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ライター中村洋太さんと朝活。新しい挑戦への決意

この週末、超エキサイティングな時間を過ごした。大先輩で憧れのライター中村洋太さんと、東京・品川で朝活おしゃべりしてきたのです!

中村さんは、西ヨーロッパ自転車一周旅、東海道五十三注ぎなど、自ら企画を打ち出し続ける異色のライターさん。常に挑戦し続ける姿勢と、深い思考を巡らせたエッセイに感銘を受けていた。

私にとって中村さんは雲の上の人のような存在。noteやTwitterの発信を追いながらも、何だか恐れ多くてリプできず……。

そんな中で、中村さんが朝活の参加者を呼びかけるツイートを発見!

ドキドキしながらも即DMしたところ、「朝活しましょう!」とご快諾いただけた。嬉しい!

学びの多い濃い時間は、私が次のステージに進むために必要なものだったと、振り返って思う。忘備録としてまとめます。

noteはカッコつけずに書いた方がいい

品川アトレのTHE CITY BAKERYにて。オシャンティーなプレッツェルクロワッサン。

中村さんとの朝活おしゃべりでは、いろんな話題が出た。私はひそかに「中村さんに聞きたいことリスト」を仕込んでいたので、この機会に絶対に聞かねばと意気込んでいた。

中村さんに聞きたいことのひとつ、それは「noteで読者に刺さるエッセーを書く方法」だ。というのは、中村さんのエッセーは、事実を注意深く観察し、細部まで意識した丁寧な言葉で語られ、私たち読者は手に取るようにその考えを理解できる。共感できる。おまけにスルっと抵抗感なく読める。

私のnote歴はわずか2週間。ぶっちゃけエッセーは苦手で、自分の思考を言語化することに苦戦している。そんな私に中村さんが教えてくれたのは「上手く書こうとしなくていい」ということだった。

「noteは自分との対話のつもりで書いてますね」

という言葉を聞き、「ああ、書くこと=思考することなんだな」と思った。考えたことを書くというより、書きながら思考を整理する。中村さんにとってnoteとは、読者へのメッセージというより、自身のアウトプットの側面が大きいのかもしれない。

私は取材ライターという職業柄、下手な文章は見せたくないと考えていた。でも、読者を意識しすぎて肩肘張ったnoteはどこかぎこちない。自由に思考を解放してあげた方が、結果的に良いモノが生まれるのかもしれない。

記憶を頼りに構成する

もう一つ、驚いた話を。なんと中村さんは、インタビューメモや音源なしでも記事を書けるというのだ。念のため、取材中はボイスレコーダーで録音するそうだが、大方は記憶のみで構成・執筆できるという。

ライターが取材中にメモを取るか否かは、人によってスタイルが別れるところ。ちなみに私は9割紙メモスタイルだが、全くメモを取らずに音源文字起こしを参考に執筆するライターもいる。

中村さんの取材スタイルは斜め上をいっていた。衝撃だった。

確かに、「メモに頼りすぎることで記憶力が落ちる」という話を聞いたことがある。記録することで安心して、記憶しようと頑張る脳を甘やかしてしまうのだ。最大限の集中力でインタビューに臨むことで、記憶のみで構成・執筆は可能なのかもしれない。

また、中村さんはメモの悪効果について「話し手がいい話をしようとしがちになる」と教えててくれた。確かに。聞き手はいい話だと思った時にメモを取るものだが、そうすると話し手は無意識にいい話(メモしてもらえる話)をしようとしてしまう。邪念は本来必要でないエピソードに固執させてしまう可能性が高い。

私はメモをすることで、自らの脳に記憶を定着させる感覚がある。しかも後から記録を見返したとき、インタビュー時に感じた感動ポイントが立ち上がってくる。文字起こしの時間も不要のため、気に入っているスタイルだったが、もしかするとメモを減らすことを検討しても良いのかもしれない。

文章表現を上達させるには名文を読むこと

最後に、私の永遠の課題ともいえる「文章表現を上達させる方法」についても質問してみた。中村さんの文章は、クールで美しい。ご本人は「誰にでもわかりやすい言葉」を意識していると話していたが、それは前提にしつつもボキャブラリーが豊かで魅了される。

語彙を増やすこと、表現を豊かにすることについて、中村さんは「良い文章をたくさん読むこと。あとは慣れですね」と教えてくれた。

中村さんは読書家だ。noteを拝見していると、歴史小説やエッセー、ビジネス書など、日常的に良い文章に触れている様子が伺える。ライターは「わかりやすい文章が書けること」が最低条件だが、その先は各自の素養やセンスに委ねられるのかも。

センスを磨くなら、良文に触れ続けること。長らくライター仕事に直結しそうな本ばかりを手に取ってきたが、もっと視野を広げて文章の世界を探求した方がいいのかもしれない。

中村さんにおすすめしてもらった、村上春樹氏のエッセー集『村上ラヂオ3』を購入しました。遠い過去に読んだ記憶があるけど、ライターとなった今読むと印象がだいぶ違う。約2,000字という短いエッセーの中に、巧妙な文章の仕掛けが多数用意されている。そして驚くほどにスルリと読める。

何度も繰り返して読みたい。村上春樹さんのチャーミングなお人柄も好き。こんな人間味あふれるエッセーを書けるようになりたいなぁ。

いま世間ではライターブームなのか、いろんなライターさんがいる。そんな中で「自分はどんなライターになりたいのか」を意識して行動することが、生き残るために必要不可欠だと思う。

中村さんとお話して確信した。

思考し、変化し続けるライターになろう。

変化しないことは停滞を意味する。新しい挑戦を続けることで、きっと見える世界が広がっていくはず。中村さんとお話できたことは、私のライター人生で大きな宝物になった。思いがたぎってる今、ガンガン行動していきたい。


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