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「教科書に載ってない生き方に出会おう」

昨日、奈良県生駒市の小学校6年生を対象にオンラインキャリア教育のゲスト講師をさせていただきました。
テーマは「教科書には載ってない生き方に出会おう」。
あまりにテーマが素敵すぎて、記事タイトルはもうこれしかありませんでした。
事前に配布する8人のゲスト講師の夢や価値観などのキーワードを記載したカードを生徒が読み、自分が話を聞きたいと思う2人を選んで30分間ずつ話を聞くというこの企画。
私のキーワードはこちら。

●  ポエムを書け
●  昼は遺跡発掘、夜はシンガー
●  採用条件無視して内定
●  育休中にM-1出場
●  巻き込むより巻き込まれろ
●  欲しがりません、好感度
●  本づくりのサポート

このオンラインキャリア教育のゲスト講師をするにあたり、これまでの人生を振り返りました。
私は小さい頃、東京に行ったらもしかしたらスカウトされてアイドルになっちゃうかもしれない・・・とドキドキしたり、書いたポエムが出版社の目に留まりベストセラー作家になっちゃうかもしれない・・・などと妄想を膨らませたりしているお花畑系女子でした。
早く誰か私を見つけてくれないかな、このつまらない毎日から連れ出してくれないかな、と思っていたのだと思います。

そんな当時の私に言ってあげたい。
「若干35年の経験からお伝えすると、自分を新しい世界に連れて行ってくれるのはいつか現れる誰かではなく、どうやら行動した自分だけのようだ。よしなにやったらいい。」
と。

また思春期の頃は、
「小学生はちゃんとした中学生になるために頑張り、中学生はいい高校に入るために頑張り、高校生はいい大学に入るため、大学生はいい会社に入るため、大人になったら老後困らぬよう頑張るのか。・・・苦行!」
と思っていました。まるで生まれた瞬間始まる耐久レースにいつの間にか参戦させられてたかのような、そんな感じです。

来るべき本番に向けて準備しているつもりが一生準備期間で終わってしまったということにならないように、今を大切にし続けたいと思うのです。

未来は今の自分を大切にし続けたその先にあるってことを、昔の私はきっと知らなかった。
未来という言葉が遠すぎて、絶対に会えないもののような、でもいつのまにか理想的な形でいきなりやってくるもののような、そんなイメージを漠然と持っていました。
そんなご都合主義ではいけないと頭でわかっている今だって、私にとって未来は遠いもの。
だから、分からない未来に思いを馳せて悩んだりセカセカするよりも、今を真心こめて面白がりたいと思うのです。

大人になっても悩む。きっとおばあちゃんになっても髪型や服装、そして未来についてだって悩む。でも毎日は朝起きてから寝るまでだって選ぶことの連続だから、自分でちゃんと悩みつつ選んでいく。

そんな私の個人的な思いをお伝えする機会をいただいたことに心から感謝です。
今回私の話を聞いてくれた小学生のみなさんには、色んな意見や経験を聞いて、今の自分にピンときたところだけ心にとめて、都度自分流にアップデートしていってもらえたら嬉しいです。

ただ、せっかく「かっこよく決まった!」と思ってたのに、授業の最後の質問タイムで「小学生の時になりたかったものは何ですか?」と聞かれ、とっさに「モー娘。」と答えてしまったことだけが心残りです。弁解したい。
最後まで気を抜いてはいけないという学びにもなりました。



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