3.11インタビュー企画第6弾!!

今回は、気仙沼チームのOGである田中裕子さんへのインタビューです!

田中さんは2012年から大学院を卒業されるまでのおよそ5年間、気仙沼チームに所属し様々な活動を支えてこられました。その後民間企業へ就職されましたが、現在も毎年気仙沼を訪れているそうです。

それでは質問に移っていきましょう。


Q1. 震災当時どこでなにをしていましたか?

当時私は高校生で、大学受験に向けて予備校へ行くために、首都圏にある地元の駅から電車に乗ろうとしているときに地震が起きました。自分は歩いて帰れたし、親戚が東北にいるということもなかったので、直接の影響はありませんでした。それでも、テレビで日々流される現地で亡くなった方などの数字があまりにも衝撃的で、それを家族で見た記憶が残っています。


Q2. 2012年当時、チームはどのような活動をしていたのですか?

当時は観光班、お茶会班、勉強班の3つに分かれて活動していました。お茶会は現地の自治会や社会福祉協議会の協力のもと実施していました。いずれの班も、現地での活動がメインでした。私が入会したのは、ちょうど3つの班が1つにまとまって行動するようになった頃でしたね。


Q3. 活動を続ける中で、復興が進む気仙沼を見て感じたことは?

ちょうど仮設住宅が減って公営住宅ができていた頃でした。公営住宅に入るともちろん暮らしは良くなりますけど、またゼロからコミュニティづくりをしなくてはいけないので、現地の人たちは変化に耐えるのが大変だったと思います。

その一方で、その頃になるとお店が増えてきたのかなと思います。私たちも、仮設店舗から自らの店を立て直した方に「開店おめでとうございます」と言う機会がありました。産業や経済は3、4年目くらいに進んでいったのかなと思います。


Q4. 気仙沼を訪れるたびに以前との違いを感じましたか?

全然違いますね。それは今でも感じます。1年ごとに今でも遊びに行きますけど、また新しくなったなと思います。


Q5. 気仙沼の魅力を教えてください。

「この街が好き」という感覚を味わったのは人生で気仙沼だけですね。食べ物もおいしいし、会いたい人たちがいっぱいいるし、ただ内湾の景色を眺めているだけでも心が落ち着きます。

初めて訪れる人は、お店の人に「東京から来たんです」という一言だけでもかけてみると、お店の人との交流から温かい街だと感じられると思います。


Q6. 私たちのような大学生ボランティアがするべきこととは?

やりたいこと、ワクワクすることをぜひやってほしいです。「こういうニーズがあるだろう」とか「こういうことをするべきではないのか」とか、一生懸命考えてしまいがちですが、そうではなくて、今自分が興味のあることや、楽しそう!って思えることしてもらいたいなと思います。

気仙沼がバックでもいいと思うので、好きなものを主軸に置いてちょっと気仙沼を絡ませるとか、そんな感じの方が疲れずにやっていけると思います。

もう一つあげると、気仙沼チームはせっかく東京の大学生なので、東京の学生だからできることというのは強みになるのかなと思います。大学の中で気仙沼のPRをしてみるとか、自分たちにしかない利点を生かせると強いですね。


Q7. 田中さんが在籍されていた頃から割と自由に活動していたのですか?

そうですね。早稲田祭とかでも、ホヤぼーやランドとか言って、ホヤぼーやの着ぐるみ着れますよとかやっていましたね(笑)あとは学食で、期間限定で気仙沼の食材をメニューに取り入れてもらったりしていました。

なので、みんなで意見を出し合いながら「こんな企画やったら楽しいんじゃない」という方向に持っていけたら良いと思います。


Q8. 気仙沼は今後どのような街になるでしょうか?

今気仙沼は交通インフラの整備が最終局面に来ていて、今までより外から人が入りやすくなっているのではと思います。高速道路ができて、だいぶ仙台から行きやすくったので、ちょっとした旅行先として気仙沼が賑わってくるんじゃないですかね。

気仙沼はこれからの地方の活性化という面でモデルになると思います。「この街は一回は震災で衰退しかけたけれど、若い人たちが入って魅力的な街になったね」みたいな、そんな話題の中の一例として気仙沼が挙げられるようになるのではと期待しています。


今回のnoteは以上となります!
現在も定期的に気仙沼を訪れているとのことで、気仙沼のことを知り尽くしている印象を受けました。ボランティア活動についても、楽しいと思えることをするべきという意見をいただき、とても励みになりました。

インタビューをお引き受けいただいた田中裕子さん、本当にありがとうございました!


最終回となる第7弾は、気仙沼市役所で働く方へのインタビュー記事を掲載します!

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