【早稲田】 国際教養と文化構想の転部試験を受験した話 (概要と攻略法)
はじめまして。
私は、2022年2月、転部一次試験及び二次試験に合格し、早稲田大学人間科学部人間情報科学科から文化構想学部多元文化論系へ転部をした者です。
この記事では、謎に包まれた"転部"に関して、
大学入学から、転部決意、合格に至るまでをご紹介します。
内容としては、転部試験の概要や過去問分析、面接で"実際に聞かれた"質問と私の返答、私が提出した転部志願理由書本文、合格者4人のGPAなど、具体的な対策法と情報を主として、余すことなく書き記しています。
転部は非常にマイナーな制度で、"どんな些細なことでも全ての情報が転部志願者の役に立つ"と考えています。そのため、25000字近いこの長々とした記事を、この度執筆いたしました。
この記事が少しでも、所沢脱出を志す後輩たちの支えになればと本気で思っています。
(追記)ご好評をいただき、2024年10月15日時点で、121名以上の方に本記事をご購入していただいております。また、ご購入者様のうちから、合格者が4名出ました。既存のご購入者様、新規のご購入様どちらにも、より満足してもらうため、日々この記事は改訂しております。改訂した際には、Twitterで宣伝いたします。ぜひ、こちらの記事をバイブルとして、転部合格のその日までご覧ください。(2023.5.1)
【あらすじ】
【物語のはじまり】
初めに私は、受験生時代に、
早稲田大学国際教養学部と商学部をそれぞれ志願していました。
しかし、残念ながら不合格となってしまい、
早稲田大学人間科学部人間情報科学科に進学することとなりました。
そこでは、本キャンやSILSへの劣等感を抱えつつ、人科の生活を送っていました。サークル活動は、コロナ禍ではあったものの、感染対策に配慮しつつ、テニスサークルと軽音サークルでガッツリ活動して、プライベートでも自転車で旅に出たりしていて、いわゆる典型的な日本のモラトリアム、私立大学生と言われるような生活を送っていました。
転部に関しては、他学部の不合格が出揃い、人科に合格の通知を受け取った瞬間から考え始めました。地元の岡山から、上京する際の新幹線で「政経転部」とググっていたのは今でも忘れません。
【SILS 転部】(不合格)
ここから、SILSの転部の概要や結果に関して綴っていきます。
【転部の理由】
初めに転部志願の理由ですが、私の第一志望は、早稲田大学国際教養学部だったのと、そもそも早稲田を目指すようになったきっかけとして、本キャンと高田馬場への愛、新宿池袋渋谷など都会中心のライフスタイルを送りたかったためです。
自宅である西東京市と小手指駅(早稲田所沢キャンパスの最寄り)の往復というクソみたいな日常、小手指からキャンパスまでの15分に一回ぐらいしか来ない、暑苦しい上、1人で音楽を聴きたい時に確実に知り合いと遭遇するバス、サークルや授業などでの狭い内輪的コミュニティが嫌でした。授業や大学でサークルや友達と常に出会えるのは楽しいし、サークル名を言えば、お互いに知っていたりして、仲良くなりやすいのは確かに利点ですが、さすがにその頻度が高すぎて、交友関係が固定されそうな気がしていました。
また、こんなことを書くと当事者に恨まれそうではありますが、早稲田大学所沢キャンパスの学園祭サークルである某「●●さい」に対して、私は個人的に嫌悪感を抱いておりました(笑)学園祭規模は、高校の文化祭よりも小さく、内容としても、せいぜい少し出し物があったり、大学の授業紹介などがあったりと本キャンの早稲田祭や他大学のものとは比べ物になりません。このようなとてもとても小さなコミュニティの中で、「総務」「●●局長代表」などといった肩書きをSNSのプロフィール欄に書いている人が個人的に好きではなかったのです…(そもそも肩書き文化が好きではないです。学歴や会社名ではなく、個人として認識されたい。)
そして、私は、周りの親戚や知人からは「早稲田」と称賛されるが、本当に自分は、「人科」「所沢体育大学」なのに、「早稲田生」を名乗っていいのだろうか、という自分の中での葛藤に日々苛まれていました。
