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悩み事を整理するコツ。日記を書くだけではダメ、図解にしよう、AIを工夫しよう

本日は「悩みごとを整理するコツ」というテーマでお話ししようと思います。


悩みごととか困っていることがあった時には書き出すといいよ、とかよく言われますよね。
でも、いっぱい書いてるんですけど、頭がごちゃごちゃしているんですとか、書き出してスッキリはするんだけどもグルグル思考が止まりませんと言う患者さんは多いんですよ。
それって整理できていないんじゃないの?と僕はよく言うんですけれども。

実際、僕が診察でホワイトボードを書きながら頭の中を整理していくと、患者さんが楽になりましたとか、なるほどそう考えたらいいんですね、と言って自分から発見することも多かったりします。

最初から日記じゃなくて図解したらと僕は思うんですけど、なかなかこの図解が苦手みたいです。
なので今回は、日記を書くよりも図解とAIを使った方がいいということなんですけれども、特にこの図解をテーマにちょっとお話ししようかなと思います。

■図解する

例えばよく本屋で置いてあるやつですね、図解の本とかフレームワークの本があるんですけど、どの本がいいんですかってよく言われるんですけど、別に何でもいいと思っていて、別にわざわざ買わなくてもネットでも調べられる思うんですけど、僕はこういう薄い本がすごい好きなんですよ。
薄ければ薄いほど本は良いと思っていて。

何度も繰り返し見たりすると、頭の整理になるので、薄い本を使っていますけど、別に何でもいいと思います。
この薄い本からさらにエッセンスを抜きますということです。
図解だったり、フレームワークだったり、あとはグラレコだったり、そういう基本テクニックを使って日々やりながらブラッシュアップしていけばいいんじゃないかなと思います。

あとは色を分けて使うとかね。はい。僕も4種類でやっています。
応用編だと色を変えるというのもありますけど、図解するテクニックがありますよということです。

ちょっとまとめますよ。
日記をバーッと書くのもいいんだけど、次のレベルとしては図解化していく。
図解化していく中で、例えば色のペンを使うとか、フレームワークをうまく使っていくとかがあります。

行き詰まった時には、AIの力を借りるといいですよということになります。

実際描いてみるとどういうことかというと、例えば今何かもやもやしてるなと、何だろうな、何かストレスがあってうつ状態になっている。
うつ状態の結果、例えば肩こりがある、睡眠不足があるよ、睡眠不足に対して薬を飲んでいるんだけど、これが合ってないんじゃないかと思うわけですね。

診察場面では「薬が合ってなかった」と、ここだけ言うことが多いんですよ。
「最近よく寝れないんですけど、薬変えてくれませんか」とか。

だけどこれだと医者も、いやいや薬変えられないよとか結構バトることが多いんですけれども、でももうちょっと診察室の中で話すべきことは何かというと、例えば他の症状はないですか?と。
「肩こりもあるし、何かこう落ち込んでいるし、不安なんですよね」とか言って、じゃあ何かきっかけとかないんですかとか聞くと「何か最近ストレスがあります」と。
じゃあストレスって何ですかって言うと、「親の介護が始まった」とか、「仕事が変わった」とかありますね。

例えば、親の介護は急に始まったんですか。「いや、これは前からですよ」と。
じゃあ仕事が最近変わったのが結構ストレスですか。「いや、そうなんですよね。上司と合わなくて」とかで、仕事が変わって上司とのコミュニケーションうまくいってないよとか、上司は何でそんなに合わなかったんですかねと言ったら、いや、上司は上司でなんか最近子供のことで悩んでいるみたいだし、上司も親の介護で悩んでいるらしいですよと言います。

確かに最近、上司も早く帰ることが多くて、何か疲れてるみたいですね。だからイライラしているみたいですねと。
じゃあその上司はそのイライラをあなたにぶつけているんですね。

その上司のイライラがあるから、あなたは今調子が悪いんじゃないですかとか言ったりします。こういうことです。
これが図解ということです。

そうすると、じゃあどうやったらいいんでしょうかと言うと、薬を変えるのも一個だけれども、例えばこの上司の人とうまくコミュニケーションをとる、上司の人の話を聞いてあげたら、上司もホッコリするし、イライラが減るんじゃないとか。
あの人は本当はいい人だからね、という話かもしれないし、そうじゃなくてね他の人に聞いても仕方ないよというパターンかもしれない。

