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親子で遊ぶ “触れ合い遊び” がもたらす驚くべき効果とは!?


こんにちは!
わたあめせんべいです。

子育て中のみなさんと一緒に,子どもの教育について学んでいくためのnoteを書いています。


今回は,“触れ合い遊び“ についてです。

お子さんがいる方は,普段どんな “触れ合い遊び” をしていますか?

例えば,よく行われる触れ合い遊びに “たかいたかい” があります。
子どもを高く持ち上げる遊びですね。
子どもは大抵この “たかいたかい” 好きですよね。

では,どうして子どもは ”たかいたかい” が好きなんでしょうか。

また,今回は “触れ合い遊び” に視点をあててみますが,子どもにもたらす驚くべき効果があることを知っていますか?

子どもとかかわるときに,この “触れ合い遊び” を意識的に行うことで,子どもの成長を促せるとしたら,子育てに意識的に取り入れてみたいと思いませんか?

今回はそんな “触れ合い遊び” につて,一緒に学んでみたいと思います。
それではさっそく,いってみましょう!



~目次~
1.触れるとなにがいいの?
2.どうして “たかいたかい” を面白がるの?
3.脳科学の観点からみた ”触れ合い遊び” って?
4.どんな遊びがいいの?


1.触れるとなにがいいの?


“触れ合い遊び” について話をする前に,そもそも “触れる” ことについて,どのような認識をもっていますか?

人は,触れることでいろいろな情報を得ています。

中でも親子の間でからだ同士が触れ合うことで形成される,
“アタッチメント” という言葉をご存じでしょうか。

アタッチメントとは,“愛着”と訳されていて,
特定の誰かに対してもつ,信頼や愛情の絆のことです。

アタッチメントの研究では,イギリスの精神科医ボウルビィという研究者が有名です。

ボウルビィは,赤ちゃんはからだ同士の触れ合いを含む様々な関わりを通して,母性的対象(多くの場合は母親です)と愛着関係を築いていくと言っています。

赤ちゃんにとって母親とのからだ同士の触れ合いはとても重要で,この愛着関係が形成されることが,その後の社会性の発達に重要な役割を果たすと言っています。

ですので,肌と肌が触れ合うような経験は,赤ちゃんの頃はもとより,幼児期においてもその後の成長にとって必要なものだということが,言われています。


そんなからだ同士の触れ合いを,遊びの中でたくさんしてあげよう,というのが今回の話です。



2.どうして “たかいたかい” を面白がるの?


親子でからだ同士が触れ合うことを通して,アタッチメントが形成されていくことをお伝えしました。

乳児期から幼児期へ移行すると,一緒に遊ぶときにからだをしっかり使って遊ぶことを求めるようになると思います。

例えば,先程もお伝えした “たかいたかい” などがその例です。
これは子どもにとって何が面白いのでしょうか。

まず1つは,触れ合うことです。

先程の例にも挙げたように,親子の絆を育むからだ同士の触れ合いを子どもは求めています。

遊びの中でも,大好きなお父さんやお母さんとからだが触れ合って遊ぶことは,子どもたちにとって安心したり,嬉しかったりする,楽しい時間です。


2つ目は,チャレンジ精神を刺激されるからです。

子どもは,できるかできないか,くらいの難易度ものに挑戦しようとします。

よく,歩道の一段高くなっているところを歩きますよね。
あれも,あのくらいのちょっとした高さにチャレンジ精神を刺激されているわけです。
アスレチックが遊具として存在するのも,同じ理由からです。

そのようにちょっと危険くらいのものが,子どもにとって魅力なわけです。

ですので,お父さんやお母さんがしてくれる “たかいたかい” は,ちょっと怖いけど,めっちゃ面白い!となるのです。

このような刺激的な ”触れ合い遊び” によって親子の仲が深まるだけではなく,じつは脳が刺激を受けて成長しているんです!




3.脳科学の観点からみた ”触れ合い遊び” って?