自分語りの英語に移りますが、私は、高校1年次に英語プレゼンコンテストで3位に入賞し、高校3年次に英検準一級(CSE2500ぐらい)を取得したり、海外のカルチャーやバンドなどへの関心もあり、英語が好きな学生でした。
将来の夢としては、日経大手や商社に就職して海外駐在員として働き、手当や補助を存分に味わい、海外生活を送るといった感じでした。SILSでは、大学2年次に留学が必須であり、留学といったハードルの高いイベントを、大学のサポート(諸手続きや交換留学による学費の安さなど)を受けつつできるのが魅力的でした。名前もかっこいいし、学部の留学生数も多いし。
【SILS転部試験概要】
SILSの転部試験は、例年、11月上旬出願、
11月下旬に面接をするといった流れです。2022年度は以下日程でした。
11/1~11/8 出願
11/19 受験票到着
11/28 面接
※絶対にご自身で日程などに関して参照してください。あくまで日程に関しては参考情報です。日程のミスや変更など一切の責任は取れません。
【出願条件や書類】
※この辺りに関しては、毎年微妙に異なるので、このような二次情報は参考までにして必ずご自身で要項を確認してください。こちらでは一切責任を取れませんことご了承ください。
他にも様々ありますが、特筆するものとしてこれらがありました。
○TOEFL iBT 79~ or IELTS (academic) 6.5~
○出願時点で早稲田1年生であること(留年留学休学による在学中の遅れ、他大生は出願資格なし)
○1年次終了までに30単位以上の取得(見込み)であること
○英語エッセイ -600words 国際的に起きた関心ある出来事
○英語ライティング silsで学びたい分野と理由 150-200words
○英語ライティング SILS卒業後の将来の進路 150-200words
○1年春学期の成績
【TOEFL iBTについて】
TOEFL iBTとは、LRSWの4技能試験であり、各30点で合計120点の試験です。入試方式は、TOEFL Home Editionという自宅のパソコンで受験する方式と会場に行って受験する方式の二つがあります。私は、両方経験しましたが、基本的に会場受験をお勧めします。試験時間は、3時間ほど。
受験料は2万円ほどかかります。
※2023年上旬に、TOEFLの内容大幅改定がありました。
試験時間や問題など大きく変わりましたので、公式サイトにお調べください。
注意点として、TOEFLは、直前に申し込むと追加料金がかかりますので、予約を早めに行う必要があります。また、TOEFLは、スコアが出るのが非常に遅いため、試験終了日から2か月ぐらいは余裕を持って申し込んでください。私は、10月9日に受験してそこから11月8日に間に合いましたが、基本は不可能だと思ってください。(コロナ禍での閑散?とデータの送信なので間に合った説)さらに、TOEFLは今までの入試や英検と異なり、全てPC上で行われる試験であり、慣れが肝心になってきますので、2から3回は受験をするのが望ましいかも知れません。
私は、このためにTOEFLを受けましたが、最初は全く奮わず71点(LRSW 20,15,19,17)で、出願最低ラインの80点には届きませんでした。
2週間後にもう一度、直前予約のため、$285(¥33,437)という法外な受験料を払って受け直した結果、80点(22,23,17,18)に上がりました。その間、本当にノー勉で挑みましたが、リスニングのメモを一切とらない、タイピングの練習をするといった戦略を採用することによってスコアが上がりました。他の英語資格は、英検準一級とTOEIC900点。正直このレベルでは、SILS生の足元にも及びません。皆さんは、90点や100点越えを目指して勉強してください。
詳しい情報に関しては、別のベテラン英語オタクの方々のWEBサイトをご覧になってください。
【SILS転部面接】
いよいよ、転部面接の問答です。このパートは私の記事の中でもウリのポイントです。
転部の面接は、例年英語で面接が行われるそうですが、私は面接をする以前から祈られ要員だったのか、全て日本語で行われました。(悲しい)
