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線画と僕

突然ですが、皆さんは「線画」は好きですか?

僕は「線画」が大好きです。……でも! 一般的な方であれば、「線画は好きですか?」と質問されても、ほとんどの方が「?」となるかもしれません。

今回ここでお話する「線画」とは、絵を表現する表現手法としての「線画」です。こうやって説明した上であらためて「線画は好きですか?」と質問しても、やはり皆さんは「?」となる気もします。「線画」は人によって認識も様々ですし、さらに「明確な共通認識」も無いちょっと不思議な存在な気もするのです。

🍀世の中での線画

僕は、絵を描く上での「線画」という表現手法が大好きで、日頃描く絵のほとんどは「線画」を基本にした内容です。この「線画」という手法は、おぼろげな存在を瞬時に「明確な形」として表現でき、具体的な形が好きな僕にとっては、絵を描く上での最良の表現手法だと思っています。

一方で、「線画」は瞬間的に浮かべたイメージを形にできるため、「一時的の仮の姿」として扱われることも多いとも感じます。例えば、絵を描く際のアイデア出しの「スケッチ」や、絵を描く前の「下描き」などです。線画そのような使い方も多いため、「線画は一時的なもの」という感覚を持つ人も多いのかな?と思うのです。

改めてお伝えすると、僕は「線画」という表現方法が大好きです。それこそ、カラーで完成させる絵よりも、線画のみで完成させる絵の方が圧倒的に好きだといえます。しかし、先ほど触れたように、「線画は一時的なもの」つまり、「過程の見た目」という世の中の認識も少しある気がしており、実はちょっと寂しい気持ちもあるのです。

実は、この線画への「過程の見た目」という認識で、僕は過去に度々悲しい経験をしています。例えば、試行錯誤しながら線画のみで表現した絵を「完成」とし、SNSに公開しました。そこで、その絵を観た人がコメントをくれたのです。

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