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自分のこと、知ってる?どのように世界を捉えてる??

5月の大型連休が明けたこの時期、新入社員の方の退職が増えているようですね。
理由は様々あるようですが、働く条件のミスマッチと人間関係が主な理由となるようですね。

人間関係…社会に出ると、学校とは異なって本当に様々な方と接することになります。
そして、いつの時代も、世代によって物事のスタンダード、「普通」が大きく異なります。
そうすると、中々話が通じない、共感が得られない状況が発生しがちになってしまいます。

保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・大学院…どれをとっても、学校に所属している期間で、大きく年齢の異なる人達と接する機会というのは、限られています。
世の中の変化の速さはどんどん速度を上げるばかり…どんどん違いが大きくなっているようです。

企業としては、「新たな風を」と時代にあった新たな人材の採用を求め、新たなアイデアや動きを推奨します。
しかし、企業をこれまで支えてきている社員は会社の基盤を支える仕事を培ってきています。
まずは日々の業務に慣れること。
その上で、新たなアイデアなどを実行してほしい…そういったことを考える方が多いのではないかと思います。
日々の業務を学ぶ方法としては、先輩社員について、業務の流れを覚えていくスタイルがあり、教え方は先輩社員に委ねられることになります。
そうすると、先輩と自身のコミュニケーション方法や価値観の違いによって、困難に感じる場面が発生するかもしれません。

コミュニケーション方法や価値観の違いは、その人が生きてきた経験の中で培われているものです。
そして、経験を捉えて自身に入力していく機能は「感覚器」によって行われます。
人間には五感が備わっていますね。
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の5つです。
人間は大きくこの5つの感覚を使って外部の情報を得ることができます。
日常的な外部の認識には、視覚・聴覚・触覚(体の感覚)で情報を認識して、判断します。
この3つの感覚は人によって優位性が異なります。

仕事を教える側から考えると、教える相手が、視覚情報を認識することが優位な人へは、絵や画像・図表がある方が認識しやすいですし、聴覚優位の方には人が口頭で説明したり、文章にて詳細を説明する、触覚優位の方には身振り手振りを使って背中を見せるスタイルで仕事のやり方を伝えると、相手が理解しやすいかもしれません。

ここまで詳細に考えていくのは、日々の業務に適さないかもしれません。
けれど『人はそれぞれ物事の認識から異なる』ということを知るだけで、「なんでわからないんだ」と一方的に理解の責任を押し付けることなく「この伝え方ではわかりづらかっただろうか」と一呼吸置くことができるきっかけになるかもしれません。

試しに、自分がどの感覚が優位に情報を認識しているのか、簡単なテストにチャレンジできますので、ぜひチャレンジしてみてください。

相手を理解しようと思ってもなかなか進まなかったりしますが、自分を理解していくと、不思議と相手のことも理解できるようになったりもします。
逆のパターンもあるのですよね…相手の理解が進むと、自分の理解が進んだりします。
しかし、それが全てではなくて、それが正解・不正解というものはない、というのが人間関係の難しいところです。

ただ、単純に情報を理解する感覚からすでに、人はそれぞれ個性があって、自分が見えているものが相手には見えていなかったり、反対に相手が感じていることを自分は感じていなかったりすることだってあるということなんですね。
きっとこの、自分と相手の間にある「違い」にお互いが気付き合うと、歩み寄ったり、慮って言葉や行動を選択することが出来るのではないかって思います。
ちょっとした気付きが大きな変化に繋がっていくと、個人的には思います。

そう、人間はそもそも違っていて、価値観も違うし伝える方法も同じ日本語を使っていても一人一人個性があります。
他国、大陸の国だと陸続きの環境で、現在生活している国が一緒でも、生まれた国や育った国が違うことも多く、バックグラウンドが様々だという前提が認識されていて、違って当たり前という感覚があるのかもしれませんが、もともと共通点がとても多い民族の日本人だとどうしても似通った点が多く「これが普通」「これが常識」という感覚で人に接することが多いのかもしれません。

話し合わなければ、理解し合えない前提で心構えしておくことで、「伝える」「理解する」の幅が広がっていきそうです。
育ってきた歴史の中で、世代による隔たりが感じられることは多いかと思いますけれど、年齢や経験に関係なくお互いに尊重し合える関係性ができると素敵ですね。

「違い」を知ることは世界が広がっていくこと…と、楽しんで受け止めることが出来ると良いですね。

関連記事『自分のこと、知ってる?セルフイメージとは?』も是非一緒にご覧いただけますと嬉しく思います。


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