仕事中の正気の保ち方について語ろう
単純作業の仕事をしている。
しかも単純作業と言っても手を動かしているのではない。
ひたすらパソコンの画面を見ながら、検査をしクリックするという仕事を、なんと10年以上もしている。
仕事内容を知ってる同僚からは
「よく気が狂わないね…どうして?」
と褒められ
「この仕事はちょっと変なやつにしか務まらないよ」
と先輩からのお墨付きをいただいている。
そういえば上司が1度、私たちの仕事の手伝いに入った時のこと、彼の目があまりに充血していたから
「大丈夫ですか?」
と声をかけたら
「現在午後2時50分!」
と、遠くを見ながら、壊れた鳩時計のようにつぶやいたことがあった。
後10分で休憩時間である。
その10分間が希望なのか絶望なのか、当時の私には聞く勇気はなかった…
さて当の私はどうやって正気を保っているのかと言うと、大体ここで書き散らかしているようなことを考えている。
それはそれでかなり狂気寄りであるとは自覚している。
もう少しまとな正気の保ち方は歌を歌うことだろう。
特に私は音楽活動もしているので、次の演奏する楽曲をノリノリで脳内演奏している時がある。
これは私以外の作業者も同じようなことをしているようなので、かなりまともな方だろう。
たとえ本当に口ずさんでいたとしても、曲に合わせて体が動いていたとしても、それを誰かに見たり聞かれたとしても理解してもらえるとは思う。
ちなみに冒頭の質問にはそうやって答えている。
繰り返しになるが私の主な正気の保ち方は、ここに書いているような記事のネタや内容を、考えたり妄想したりすることである。
そんな私はApple Watchを使ってメモをとっている。
職場内ではスマホの使用が禁止だからだ。
いやもしかすると、Apple Watchの使用も禁止されているかもしれないが、カメラでの撮影機能がなければ、またゲームなどをしていなければ、特に咎められたりする事は無いだろう。
最近は所内のアンケートもQRコードで回覧されるほどだし、健康増進のため歩数を図ることも推奨されている。
つまり、私がApple Watchを身に付けていても、何ら不自然ではないはずである。
むしろ意識が高いタイプの労働者であると言えるだろう。
ただしApple Watchに向かって、ぶつぶつ語りかけていなければ…
今まだ音声入力でメモを取っているところを、見られた事は無い。
ないと思う。
見られたら壊れた鳩時計の真似でもしたらいいだろうか。
いや、普通に
「忘れっぽいからメモを取ってる」
と言えば許してもらえるだろうか?
実際に仕事のメモも取っているので、それを見せればごまかせるだろうか?
「〇〇の要件は、〇〇さんが担当」
と言うような勤続10年以上のベテランが、今更メモを取るには遅すぎる内容が書かれているのだが、大丈夫だろうか?
単純作業をしていると見かけて、実はハラハラ、ドキドキ、正気を保つために頑張っているのである。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?