日差し、湿度の高さ、台風、冬の霜、急激な気候の変化などがあります。
地植えをした株は移動することができなくなってしまうのでこのような天気や気候の影響をもろに受けてしまいます。
ビニールを被せたり、不織布で覆ったりとある程度の対策はできますが最後は見守るしかありません。
そしてこの過酷な環境を1年間乗り越えたとしても安心できないのが日本での地植えです。夏の暑さや冬の寒さ、台風は来年もまたやってきます。
「昨年1年間元気に育ってた株が今年やられちゃいました」
というのは地植えあるあるです。

こんなはずじゃなかった!!難しいって知ってたら地植えしなかったのに!!
という後悔をしないためにも地植えの実態を厳しめに書きましたが、だからと言って日本での地植えが不可能ってわけではありません。
素敵に地植えを成功されて毎年綺麗に花を咲かせている方ももちろんいます。

難易度の高い地植えですが成功すると鉢植えでは得られないメリットもあります。
地植えでしっかりと生育した株は鉢植えに比べ水切れの心配がなく、比較的ローメンテナンスで管理することができます。そして鉢植えに比べ株が大きく育ち花付きも良くなります。
簡単に言うと「地植えに成功すると管理が楽で花が良く咲くよ」ってことです。
プロテアの管理が簡単なのに花が良く咲くって最高ですね。
難易度が高いだけあって成功時の恩恵は結構でかいです。

こんな感じで地植えの難しいところと素敵なところを理解して挑戦すべきかどうかを判断していただけたらと思います。

地植えをするときのポイント
・水はけの良い酸性の用土を使用する。
・水の溜まらない場所に植える。
・風通しの良いところに植える。
・根が張るまではしっかり水を与える。

このポイントを押さえても成功を保証してあげることはできませんが押さえないよりはマシだと思います。
少しでもお力になれれば幸いです。

楽しんで植物を育ててください。

※ここに書かれているのはワタライタクヤの個人的な意見、感想です。適度に信じ、適当に読み流してください。


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