留学から得たもの
7月1日というのは自分にとって、記憶に残る1日でした
というのもちょうど1年前の今日は自分が1年留学から帰国した日だったからです
今回は自分が留学でしてきたことや留学で得たものについて書いていきたいと思います
はじめに
まず1年間で何をしてきたかというと、ぶっちゃけ何もしてきませんでした
割と家に引きこもっていることが多く、友達もほとんどできませんでした
(いなかったわけではないのですが、今でも連絡を取っている人はいません)
とは言え1年間もあったので全てが空白だったかと言われると、そうでもありませんでした
自分は留学の大半を、自分自身について考える時間に費やしていました
そのため留学で得られたものの大半は、ここから得られました
自分のことを知る
留学で得たものの中で最も大きいと感じていることは、自分を知ることができたことです
自分のことなんて知っていると思う方も多いかもしれませんが、自分の周りの留学生も「自分たちのことを知らなさすぎる」ということは口をそろえて言っています
留学中、自分には友達がいませんでしたが、多少の友達を作る努力はしていました
留学生のアクティビティーに参加したり、昼休みに授業中に声をかけてもらった友達のグループに入ってみたりしました
そこで友達ができても長続きはせず、自分はなぜ友達を作るチャンスを逃してしまうのかと悩んでいました
そこで始めたのが分析です
コミュ力の上げ方も調べたのですが、自分が最もやっていたのが人間観察です
周りの人の中で自分が話しやすいと思った人にはどのような特徴があるのか、逆に話しにくい人にはどんな特徴があるのかというのを考えてみるところから始めました
いろいろと特徴を発見できたのですが、その中でも自分が重要だと感じたのは視線です
話しやすい人とは視線が合いやすいと感じました
一方で話しにくい人は視線が下に行く傾向にあり自分の過去を振り返ってみると、これに当てはまりました
能で有名な世阿弥の言葉に「我見、離見、離見の見」という言葉があります
我見とは自分の視点、離見とは他人から自分への視点、離見の見とはさらにそれを見る者の視点のことです
普段の生活では我見、できて離見ですが留学に行くことで初めて離見の見ができるようになるのだと思います
また自分は、帰国してから学校の先生に報告書を送りました
先生からは
留学とは一般的に「外」に出ることと捉えられがちですが、実際には「外」に出ることで「内」(自国のことだったり自分自身のことだったり)を再発見することです
君の報告書を見ていてもそのことを実感しました
というコメントをもらったのを今でも覚えていますが、これが留学の本質だと感じました
ブログとの出会い
それらを半年ちょっと続けたのですが友達はできませんでした
そしてあるタイミングで吹っ切れて引きこもるようになったのですが、そこで始めたのがブログでした
せっかく留学をしているから何かしらは残したいと思ったのがきっかけでした
これがきっかけで自分の将来に対しての考え方を持つことができました
自分はもともと、大学を卒業したら企業に就職するのが一般的だと思っていました
しかし、こんなにも人との関わりの少ない仕事を本業としている人がいるのかと思うと羨ましかったです
とは言え、そこまで甘い世界ではありませんでした
張り切ってブログを始めたのですが、いざ机に向かうと全く書く手が進みませんでした
何を書けばよいか分からなかったのです
「ブログ ネタ 探し方」などとググって出した結論は「好きなことを書く」ということでしたが、それでも書くことはできませんでした
子どもの頃から親に言われるがままに生きてきた自分には好きなものは何もなかったからです
こんなところからも自分自身について再発見させられました
おわりに~「思ってたのと違う」は成長~
自分が留学に来て感じたのは、自分が想像していたものとは全然違うということでした
自分の場合、留学なら友達をたくさん作れると思っていましたが実際には一人もできませんでした(笑)
しかしこの「思っていたのと違う」は一緒に留学した日本人のほとんども話していて、自分も含め病みかけたという人もいました
しかし、これこそが留学で成長できる原動力だと思います
もともとコミュ力が十分にあり、留学ですぐに友達を作れてしまったらそこからは何の成長もありません
自分はその原動力に押しつぶされて引きこもってしまいましたが、その中で自分自身を再発見することができました
自分はこの1年間を無駄だったとは思っていません
それでは
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