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許されようとは思いません/芦沢央/新潮文庫

※注意※
この記事は私の感想なので口調や言葉遣い、あまり気を使いません。
文章も考えて打ちません。読みにくいでしょう。
そして見ている貴方の、好きなものを否定するかもしれません。
私は私のためにこれを書いているので、ごめんなさい。
それでもよろしければお暇つぶしに眺めてください。









今日はパソコンからの打ち込みじゃなくてスマホから。  
noteはなんか、人口の感じとか認知の感じは使いやすい気がするんだけどこの改行がとても嫌い。
私が仕様を理解していないのだろうというのもあるんだけど、1回で2行も改行するのはなんか気持ち悪い。


まあそんなことはどうでもいい。



今回読んだ本は、私にとってはなかなか珍しいオムニバス形式のと言うか、短編集の本だった。
とても電車が暑い。いま!笑


ものすごく端的に説明をしてしまうとどんでん返しが入った短編集って感じだった。  
自分の理解力が足りなくて、オムニバスに見えるけど全部話が繋がってるみたいな感じなのかと思ってたから、そうではなくてちょっと落胆。

話は面白かったけどね。



ただ何が悲しいって、
一つ一つの話は上手いし、イヤミスっぽい雰囲気を作るのが上手いし、読みやすいのだけど話が短編なせいでイマイチこの人は上手いのか?という疑問も出てくる。

そして無駄だと思ったシーンが回収されるって感じではなかったから、
これはやられた!!!感がとても浅い。
読了後のはーーーー……感が少ないとも言える。


これは自分が中々ドライな性格をしているせいもあるんだけど、感動が薄いね中々。

あ、こういうことねなるほどで終わってしまった。





ただ、題材は結構よかった。

私としては四つめの話が好きだったんだけども、それぞれの話をそれとなく書くと、



1つ目、発注ミスした男性がそのミスを秘密裏に隠そうとして、色々と会社を行ったり来たりしていたら交通事故の唯一の目撃者になってしまったと。

しかしその証言者になってしまったら自分の汚職を言うことになってしまうので証言したくない…みたいな話。



私にとってはアホな男だなと思った。

悪人になるなら気が弱くてはダメだと思ってしまうし、だからお前はダメなのだなんて思ってしまう。

やるなら、意思があるのなら客観性を持って貫いてくれといういらいらが生まれてしまうのだ、私は。そういうの。   

いくらでもやろうと思えば誤魔化せただろうに、うまくできないから、

それでしてやられる、いじめられる、窮地に追い込まれるというのが私は嫌いなのだな。


そしてこの話はオムニバスなのでよくわからないっちゃよくわからないところで終わるのだ。

悪くないけど、はあって感じ。





二つ目の話は、なかなかぽっちゃり系のキッズを見事成功子役へと導いた教育系おばあちゃまが、その孫から報復のようなものをされるという話。



まあ、普通。


前編通して文章は悪くないんだ。読みやすいし、想像しやすいし。だがしかし短いからかな思い出すと読了感が浅い。こんなもんか、と。

少し前に流行ったサイコパス診断の問題集を見ている気分だった。


あれだ、身内が死んで葬式をして、そこで恋に落ちたからもう一度葬式を開くために身内を殺すやつ。

答えが会いたかったから、のやつ。


あれを見ていた気分だ。

その話に関してはだらだらと、個人的にはいらなさそうな文が多いなあなんて感じた。改行がやりにくいイライラする(笑)



3つ目、ある画家の作品を集めている、目利きの女性の話、かな。


凄惨な人生を送ってきた浅宮二月という画家の絵を、引き取る。 
という女性がその画家について語るという話。なのでセリフがずっと無いというか、ずっと独白。そこそこに集中していないと飽きる。



表現の描写は面白かったし、想像もしやすかった。
こんな風に書いてしまっては中々、悲しいのだろうし怖い事なのだろうがよくある話、よくある設定だなと思った。
がしかしフィクション、ノンフィクションにおいてよくある話ってその人のボーダーというか、勝手な線引きだから怖いよね。


それこそ物語中にもあったけど、人を殺す動機によくある話だから面白くない、とか。
人を殺すのに動機も何も、あってはいけないのかもしれないけれど。


まあその女性画家が、世間から評価を浴びているのだけどその裏では全て死が関わっている、みたいな。


だからこそ絵が書けない時期というものが、 
画家の心が癒えたからなのか、死がないからなのかという問いになる。
書いている本人はそのせいで中々悩む、という感じで。



全て独白だから、
あくまで視点は目利きの女性のものなのだけど、その画家はある事件を起こしていて、それが何故か。
何故起こしたか。
という話だった。これもまたどんでん返しにしてはサイコパス診断のようだなと思った。私は。





四つめ、これは私好きだった。 
タイトルも覚えている、「姉のように」というタイトルだ。



冒頭で女性が虐待で逮捕される記事が書かれており、
主人公は犯罪者である姉のようになりたくない、でもあんなに好きだったお姉ちゃんがなぜ、とずっと悩む話。


何をしていても、姉がどうしてああなってしまったのかということと、姉のような母になりたかったのに、今まで目指していた理想の母像(姉、ということ)は間違いで、既に私の道は狂っているのか…?


