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【読書記録】普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門(山崎俊輔)

【あらすじ】
日本のFPがしっかり考えた
・日本の社会と制度に基づく
・普通の会社員でも実行可能な
FIRE(ファイア)のテクニックが満載!自分らしい「早期リタイア」を実現する人生100年時代の稼ぎ方・貯め方・増やし方

FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)とは、経済的独立の獲得による早期リタイアを目指すムーブメントです。
十分なお金を貯金して、それを投資などで運用することによって収入を得て、「早期リタイア」を目指すのが一般的です。
アメリカで流行しており、今そのトレンドが日本にも上陸しようとしています。
アメリカで出版されたFIREについての翻訳書は多くありますが、「日本版FIRE」というべき本は、本書が初となるでしょう。
私たちはもっと自由に生きる権利があります。でも、ほとんどの人ができていない。
その大きな理由の日一つは、「経済的な自由」がないからです。本書は、そんなあなたに経済的自由をもたらす1冊です。(本の概要より)

【感想(ネタバレあり)】
経済的な独立による早期リタイアを目指すFIREについての解説書。個人的にお金使うの好きだし、今のところ子供を持つことを諦めてもいないので、30代や40代でのFIREまでは目指していないけど、私が退職する頃は定年が65歳ならまだいい方で、もしかしたら70歳くらいになっているかもしれない。少なくとも60歳で退職したいな、と思うと将来的にはこれも早期退職になるのでは?と思い参考に読んでみた。

いいな、と思ったのは無理してFIREをすすめるのではなく、具体的な金額をもって現実的なプランを例示してくれているところ。私がしたいと思っている60歳でのプチFIREの例も載っていたので参考になった。

あまりにも早くFIREをすると公的年金の受け取り額が大幅にダウンするという視点も抜けていたので、参考になった。

FIREしようと思ったら、年金がもらえるまでの生活費全額と、年金がもらえるようになったら年金で賄えない+αの生活費(主に趣味とか娯楽で使う部分)の準備が必要だけど、そもそも年金の受け取り額が少なかったらその分多めに準備しとかないとFIREはできないよね。

退職金も働いた期間が短い分だけ少なくなるし、定年まで働いていたらもらえていたはずの金額を加味して必要な額を決めるのは大事だなと思った。

あとはマイホーム問題ね・・・老後2000万円問題とかって、持ち家前提の金額だから、賃貸派は家賃分のお金も必要になってくるという。

夫も私も持ち家いらない派で子供が巣だったら田舎に平屋の1軒家とか欲しいね~とか言ってたけど、私たちの年齢的に子供が大学卒業するのと定年ってほぼ一緒だしそれまでに住宅をそんなにローン組まずに買えるお金が貯められるか・・・というか今買わないんだったら貯めとかざるを得ないのか。住宅問題、意外と深刻かもしれないと気がつかされた。

今って新築はめちゃくちゃ高いし、かといって不便なところに住むと通勤が大変だったり車が必要になってくるし、かといって中古マンションだとあまりに古かったら死ぬまで住み続けられるか問題がありそう。リセールバリュー考えて買うという選択肢もあるだろうけど、そうなると終いの住みかをどうするか問題は解決せず本末転倒だし。こういうの考えて家建てたりマンション買ったりしてる人本当に尊敬する!

FIREの予定がなくても、老後資金の貯め方やお金の準備、管理をどうするかの参考になるので、そういうのを一度ちゃんと考えてみたい人にはおすすめ。

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