福祉の面白いところ
日々を生きるということ。自分の1日に対して目を向けること。それ自体が福祉を考えることだとぼくは思う。
"人の生活や暮らしを支える仕事"と福祉を表現するなら、その専門性は"暮らしや生活を考えること"だと思ったりもする。
だとすると、目を向けるのは対象者の暮らしだけではなくて、自分の暮らしにも。僕は今日、どう生きたのか。
誰と出会い、その人から何を受け取り、何を考えたのか。人との繋がりやその人との時間、その場所や空間から何を感じたのか。なんか、そんなことを日々考えるからこそ、人の暮らしを、他の人とは少し違った角度から覗けたりするのかなって思う。
福祉やケアの専門性を探りながら、秋田という土地の社会課題(解決しなければいけない課題)とも向き合う日々。
ケアや福祉を考えること、目の前の1人の人と向き合う日々は楽しいけど、社会課題とガッツリ向き合うのはちょっときつい。"何かを変えないと"という正義感や使命感というのは、人の暮らしや営みに影響を及ぼすほど強い力を持っているんだと思う。
でもそれが自分にどう影響しているのかを考えたりすること、それ自体が福祉というものを考えることだと僕は思ったりする。
福祉の面白いところ、それを自分という人間自身を他者と向き合うことや暮らしを考えることで鏡のように覗けるところ。多様な価値観や定義を知り、暮らしの豊かさや日々の面白さを再定義できることだと思ったりする。
そんな日々を今日も大切に、生きていこうと思う。