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「常に歩みをとめない、現役早大生の起業家(前編)」二村祐介さん_早稲田生インタビュー#043

今回インタビューをするのは、二村祐介(ふたむら ゆうすけ)さんです。
二村さんは早稲田大学に通いながら起業をし、過去にはコロナ下の飲食店を救う取り組みを創り出したことでも知られるスーパー早稲田生…!

「すごい早稲田生がいるよ!」という知らせを聞き、速攻インタビューをお願いさせて頂きました。
今回は収まりきらなかったため、まさかまさかの前編・後編に分けてお届けします(笑) 前編では主に、サークル漬けの大学生活や「未来ワセメシPay」、そして起業についてのお話を聞いていきます。

立石:今日はよろしくお願いします。

二村さん:お願いします。

立石:まずは、二村さんの自己紹介をお願いします!

二村さん:オッケーです!早稲田大学教育学部4年生の二村祐介です。
今現在は株式会社showcaseっていう会社を先月立ち上げて、そこの代表を務めております。

立石:どんなサービスをやっておられるんですか?

二村さん:やっているサービスはオンラインフィットネスの動画を作っています。結構YouTubeで最近あると思うんですけど、インフルエンサーの方に「フィットネスを一緒に楽しむ」という路線で動画を作っていただいて、こっちでプロデュースを一緒に考えたりなんかもして、オンラインフィットネスとして流していく、というアプリの開発をしています。

立石:面白そうですね!そのことに関しては後ほどたくさんお伺いしたいです!

ーーー「楽しむだけでなく、結果を残すこと」ーーー

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立石:まず1つ目の質問なのですが、大学生活で力を入れてきたことは何でしょうか?

二村さん: 僕が取り組んできたのは、今は会社なんですけど、それまでの3年間は「下駄っぱーず」っていうよさこい系のサークルをやっていて、そこでゴリゴリに踊ってました(笑)

立石:おお~!以前から踊ることに関わってきていたんですね。

二村さん:ダンスに対しては真剣でしたね。だからサークルとかで熱量がちょっと足りないかなっていうメンバーがいたらプラスのほうに巻き込んで行く、っていうことがすごく楽しいって感じたので、それには結構力を入れましたね。

立石:リーダーのような役割を果たしていたんですね。

二村さん:楽しむことだけではなくて、「仲間と1つになって同じ方向に向かって結果を残す」っていうところを1つの目標として、メンバーの意思を変えるといったところに3年間費やしてきましたね。その経験はめちゃめちゃ良かったなというふうに今も思っていますね。

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↑練習風景。みなさん和気あいあいとしていて楽しそうです(^^)

立石:元々、サークルの雰囲気はガチな雰囲気というよりは「楽しもう」って感じだったんですか?

二村さん:サークルはよさこいなんで、結構お祭りっていう感じだったんですけど、大会になると、やっぱり結果を残して賞をもらう団体もいるし、そのときに「形としてやってきたことが残る」っていうことを自分たちも目指そうと思いましたね。
サークルとか部活とかで、自分達は毎日結構な時間を使っているのに結果が出ないというところでみんなすごくムズムズしていて…そうすると「結果を出そう」と言語化することにもちょっと壁があったんですけど、そこでその壁を取り除いて、「大学生だけど遊びだけじゃなくてガチでやって賞を狙いに行く」という方向に持って行けるように注力しました。

立石:なるほど!じゃあ周りも心の中では上を目指そうという気持ちは持っていて、だんだんとその気持ちを高めていった感じなんですね。

二村さん:そうですね。

立石:へ~!大変そうですけど、その分結束力強まりそうですね(^^)

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↑写真からも結束力の強さが感じられます…!

下駄っぱーず公式HP
下駄っぱーずYouTubeチャンネル

皆さん、重力を感じさせないほどの軽快なステップ下駄の音が合わさっていて、本当に見ていて気持ちが良いです(^^)
時代や世代を越えた、新しいスタイルのダンスが素敵ですね。

ーーー「ワセメシを守りたい」ーーー

ワセメシ2


立石:もう1つ、「未来ワセメシPay」っていうのも気になったのですが、これはどういった経緯で作られたんですか?

