日本一周59~62日目(静岡~愛知へ)
59日目 6月13日 浜松から静岡最西へ
早朝6時。普段は車中泊だと9時台に目覚めるが、アラーム前に目覚めた。
期待と不安がある。期待はどんな素晴らしい富士山が見られるのだろうということ。不安はもし富士山が見られなかったどうしようということ。一生のうちでもう見られない訳ではないが、この日本一周で富士山を見るというのに大きな意味を感じる。
そのモヤモヤはすぐに晴れることになる。道の駅朝霧高原の駐車場。朝から暑いと感じる程の朝日。雲一つかかっておらず、左右対称なのではないかと思うくらいの綺麗な富士山が目の前に広がる。今までいろんな山を見てきた、北海道で連なる山々、駒ケ岳も壮大だった。函館山からの夜景は一生忘れないだろう。それでも、ああ富士山。何て素晴らしいんだ。私たちの先入観の中にある、頂上に雪が積もっているような富士山ではないが、夏らしく緑の装いの富士山だ。奥さんにも声をかけ、朝の空気と富士山を堪能した。
最高の朝だ、最高の日だ。私の母親が「富士山が見たい」と言っていたので、ここに絶対連れてきたいと思った。
ほどなくして、移動を開始する。近くにはまかいの牧場や滝があるとのことだ。牧場は北海道の宇野牧場にも行ったので滝を選択だ。近くにある「もちや」というお店で愛車のうお太郎とも写真が撮れた。北海道の白銀荘以来だろうか。ここまで無事に私たちを運んできてくれたうお太郎には本当に感謝だ。
その後、滝に到着。ここでは白糸の滝や音止の滝の二つが有名らしい。これも素晴らしかった。景色もそうだが、響く滝の音や水しぶき、激しくも爽やかで引き込まれてしまう。近くでも遠くでもずっと見ていられるとはこのことだ。初夏の暑さと自然の癒しに心地よい日中が過ごせた。やはり早起きは良い、ここまで充実した時間が過ごせてまだ正午にもなっていない。一日を存分に使うなら早起きは大切だ。健康管理の為にも続けていきたいことだ。
60日目 6月14日 愛知県上陸
富士山を見るという静岡での大きなゴールを達成したので、昨夜には大きく移動をしていた。道の駅塩見坂で車中泊をしていたが、ここは愛知県最西の道の駅らしい。今朝は朝定食をいただいた。この頃から朝定食にハマりだす。ご当地のものばかり食べられる訳ではないが、600~700円の相場で朝からお腹いっぱいになれるし、朝定食を食べようとして早起きするようになる、良いことばかりだ。
名古屋の一歩手前の岡崎周辺まで移動する。数日おきに行っているイオン(特にイオンモールが良い)を回ったり、そこでアサヒサウナのTシャツを夫婦お揃いで購入した。山口県の方でした見なかったJOYFULに入ったりと普段の日常的な日だったが楽しかった。
その夜は道の駅の藤川宿。街灯の十分で24時間のコンビニもある。車通りが多いので外を散歩したりは難しいが良い道の駅だ。この辺りになるとトラックの量もやけに増える。
61日目 6月15日 愛知県岡崎周辺
この辺りでも天気が悪いのは変わらない。曇りか小雨は続いている。
この日もどちらかと言うと日常と変わらない。奥さんが行きたかった
「R COFFEE STAND」という岡崎のカフェを訪れた。岡崎出身のyoutuber「東海オンエア」さんのメンバーさんが経営されているそうだ。建物は青基調の、外では立って珈琲が飲めるスペースもある。「R」のロゴも電灯で一本書きしたようなオシャレなものだ。珈琲は2種類、スコーンと一緒に注文した。砂糖等を入れなくてもそのままでもとても美味しかった。
入浴は「楽の湯」へ。偏見だが、いわゆる大衆浴場はどうしてもサウナがオプション化してしまう様子もあるがここは違う!サウナ室は広めの空間でもタワー型でしっかり高温だ。水風呂も15度台。露天風呂でととのうスペースがあるが、コールマンのチェアや寝湯の場も用意されてある。私のこだわりとして、ラストは一人で入れる、いわゆる壺湯があるとフィニッシュがキマる。一人で湯舟に使っているという贅沢感も味わえるのだ。晩御飯はお好み焼き本舗へ。ここでも食べ放題制度があるが、やはり私たちは単品だ。食べ放題の二人分の料金を超えないように、単品で食べたいものをお腹いっぱいになるように注文する。旅人にとって食事はコストにも直結するので、いつも真剣にやっているのだ。戦いだ。この日も食べ放題なら二人で4000円超えはしたところを、単品注文二人で2700円で抑えられた。戦いに勝利したのだ。
夜は道の駅 筆柿の里・幸田での車中泊だ。ここに来て4日間の車中泊で過ごしている。我ながら良くやっている。事故なく過ごせているのは本当に有難いことだ。
62日目 6月16日 愛知県岡崎周辺
ここで天気が回復する。やはり暑い。
岡崎を拠点にしていろいろ回っていたが、この日は南にも北にも移動する日となった。午前中には形原温泉あじさいの里へ。6月にあじさい祭りをしているとのことで向かった。花にはめっぽう疎い私だが、6月生まれということもあって紫陽花は好きだ。平日でも人が多い、駐車場警備のスタッフの方々の手腕が光る。ここに来て旅中に初めて山口県ナンバーの車を見た。嬉しいと共に故郷に近付いているという安心感やある種寂しさも感じた。
あじさい祭りは中々に傾斜や段差もあるが、その分傾斜を利用した紫陽花の顔ぶれが美しい。中央には池もあって、波紋ひとつない景色が心を穏やかにさせてくれる。うん、行けて良かった。
午後には岡崎城と大河ドラマ館へ。
思いっきりにわかではあるが、歴史や文化に触れるのもこの旅では良い時間だ。特にお城からは当時の人たちの考えや国を守る想いも伝わってくる。金沢城でもそれを感じてパワーをもらった。特に今は大河ドラマで「どうする家康」を放送されている。その所縁の地として岡崎城は栄えている。詳細を書くと切りがないが、人物では本田忠勝が良い(単純に戦国最強だ)。あとは徳川家康の言葉が掲載されていたがそれが心に沁みた。一部だけ抜粋する。
勝つ事ばかり知りて まくる事知らざれば
害その身にいたる
織田信長や豊臣秀吉はカリスマ性もあったかもしれないが、
周りと協力し、機が熟すのも虎視眈々と待ち、最後には戦国を終わらせた家康。その中では勝ったことが歴史上は輝いているだろうが、負けた事も多いにあったのだろうと思う。そこから学び、そこから立ち上がり、どうすれば良くしていけるのかを考えまた行動したと思う。
ドラマタイトルの「どうする」とは、他社から家康に対してどうするんだ?と尋ねられるだけでなく、家康が自分自身に対して自問する「どうする」も込められているのだろう。短い時間での観光だったが、私も自分自身に「どうする」と問いただし、人生をより良くするきっかけと学びをまたいただけたと感謝している。
夜は快活クラブ岡崎大樹寺店へ。
明日には名古屋の中心へ向かう。
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