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【生い立ちの記】14 祖母

14

小学生ともなると
案外周囲の大人について
鋭く観察するようになる

父方の祖父は
母が亡くなって少しして亡くなった
あまり記憶に残っていない

父方の祖母は
保守的で外面は良いが
家の中では色んな人の悪口を言っていた

「女は家で大人しくしているべき」という考えで
私が友達と外で遊ぶことを良く思っていなかった

祖母自身、
親しく付き合っている友人も居らず
ただ家事をするだけの生活

悪口を言うことだけが
ストレス発散だったのだと思う
そして、気軽に悪口を言える相手は
息子である父だけ

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