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非宇宙からやってきたある一人のエンジニアの働き方

 ワープスペースのリアルな雰囲気を伝えるメンバー寄稿の第三弾は、ワープスペースの中では異色の存在である園田からお送りします。今回は働く環境についてお話ししましょう。

はじめに

 私はフリーランスの組込み系ソフトウェア技術者(パソコンではなく電子機器に内蔵されたマイクロコンピュータのソフトウェアを作る人)で、2019年6月 ワープスペース初の超小型衛星 WARP-01 のソフト開発の助っ人としてJoinし、現在もひき続き WarpHub InterSat の衛星開発メンバーとしてフルタイムで働いています。経歴やJoinした経緯はメンバーインタビューに書かれていますので、そちらをご覧ください。

私のワークスタイル

・家が遠い(片道2時間弱)のと、コロナ禍ということもあり基本リモートワーク
・必要に応じて出社し、義務ではないが出社するときはコアタイムは外さないようにしている
・連絡・コミュニケーションはグループウェアを使用
・Morning Standupにはデフォルトで参加
・勉強会や行事参加OK
・改善活動やイベント等の企画ができる

 特徴的なことは、仕事をする上では、社員、アルバイト、業務委託を合わせてメンバーという呼び方をしており、情報も割とオープンなことです。かつて、客先で作業したときは、窮屈な思いをすることが多かったですが、ここではそれがありません。

Morning Standup
 朝11時、オフィスとリモートのメンバーで行ういわゆる朝会で、一人ずつ前日身の回りであった出来事と仕事の予定を話す時間。

イベントの企画

 ワープスペースでは、Vision MTGやDiscussion Timeの中でジャンルを問わず提案をプレゼンすることができます。ただし、言い出しっぺの法則というものがあり、認められると自分でリードしていかないといけません。私も、仕事だけしようと思えばそうできるのに、やってみたいという気持ちがわいてきて、何度か提案をしてきました。それらの中から対外的には「2020年アドベントカレンダー」と「Space Tech LT Vol.1 〜日本発超小型衛星打ち上げSP〜」を企画しました。これらは、自分一人ではできることではなく、快く協力してくれる人たちがいたからこそ実現できました。


Vision MTG
 毎月末にCEOによる当月の振り返りと経営のお話、CTOの英語ピッチ、提案・活動報告、月の誕生会などを行う。2020年1月スタート
Discussion Time
ゼミ形式の光通信勉強会が始まり。毎日1時間の枠をとり、決め事やアイディアを討議するのもこの時間枠を使うようになり、Discussion Timeとなった。テーマがあり、メンバーが揃ったときに行っている。

宇宙開発の経験がなくても大丈夫?


・システムやものづくりの基本はかわりません。エンジニアなら、専門分野の技術的素養や業務の進め方が身についていればまずは大丈夫でしょう。
・宇宙開発特有の用語、決まりや開発手順には戸惑うかもしれません。
・ワープスペースには宇宙分野で長年働いてきた方々がアドバイザーとして参加しています。ミーティング等でコメントを多々いただくこともありますし、相談にものっていただけます。
・メンバーは主体的に動いています。自分から技術的情報を共有してくれることもありますし、求めがあれば手を差し伸べてくれます。

 私も非宇宙から来たので、資料をあさって無茶苦茶(ちょっと言い過ぎかも)勉強しています。設計には根拠が必要になるので、やらざるを得まないのです。これから来る人には、バックアップする体制があるので、新しいことを面白いがってやれる人ならきっと大丈夫でしょう。

プロフェッショナルとは?

 最後に、もし「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ることがあったら、「プロフェッショナルとは?」との問いへ答えようと思っている言葉を書きます。

手を抜かない

 エンジニア人生は終わりなき修行だと思っています。実際には時間や自分の力の制約で妥協しなければならないこともありますが、満足することなく出来うる最大限の仕事をしようと思ってやっています。


アドベントカレンダーで寄せられた記事や、メンバーからの寄稿文はこちらから。


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