あなた以外もみんな困っているよねとか、他の人も困っているんだったら、あなただけの問題じゃないから悩み過ぎない方がいいよとか。
みんなが困っているなら逆に聞いてあげた方がいいのかなとか、そういう風に話が展開していくので、こうやって話を広げていくと結構分かりやすかったりします。
これが図解のテクニックなんですよ。

細かいところは、ストレスみたいだけど、何がストレスなんでしょうとAIに聞いてみると、例えばAIがよくあるストレスとしては、親の問題、家族の問題、仕事の問題とかありますけども、今、あなたはどれですかと言うと、仕事かもしれませんと。

では、仕事のストレスというと人間関係ですか、量ですか、質ですかとか聞いてきてくれるから、これかもしれませんと言って、補助になるので、この図解のテクニックの応用になっています。

上司との間係で悩んでいるんですけど、どうしたらいいですかと言うと、じゃあ話を聞いてあげましょうと提案されることもあるし、同僚の人に相談しましょうということもあるかもしれないですね。

だから、この図を描くことと、図をもうちょっと豊かにしていくとか、複雑に書き換えるためにはAIを用いるといいということになります。

■図を描くテクニック

この図をどうやって描いていけばいいのかわからないとかよく言うんですよ。
なのでいくつかテクニックを教えますね。

例えばこれだと、薬が合わないから睡眠不足になっているんじゃないかというのは、これを矢印を引いていますけれど、こういうのを何と言うかというと「因果関係」と言います。
原因と結果がある場合は、因果関係を矢印で表現することはできますよということです。

あとは「類似」ですね。
このように同じうつから出てくる症状がいくつかあるものを挙げる。
複数のものを挙げるのは類似というテクニックです。

あとは「並列」ですね。
複数の条件を合わせるとか、あとはこの因果関係もあるし、「対比」「反論」とかね。逆を考えてみるとか。
これを集めるというテクニックもあります。
抽象化するとか何かそういうテクニックがありますね。「総括」とかね。

他にはどんな具体例がありますかとかいろいろありますけど、論理関係を考えると難しくなってしまうので、関係があるやつだけ引っ張ってくるだけでもいいのかなという気は個人的にはします。

もうちょっとマニアックなことを言うと、因果関係とか原因・結果は人間が勝手に決めているものなので、原因と結果というよりは、相関関係があるだけ、関係性があるだけという形でもいいんですよね。

だから矢印をどっちが先かと悩むよりは、ただ矢印を右とか左とか別にどっちでもよくて、そもそもうつだから睡眠不足になるんだけれども、睡眠不足があるからうつになるとも言えるんですよね。

うつ状態だからストレスとも言えるし、ストレスがあるから親の介護が辛いとかもあったりするわけだから、どっちが先かというのは実際のところはよくわからなかったりするので、あまりこういう線とか矢印の向きとかは気にせずにガンガン描いていって、描いては消し描いては消しをして、頭の中を整理してあげるといいんじゃないかなと思います。

だから何だろうね、本当は論理展開の因果関係とか総括とか類似とか並列とか色々何か言おうと思ったんですけど、なんかこれは蛇足かなと思ったのでやめます。
こういう感じで描いていくと、結構頭の中を整理できます。
テクニックと言うか、描き続けるのがいいんですよね、色を変えたりとか。

だからこれってどう、なんだかな、こうかもしれない、じゃあ何でなんだろうとか描いていくと、頭の中が整理されていくし、言語化されていくのでいいのかなと思います。
1枚で終わらそうとせずに、何枚も何枚も描き続けることが大事だったりするので、そうしていくと悩みは可視化されるということになりますね。

■本日の宿題

今回の宿題は、やってみたよっていう感想を言ってください。
日記を書き殴った人は、キーワードごとにこうやって図解をしてみるということをちょっと意識して試しに頭の内を描いてみて、その結果どうだったのか、どこ困ったかを教えてください。

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