二村さん:サークルがダンスなので公演とか開くんですけど、そこで飲食店の方に協賛をもらう活動をしている中で、飲食店の方と仲良くなったんです。で、僕のtwitterの方であげているんですけど、コロナで飲食店さんが危ないということを知って、飲食店さんを応援するための先払いのシステムを株式会社LINEさんと共同で開発したっていう経緯ですね。

立石:そこで繋がりがあったんですね!
今さらっと言いましたけど、LINEさんと共同開発にまでもっていくて行動力がすごいですね…!(笑)飲食店は今はどこも大変そうですよね…

二村さん:そうですね。高田馬場駅は学生が住んでるから、影響はあるにしてもまだマシで…早稲田駅周辺の飲食店は大学に通う学生がメインなので、オンライン授業で学生が来ないとなると本当に客足が減ってしまうんですね。

立石:そうなんですね!知らなかったです。人脈があるからこそ、そういったことにもすぐに気づけるんですね。ちなみに何月頃から始めたんですか?

二村さん:3月頃ですね。オンライン授業が決まったあたりから…

立石:なるほど!ありがとうございます。

「この活動についてもっと詳しくお聞きすれば良かったなぁ」と取材後に後悔の念に押されたため、「未来ワセメシPay」について取材をうけている過去の記事を抜粋させていただきました☟

高田馬場経済新聞
Amebaニュース
Walker Plus記事

ーーーーーーーー各記事より抜粋ーーーーーーーー

「未来に食べるワセメシの注文をオンラインでしてもらう」がコンセプト。チケットは、各店のキャッシュレス専用LINEアカウントから、商品を選択し、「LINE Pay」で決済することで購入できる。二村さんの呼び掛けに、「麺爺」(新宿区早稲田町)、「東京麺珍亭本舗」(西早稲田2)、「武蔵野アブラ學会」(西早稲田1)の3つの油そば専門店が参加し、スタートすることになった。(高田馬場経済新聞)

◇「実は、この『未来ワセメシPay』自体は私から言い出したものではないんですね」と二村さん。
「私が何かできることはないか、そう考えて各店舗を回ったところ、飲食店さん側からこのアイデアを出してもらったんです」
相談を受けた飲食店側も、学生が考えてくれたことをしっかりと受け止めたいという思いから、この提案に乗ったという。そうして生まれたのが、学生と早稲田の飲食店が共同で作り出した「未来ワセメシPay」だ。
「Twitter上などで、OBやOGの方から買ったよと言う報告があり、食べには行けないけれど買ったという方もいる」そう話すのは二村さん。角幡さん(武蔵野アブラ學会オーナー)も「都内に来ることは難しいが心意気で買ったという方が多くいらっしゃり、気にかけていただいていることを実感している」と語っていた。
早稲田の学生と飲食店が共同で開発した「未来ワセメシPay」。それはこれからの早稲田の街に新たな影響を与える一歩のようにも思える。(Walker Plus記事)

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どの記事を読んでも、二村さんが行っている取り組みの大きさがひしひしと感じられます…!

◇ちなみにTwitterアカウント(@waseda_rescue)のフォロワーの数はなんと2000人!!
早稲田生のみならず、OB、そしてその他の方々にも相当な影響力を与えていることが分かりますね。
Twitterアカウント

わせめし垢

ワセメシ


ーーー「有名企業の内定を辞退し、起業へ。」ーーー

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立石:では、現在の会社についてお聞きしたいのですが、立ち上げたのは…

二村さん:会社自体は今年の7月ですね。で、1番最初に仲間を集めたのは6~7月にかけてですね。

立石:そうなんですか!本当に最近ですね。

二村さん:そうですね、結構スピード感はあるのかなと思います。あまり論理的に考えないタイプなんですけど、でも熱量とスピード感はほかの人に負けないかなと思うので、そこで頑張っている感じですね。

立石:確かにこの数分でも熱量とか伝わってきます(笑)
起業までの経緯を教えていただけますか?

二村さん:そうですね、就活は3月ぐらいに終わっていたんです。もともとはアメリカに留学して22卒にするつもりだったんですけど、コロナで無くなってしまって。そこから焦って、「就活やらないと来年きついだろうな」と思って就活しました。
いくつか内定を頂いて、その時は「企業に入ってゆくゆくは子会社を作って任せてもらって…というのもすごい楽しそうだな」と思ったし、「熱量のある仲間もいっぱいいるんだろうな」って思ったんですけど、やっぱり自分は「経営者になる」っていうのが軸であったので、いろんな方とお話させていただいている中で、「もう経営者になりたいんだったら遠回りするんじゃなくて、今から目指して苦労したほうがいいな」って自分でも思ったので、内定先を辞退して、4月ぐらいから起業を考え始めましたね。で、そこからアイデアを合計50~100個ぐらい考えては投資家の方に、まあ拙いアイデアもあったけど壁打ちとかしてました(笑)

立石:そんなに!!!笑
自分よりずっと年上の投資家の方とそんな風に関わるって、私にはなかなか想像出来ないです…すごいですね。

ーーー「株式会社 show case 」ーーー

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立石:アイデアを出していく中で、今の事業にたどり着いたんですね。