という、
どうしても暗くなってしまう道でしかない、負の考えのスパイラル的な話。

うーん説明が下手だね私は。



主人公としては、もっと周りの人…もちろん旦那さんとか、自分とか、母親とか。
そういった人が話を聞ければよかったのにと思う反面、
自分は姉にとってのそういう存在ではなかったのだというショックと戸惑いと、
もしかしたら元からそういう人間だったのか?、という思考に陥る。



そのうちに自分の旦那は、。
私の最高のお姉ちゃんを犯罪者、危険人物として扱い悲しくなってしまい、心のすれ違いがおきる。
娘はイヤイヤ期で言うことを聞かないし、旦那は育児も手伝ってくれない。真面目に育児をしたいのに。



そう思ううちに、娘が嫌いになってしまいそうになってきた。
私も、姉のように道を踏み外すのだろうか。





なんて、心理描写がとてもうまいのだ。
私は子供が嫌いだし、あまり欲しいと思わないのだけど、
現実を想像してみるといつか、とか。子供を持つ可能性はゼロではない、と思うわけだ。年齢的にね。




だから、私ももし目の前でイヤイヤ期の娘息子がいたら、そうなってしまうかも。
と、思って少し怖かった。

だって主人公、ちゃんと思考をしているんだもの。 
娘のためになるようにしてるんだもの、
でも旦那も、姉の事件のせいでご近所さんも、みんなの目が怖くなってしまった。





と、なっている時に主人公がどうなるかの話。
これはどんでん返しがうまかったよ。
私にとっては。二回読んだ(笑)



とても怖い話だった。
子供は欲しくないねえ。遺伝も怖いし。
という。







五つ目の話は、自分の祖母の骨壺を、祖母の家のあった村の寺へ埋葬しに行こう。 
という話。




山梨がどうとか言ってたから、
中々遠い田舎の話なのかな。私は地理がとても弱い。


主人公は男性で、その田舎にある寺へと結構適齢期に近い彼女と向かうのだ。2人でゆっくり電車に揺られながら。


この話だけは、
前四つが中々ミステリサスペンスに寄っていた話だったのにも関わらずほっこり系のお話だった。



ここに素敵だなあ、なんて感想を抱く人もいるみたいだが、
最後にほっこりを持ってくるあたりバランスでここにしたんじゃねえかななんて可愛くない感想を抱いた。私は。


いやいい話だったけどね。そこそこ。



話を戻して、
わざわざ電車に揺られながら骨壺を持って移動しているんだけど、そのうち彼女が言うんだ。
どうしてそもそも骨壺、おばあさんが亡くなった時に埋葬しなかったの?と。



ごく当然の質問だ、と男は話し出すのだが、
その話の内容が中々悲惨で、自分の祖母は祖父に嫁いでから村に住んだ、所謂よそ者だったせいで村八分をされていたというわけだ。


それで埋葬も叶わなかった…という話だったのだが、
村八分にされた理由が、曽祖父。祖父の父なんだが。そやつを殺した、人殺しだからという理由だった。


もっと書くと詳しい理由があるのだが、まあこんな感じだ。


よそ者で、しかも殺人犯。


こうなっては村八分どころか村十分にされ
あろうことか本当は祖母は最初、亡くなった時村に埋葬をされていたのに
墓起こしをされて骨をばらまかれていたのだ。




ひどい話だ…。 
と、なるんだけど。
彼女はあることに気づく。憶測でしかないが、おばあさんが曽祖父さんを殺したのはこういう理由なんじゃないか?という。


それがまあどんでん返しに当たる部分なのだけど、
ほっこり系があまり好きでない私はへえとしか思わなかった。情緒が乏しいというか、人間性に深みがなくて中々悲しいね。


そして祖母が殺人を行った理由を整理したのち、
主人公は、果たしてこのまま祖母を埋葬していいのだろうか…と悩む。
それを判断するのがラスト、という感じだった。


 



以上五つの話が入ったオムニバスだった。

この作者さんのほかの作品は漁るが、
オムニバス小説はもうきっと読まねえと私はなんとなく思った。

言うならば四つめの話を詳しくというか、
読了のあるページ数で読みたかったなあ。
という、感じだ。


いやあスマホは書きづらい。

なんやねんこの改行。


いやによみにくいので間違い文章あったらごめんなさい。読み終わりまーした。



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