面接はzoom上で行われ、15分ぐらいで終了しました。
志望動機やSILSで学びたい分野、人科での専攻や授業などを聞かれました。
特筆して、面接で起きた私の死亡が確定した問答を以下にご紹介します。
(早稲田の成績は上からA+ A B C Fが落単です)
教授「NPOや社会科学の理論の成績がBですね?何かあったんですか?」
→「そ、そうでしたっけ…?(激焦り)」
教授「自分の成績をご理解されていないということでしょうか?」
→「い、いえ…」
当然全ての成績に関して理解していたが、成績Bですら怒られるのか、と完全に動揺し、つい「そうでしたっけ?」と謎の返答をして、自分の成績を理解していないと叱責された。
教授「スペイン語の成績が文法と会話でそれぞれBとCですが、相性悪かったの?」
→「そ、そうですねぇ…(半笑い)」
「スペイン語の会話に関しては、テストの日程を勘違いしていまして…(not fact…)」
スペイン語がCという事実には、もう笑うしかなかった。もはや弁解不可能である。そして当然テストに遅刻はしていなかった。会話のテストは、zoom上で2人ペアと教授で行われたが、最初のセクションの見せられた数字を答えるセクション以外、二人とも何も答えられずに終わる激的に気まずい時間が流れた。(椅子の上に本が載っていて前置詞を答える問題だったが、「椅子」も「上」も「本」ももはや何もわからなかった)
テスト終了後、同じペアのR君と電話したが恐らく20分ぐらい永遠に爆笑していた。ここまで気まずい試験は存在しただろうか。ペドロ教授もブチギレである。
面接の話に戻る。
教授「TOEFL iBTは80点だったんですね。受験にあたってどのように勉強されたのですか?」
→(きた…!!独学英語を見せつけてやる!!)
「そうですねぇ、高校2年生の頃からAmerican Accent Trainingという書籍で発音を磨いたり、英検対策や会話の勉強を独学で行っていました!…etc」
教授「そうですか。SILSにおいて80点というスコアは最低レベルです。本当にあなたはこの先やっていけると思いますか?正直な話、80点レベルで留学できる大学は存在しないといっても過言ではないです。SILSでは、2年次の留学が必須ですが、ハイスコアの取得はそれまでには無理でしょうし、3年次だとしても間に合うのでしょうか」
この瞬間、死亡が確定したのである。80点というスコアを決して高いと思ってはいなかったが、一応条件を満たしていたのと、成績でボロクソに言われたので、最後に存分イキリ散らかそうと思った結果がこれである。もはや最後は私も笑っていた。カリキュラム上必須である留学に、スコアの問題で行けないのであれば、もう何も言うことはない。SILS転部は不可能である。
結果、当然SILSは不合格であった。不合格者の私による最大のアドバイスは、「高いGPAとTOEFLを取れ」という点のみである。ちなみに私は、2.96であったが低すぎる。3.5~を取得している学生は山ほどいるのが現実。
※(ここまでSILSの転部面接での問答を記載しましたが、文構での面接のやりとりは、有料パートに存在しております。貴重な面接体験談ですので、ぜひご購入を!)
【文化構部転部について】(合格)
【合格者&購入者&質問者からの声】
以下抜粋ですが、日々、購入者達からTwitter上での感謝をいただいております。質問もぜひ答えるので、お気軽にバシバシお送りください。
感謝の声を聞ける瞬間が最も幸せです!
note購入者の中から合格者も3人出ています。
【概要】
【日程】 2022
12/10~12/20 出願
2/26 第1次試験(英語と小論文)
2/27 10:00 1次合否
2/27 13:30 第2次試験 (面接)
3/2 最終合格者発表
※絶対にご自身で日程などに関して参照してください。あくまで日程に関しては、参考情報です。日程のミスなど、一切の責任は取れませんので。
【募集論系】
多元文化論系、文芸ジャーナリズム論系の二つです。
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