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人生に悩んだとき思い出すこと〜じーちゃんばーちゃんの話〜

今は人生の岐路にいると思う。

そんなときに思い出すこと。
祖父母の思い出。

今日はそんな祖父母の話をしようと思います。

ちょっと暗い話になってしまうかも…。
ごめんなさい。

でも僕の中でとても大切な話なので、暇があればちょっと読んでみてください。

〜ほんじつのもくじ〜
1、若くして亡くなってしまった祖父母
2、それぞれの話

1、若くして亡くなってしまった祖父母

僕が一緒に暮らしていた父方の祖父母は若くして亡くなった。

祖母は60代で自分が小学生の時、祖父は70代で自分が中学生の時に亡くなった。

父親の同級生の中で父が一番早くに両親を亡くしてしまった。
それぐらい早かった。

2、それぞれの話

祖母が亡くなった時のことは、小さくてあまり覚えていない。

癌だった。

覚えているのは、
親戚が祖母のベッドに集まって泣いていたこと、祖母の手が冷たかったこと
くらい。

葬式では寝てしまい、お坊さんに注意されたくらいだ。

祖父は祖母が亡くなってしまって1人になってしまい、寂しそうだった。
そんな祖父を見るのが辛かった記憶もある。

祖父が亡くなったときのことは、よく覚えている。

僕はとてもおじいちゃん子で、周りからもよく祖父に似ていると言われた。

お風呂には一緒に入り、風呂上がりにつねり合って遊ぶのが日課だった。

祖父は非常に活発な人で、ゲートボールなどは年寄りの遊びだと一蹴し、一人で朝から晩まで盆栽をいじっていた(盆栽も年寄りの遊びだと思うけど・・・。)。

料理もたまにしていて、とにかく自分のことは自分でやる人だった。
 
そんな祖父も、癌で亡くなった。

活発な祖父だったが、突然癌が見つかった。

やがて徐々に悪化し、入院することになった。

しばらく入退院を繰り返していたが、ある日病状が悪化したとのことで、何人か患者のいる大部屋から一人きりの個室に移ることになった。

ちょっと見に行こうということで、兄弟三人と母親でお見舞いに行った。

祖父の個室に到着したとき、先に到着していたおばが部屋で泣いていた。

 とても嫌な予感がした。

母が声をかけると、おばの隣にはすでに冷たくなった祖父がいた。

祖父はすでに亡くなっていた。

叔母の話によると、祖父は直前まで話せるほどだったが、叔母が部屋を離れて洗濯に行き、帰ってきたときにはすでに亡くなっていたらしい。

祖父は一人でひっそりと亡くなった。
人にあまり世話をかけたがらない祖父らしかった。

叔母は運転している母を気遣って病院に到着するまで連絡はしないでいてくれた。

 母はその場に崩れ落ちた。

僕たち兄弟も、ただただその場に立ち尽くしていた。

 幼心ながら、人は本当に悲しいことが起きたとき、涙も出ないことを知った。
あの時の光景はいまだに忘れられない。

あれから10年以上が経つ。

 今でも自分が悩んだとき、迷っているときは祖父母を思い出す。

六十代という若さで亡くなってしまった祖母、ひっそりと亡くなっていった祖父・・・。

せめて成人までは生きてほしかった。

自分が悩んだ時、

祖父母に顔向けできる人になれているのか、
誇れる人になれているのか、
いつかまた会えたとき、胸を張れる人になれているか、

そんなことを考える。
そして、祖父母はいつも後押ししてくれる。 

まあ、祖父母も両親と同じように、
「お前の好きなことをやれ!」
って言うだろうけどね。

おとなしくそ~します!

今年も墓参り行こ。

読んでいただいてありがとうございました。
また書きます。

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