じつは,“たかいたかい”のような刺激的な ”触れ合い遊び” は,脳科学の観点からみても意味があることが示されています。

日本体育大学名誉教授である正木先生の研究によれば,”じゃれつき遊び” という保育者と子どもたちがからだを使って思い切りじゃれあって遊ぶことを通して,脳の前頭葉が活発に働くとしています。

前頭葉を働かせることで,興奮したり,抑制したりする力を鍛えることができるとのことです。

これは,ものごとに集中したり,必要なときには我慢したりする力が育つ,と言い換えられます。

親子で行う “たかいたかい” のような,刺激的な ”触れ合い遊び” によって,脳が鍛えられるといわれています。




4.どんな遊びがいいの?


では実際にどんな刺激的な ”触れ合い遊び” をするといいのでしょうか。

いくつか例をあげてみますが,実際は親子で工夫して考えるといいでしょう。

子どもによって,どのような刺激が“ちょっと怖いくらい“なのか,違いがあります。

ですので,親子で遊びながら我が子に合った ”触れ合い遊び” を見つけるのがベストです。

とはいいつも,全く例を示さないのもわかりにくいと思いますので,刺激別に自分が子どもとしている刺激的な ”触れ合い遊び” を少しご紹介しますね。

1. 刺激:★☆☆
< トンネルくぐり >
大人が四つ這いになって,お腹の下をトンネルのようにします。
子どもはハイハイでそのトンネルをくぐります。
子どもがくぐるときに,時々「トンネルくずれたー!」と言って,軽く子どもをお腹でつぶします。
子どもはぺちゃんこになりながら,ゲラゲラ笑い転げるはずです。


2. 刺激:★★☆
< 荷物はこび >
大人が子どもを背中(腰のあたり)で横向きに抱えます。
お姫様抱っこの背中バージョンのような形です。
自分の背中に子どものお腹や胸が当たるようにしてしっかりと抱えたまま,「えっほえっほ」と言ってからだを揺らしながら移動します。
ときにはくるくると回っても面白い!


3. 刺激:★★★
< くるりんぱ >

説明が難しいので,ご理解いただけるか不安ですが……。
見た目は危なそうに感じますが,きちんと支えれば見た目以上に安全で力もいらず,子どもがめちゃくちゃ喜びますのでオススメです(とはいってもある程度の筋力は必要なので,お父さん向けかもしれません)。

まず,子どもには立ったままお辞儀するように前屈してもらいます。
大人は子どもと向かい合った状態から,子どもに覆いかぶさるようにして自分の左腕を子どものお腹の下に入れて抱えます。
そのまま子どもの背中を自分の胸に当てながら,左腕で子どもを持ち上げると同時に(すると子どもは逆さまに持ち上がるはずです),自分の右手で子どもの背中のあたりをフォローしながら上へぐるっと前転させて持ち上げ,左肩の上に座らせます(子どもは自分とは逆側を向いた状態で背中に座っているはずです)。
今度はその逆で,子どもを後転させるように,フォローしながら降ろします。
文章だけでは理解しづらいと思いますので,布団の上などの柔らかい場所で安全面に考慮してやってみてください。
(イラストがつけられずすみません笑)

この遊びは刺激が強く,小学生になっても「やってやって」とせがまれるほど,子どもはこの くるりんぱ を好みます。



4. まとめ


今回は ”触れ合い遊び“ についてお伝えしました。

1. 親子の絆を深めること
2. 子どもはちょっと危険な遊びを好むこと
3. 刺激的な触れ合い遊びによって脳も刺激されること
4. 実際の遊びについて

以上の4つにまとめてみましたが,ご理解いただけましたでしょうか。

子どもも大人も楽しい “触れ合い遊び” で,楽しく遊んでみてください。
楽しんでいただけなのに,気付けば子どもの発達に影響を与えているかもしれませんよ!


ここまで読んでくださってありがとうございました。

これからも,子育てに役立つ知識や情報をお伝えしていこうと思います。
一緒に楽しく学んでいきましょう!

またお会いできる日を楽しみにしています。

わたあめせんべいでした!

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