二村さん:そうですね。1回企業で経験積んでから起業する人が多い中で、「年上の方たちに自分が若い力でどうやって勝っていくか」って考えた時に、僕はダンス歴が長いしその分野での能力はあるかなという風に思っていたので、「コンテンツのプロデュース力」を自分が持っている力の1つとして、「若い世代で今流行っているインフルエンサーの方とかをキャッチアップして、僕のプロデュース力とかけ合わせて行ったら年上の方にも勝てるかもしれない」っていう風に思って。

立石:若い世代で、しかもダンスをやっていた二村さんだからこその武器ですね。

二村さん:そうですね(笑) ただ、ダンスだけだとちょっとマーケットが小さいし、どうしてもストリートダンスって、何ていうか…「帽子かぶって暗いステージとかにいるイメージ」っていうか…あんまり表に出ていないイメージだったんですよね。
「より多くの人に影響を与えるためには」って考えた時に、フィットネスとかダイエットとかにフォーカスすると、マーケットとしても大きくなるし、たくさんの人に影響を与えられるかな、ということで「フィットネス×ダンス、フィットネス×エンタメ」というところで今サービスを実際に作って、資金集めにちょっと苦労している、といったところですね。

立石:なるほど…!たしかにダンスだけよりもそこにダイエットとかの要素が加わると私たちも身近に感じます(^^)

二村さん:若い世代に流行っているものとかをそこまで知らない方はあんまり興味持ってくれないんですけど、女性の投資家の方とか若い方とかは評価して頂けたりするので、本当に人によって評価変わるなと思いますね。

立石:そうなんですね。私も今ずっと家に居てよく運動しないとって思って動画とか見るんで、純粋に1人のユーザーとしてそのサービスを使いたいってすごく思いました!

二村さん:そうなんですね、是非是非(笑)
サービスとしては、あまりフィットネスをやったことなくても、そういう若い世代のインフルエンサーの方たちが、「教える」っていうより「一緒に楽しもう」っていう感覚でフィットネスを一緒にする、という感じですね。
コンテンツとしては、敷居が高い「フィットネス歴○○年」という人に教えてもらうんじゃなくて、「一緒にとりあえずやってみようぜ」っていう感じなので、若い人には始めやすいかなというふうに思います。…宣伝です(笑)

立石:使う人の気持ちすごく考えてるなと思いました(笑) 動画見てる時にめちゃくちゃスタイル抜群な人がでてくると、なんかこう自分の見た目に悲しくなるというか…笑
それよりは友達みたいな感覚で親しみ持てる人が一緒にやっってくれたら、その方が頑張れます(^^)

二村さん:やっぱそういうのって思うんですか?(笑)

立石:思います思います!

ーーー「初めは地道な人脈作り」ーーー

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立石:ちなみに、起業とか経営におけるヒントは誰かから頂くんですか?

二村さん:会社の設立のことだったら税理士さんであったり、投資家の方からの紹介だったら、起業して若いサービスに興味持ってくれてる方だったり…
でも僕、はじめは本当に人脈がなかったので、結局TwitterとかFacebookとかで100~150人くらいに「初めまして」のところから連絡して、返ってきた人とご飯行って、みたいなところから始まるので、そこはもうほとんど不審者ですけど(笑)

立石:いやいや(笑)

二村さん:でも妥協したらダメなので。人を仲間にしないといけないから、とりあえず自分のプライドとか捨てて、いろんな人にメッセージ送った、という感じですね。

立石:なんか私からすると「すごい人脈広い方だな」っていうイメージでずっとお話してるんですけど、やっぱり最初は地道な努力があったんですね(^^;)

二村さん:そうなんですよね。なんかもう、本当に頭はマジで悪いので(笑)
誰でも頑張れるようなところを人より頑張んないと置いていかれちゃうし、自分の持ち味も出せないので。メッセージで「はじめまして」って送るとかって誰でも出来るけど、勇気ない人はできないじゃないですか。
「自分が決めたことを成功させたい」という想いは多分日本でトップレベルだと思っているので、そこで負けないためにもその辺の妥協はしないようにというふうには考えていますね。ちょっとカッコつけましたけど今(笑)

立石:いやいやいや、まさにその通りです!応援しています。

前編はここまでとなります!
華やかさの裏には、並々ならぬ地道な努力が必要なのだということを強く感じさせられました…。
後編では、就活を経て二村さんが学んだことや今後の目標、そして気になる私生活についても深掘りしていきたいと思います(^^)

インタビュアー:立石恵梨奈
構成・編集  :立石恵梨奈
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