減価償却ってなに

結論

建物などの1年以上使うもの(固定資産)をゲットする為にかかった費用の全額を、その年の費用とせず、建物が使える期間(耐用年数)で割って、分割して費用に計上することです。

例えば2000万円の建物を買って40年間使うとすると、1年で50万円ずつ減価償却費として費用に計上する ということです。

分割された金額(上で言うと50万円)を減価償却費といいます。

減価償却の対象となる固定資産(上でいうと建物)を「減価償却資産」といいます。

何のために存在するの

ではなぜ減価償却は存在するのでしょうか。

例えば、あなたがラーメン屋さんをやっているとします。
ラーメン一杯500円、お財布に優しく、地域のみんなに愛され、人気が着実は着実にあがっています。

お客さんに安くておいしいラーメンをたくさん提供したいけど、経費的に厳しく、新しくアルバイトを雇うお金がありません。そこで、食券機と食器洗い機を購入して少しでも多くのラーメンを提供したい!とあなたは考えました。しかし合わせて200万円。

購入した年の経費として計上してしまうと、一年間の売り上げで黒字にもっていくのはなかなか難しそうだなあと想像できますよね。

実際に仮定して計算してみます。

ラーメンを売った利益で、食券機と食器洗い機の経費を取り戻さないと赤字になっちゃいます。ラーメン一杯売れて、250円が食材費とあなたのお給料、残りの250円がラーメン屋の利益だとします。

200万÷250=8000杯
一年間で8000杯売れば食券機と食器洗い機をゲットできる!

8000杯÷365日≒22杯
年中休まず働いて一日22杯売れると、食券機と食器洗機の費用をとりもどせる!


しかし恐ろしいことにラーメン屋の利益まだ0円なのです、、さらに、他にも家賃も、水光熱費も、経費はまだまだ山積みです、、

ここで登場するのが、減価償却!!
20年間発券機と食器洗い機を使うとします。

200万÷20年10万円
減価償却費は1年間で10万円。

先ほどの計算をもう一度行うと

10万円÷250円≒400杯
一年間で400杯うれば食券機と食器洗い機をゲットできる!

400杯÷365日≒1杯
年中休まず働いて一日約1杯売れると、食券機と食器洗機の費用をとりもどせる!

大分、気持ちも会計も楽になりましたね。
これで水光熱費も家賃も払えそうですね。

これが減価償却です。
お店が赤字になっちゃうと、銀行からお金を借りたりできなくなっちゃいます。
なので減価償却は大切な考え方なのです。

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