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「思いと覚悟」3年・舩越嶺

「お前らは100周年の時の4年になるんだぞ」

1年の仮入部の頃から何度も言われた言葉である。特に自分たちがミスをして、先輩に集合させられ指導を受ける際は必ず言われた。
しかしながら当時は “100周年” というワードにあまり実感が湧かなかった。

1,2年生の頃は ”100周年” について考えることもなく、なんとなく過ごしてきた。
いや、 ”なんとなく” は訂正しよう。
ア式での生活が夢に出てくるほど、ア式と密接した時間を過ごしてきた。

サッカーをしている夢は当たり。

ボールを探していて草木から永遠にボールが湧いてくる夢もしばしば。

練習開始時間や電車の乗り換えを間違えて遅刻する夢は外れ。
(急いでいるのに全力疾走しても前進しない、電車のドアが急に閉まるなど、夢の中特有の現象が自分を苦しめました笑)

当時、「今日久しぶりにア式の夢見なかったわ」と言った覚えさえある。

といった具合でそれなりにア式に染まっていた自分だったが、前述した通り “100周年” についてはあまり考えたことがなかった。
だが、同期の北村(3年・北村公平)や成定(3年・成定真生也)、矢萩(3年・矢萩啓暉)、中山(3年・中山夏妃)は、この頃から既に100周年プロジェクトメンバーとして活動していた。3年後を見据えて部活の時間外もア式のために動いている姿を見て、自分の中でも少しずつ考えが変わっていった。

それから時が過ぎて2023年2月、自身にとって3度目のシーズンを迎えた。
そして「100周年に向けて頑張っている同期に協力したい」という思いで100周年プロジェクトに参加した。

プロジェクトに参加したものの、恥ずかしながらほとんど貢献できていない。
「途中参加で企画が既に進んでしまっているから」
「自分がやりたい企画が様々な都合上できなくなったから」
といったことを言い訳に逃げている弱い自分がいたと感じている。
本当に情けない。

とはいえど、プロジェクトに参加してよかったと思っている。
ア式は99年で何を積み上げてきたのか、ア式はどのような組織でどうあるべきかなど、部員として過ごした3年弱では決して語ることができない本質を僅かながら知ることができた。

強い早稲田とは?強いア式とは?

「サッカーだけやればいい」と思う人もいるかもしれない。
無論サッカーと向き合わない限り良い結果は出ない。
だが、サッカーだけ追求しても早稲田大学ア式蹴球部は結果を残せないと昨シーズン思い知らされた。
「WASEDA The 1st ~人としても1番であれ~」
という哲学のもと、我々は追求し続けなければならない。

人としての強さ、組織としての強さ

「100周年の時の4年」
今ではこの言葉の重みは痛感できる。
責任や重圧、すべて自分の想像を上回るだろう。
正直どう転ぶか分からない。
たくさん悩み苦しむかもしれない。

でも、やり遂げる覚悟はあると胸を張って言える。
逃げない、投げ出さない。

ア式蹴球部がより良い組織になるために

100周年だからこそできること
4年生だからこそできること
舩越嶺だからこそできること

早稲田大学ア式蹴球部でしか描けない100周年目を実現できるよう、一生懸命取り組みたいと思う。

拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
もし少しでもご興味がございましたら、こちらも読んでいただけると幸いです。
何卒よろしくお願い致します。

舩越嶺◇ 
学年:3年
学部:人間科学部
前所属:市立浦和高校


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