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独特な時間の流れ

こちらのイラストは、映画『わたしの叔父さん』に繰り返し登場する叔父さんとクリスの朝食シーンを描いたもの。酪農家の食卓らしく、たっぷり用意されたミルクとバター。トーストしたパンとシリアルとヌテラ、コーヒーが並ぶシンプルな朝ごはんです。テーブルの上にはクリスの愛読する「SUDOKU(数独)」の本も。
素敵なイラストを寄せてくれたのは、海外の日常生活を綴るイラストレーター、MIKA TAKAHAMAさん。デンマーク在住経験のあるMIKAさんに『わたしの叔父さん』の感想を伺いました。

◎デンマークのどんな所が好きですか?

独特な時間の流れが好きです。言葉で表現するのは少し難しいですが、何かに追われることなく、ゆったりと寛いだ様子でしょうか。映画の中でも、主人公が叔父さんと静かにボードゲームに興じるシーンがありますが、そういった素朴だけれど心安らぐ時間を、デンマークの人々は日々大切にしているなと感じます。


◎本作で「いかにもデンマークらしい!」と思ったところは?

主人公の女性が電気ケーブルを直すシーンと、年老いた叔父さんが食後に洗い物をするシーンです。年齢や性別にかかわらずやれることは自分でやるという、自立した暮らしぶりが身についていて、いかにもデンマークらしいと感じました。たくましいと言えば単純ですが、そういう精神性が世代を超えて多くの人に浸透しているのは素晴らしいと思います。


◎本作のお気に入りのシーンは?
主人公の恋の始まりを知った叔父さんが、ヘアアイロンを買物カートに入れてやるシーンです。神妙な顔で売り場に立つ二人に笑いが込み上げますが、それと同時に、お世辞にもお洒落とは言えない叔父さんが、不器用ながらも主人公の背中を押してあげようとする姿に心打たれました。身内ならではのちょっぴり押しつけがましい愛情は、きっと多くの人の目に懐かしく愛おしく映るのではないかと思います。絶妙なテンポとユーモアで鑑賞中何度も笑ったのですが、この場面は笑いながらうるっとした、特別なシーンでした。

ヘアアイロン3

ヘアアイロン (2)

恋に奥手なクリスに、まるで女友達のようにナイスなアドバイスを繰り出す叔父さん。気心の知れた相棒のような関係が伝わってくる素敵な一コマです。この先はぜひ映画館で、あなただけのお気に入りのシーンを見つけてくださいね。
映画『わたしの叔父さん』いよいよ1月29日(金)より全国順次公開です!


●映画『わたしの叔父さん』
2021年1月29日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー!
公式サイト:https://www.magichour.co.jp/ojisan

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