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光無線通信は既に成熟した技術!?度重なるNASAのプロジェクト成功と商用化への展望とは【宇宙ビジネス最新動向解説:KaBSC & ICSSC】
2024年9月24-27日に、衛星通信に関する国際合同カンファレンス29th Ka and Broadband Space Communications Conference (KaBSC)及びthe 41st International Communications Satellite Systems Conference (ICSSC)がシアトルで開催されました。ワープスペース・CSO兼米国CEOの森は、その中の20th BroadSky Workshopにて、弊社サー
世界初、民間企業による地上‐宇宙間の光通信に成功! ニュースペースが切り開く光通信の未来はいかに【宇宙ビジネス最新動向解説:WSBW 2024】
2024年9月16日~20日、人工衛星産業のトレンドが集結する一大イベント「World Space Business Week(WSBW)」が、今年もルーブル美術館にほど近いThe Westin Paris - Vendômeにて開催されました。本カンファレンスは例年、人工衛星関連における最新の技術とビジネス動向を議論する場として、「World Satellite Business Week」という名で、1997年からEuroconsultの主催で行われてきました。しかし今年
光通信端末市場に急増する新規参入 小型衛星市場の潮流はいかに!? 【宇宙ビジネス最新動向解説:Small Satellite Conference 2024-後編】
2024年8月3日 - 8月8日の6日間、ユタ州立大学にて、世界最大の小型衛星関連の学会であるSmall Satellite Conference 2024が開催されました。本記事では、CSO&米国CEOの森による現地レポートをお送りします。 (前編はこちら、中編はこちら、昨年の記事はこちら) Small Satellite Conference 2024では、光通信端末を開発する事業者の出展が大幅に増加し、昨年までとは一線を画す様子が見られました。昨年までは3~5社程度だ
小型ロケット市場の二極化が激化か、SpaceXに続く事業者の明暗 【宇宙ビジネス最新動向解説:Small Satellite Conference 2024-中編】
2024年8月3日 - 8月8日の6日間、ユタ州立大学にて、世界最大の小型衛星関連の学会であるSmall Satellite Conference 2024が開催されました。本記事では、CSO&米国CEOの森による現地レポートをお送りします。 (前編はこちら、後編はこちら、昨年の記事はこちら) 2024年のSmall Satellite Conferenceは、小型ロケット打ち上げ市場の変化を象徴する場となりました。昨年までは世界各国の事業者の多くがブースを出展し、Spac
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安全保障において薄まりつつある小型衛星の存在感!?キューブサットの未来とは【宇宙ビジネス最新動向解説:Small Satellite Conference 2024 - 前編】
2024年8月3日から8月8日の6日間、ユタ州立大学にて、世界最大級の小型衛星関連の学会であるSmall Satellite Conference 2024が開催されました。本記事では、CSOおよび米国CEOの森による現地レポートをお届けします。 (中編はこちら、後編はこちら、昨年の記事はこちら) 森は開口一番、 と語ります。 1987年に初開催されたSmall Satellite Conferenceには、約10年前は主に大学や研究機関の研究者が多く参加していました。
韓国の新宇宙機関、KASA発足!光通信の視点からみる宇宙経済強国実現の展望-宇宙ビジネス最新動向解説:ISS 2024-前編
(この記事は約4分で読めます) 2024年6月11-13日、韓国の首都ソウルにて、International Space Summit (ISS) 2024が開催されました。ISSは韓国の宇宙スタートアップであるCONTECが2023年から開催しているカンファレンスで、600人以上の宇宙ビジネス関係者が集っています。ワープスペースからはCSOの森が参加し、キーノートスピーチと、「光通信」および「量子通信」に関するパネルディスカッションに登壇しました。 本記事では、カンファ
【宇宙ビジネス最新動向解説】月面探査において高まる日本の存在感!トヨタの月面探査車「ルナクルーザー」と日本人宇宙飛行士2名が月面着陸へ【Space Symposium 2024:後編】
本シリーズでは、2024年4月8-11日に米国コロラド州コロラドスプリングスで開催された世界最大級の衛星産業カンファレンスSpace Symposiumで発表されたニュースのうち、特に森が注目したトピックについて解説します。 後編にあたる本記事では、「トヨタの与圧式月面ローバーと日本人宇宙飛行士2名が月面へ」について詳しく説明します。 (前編はこちら、中編はこちらです。) トヨタとJAXAの与圧式月面ローバが月面へ2024年4月10日(日本時間)、国際宇宙探査計画「アルテミ
【宇宙ビジネス最新動向解説】安全保障x民間企業が本格化!米国の宇宙市場へ、多額の資本投下の可能性【Space Symposium 2024:中編】
本記事では、2024年4月8-11日に米国コロラド州コロラドスプリングスで開催された世界最大級の衛星産業カンファレンスSpace Symposiumで発表されたニュースのうち、特に森が注目したトピックについて解説します。 中編にあたる本記事では、「ペンタゴン、米宇宙軍が戦略文書を公開」について詳しく説明します。 (前編はこちら、後編はこちらです。) ペンタゴンによる「民間宇宙統合戦略」 Space Symposiumでは安全保障に関連するトピックも多く、その中でも特に「民
【宇宙ビジネス最新動向解説】Starlinkは民間宇宙ステーションにも!?LEOで展開される光通信ネットワーク【Space Symposium 2024:前編】
2024年4月8-11日に、世界最大級の衛星産業カンファレンスSpace Symposiumが米国コロラド州コロラドスプリングスで開催されました。Space Symposiumは宇宙利用に関連する情報の整理、教育、イベント運営などを幅広く行う非営利団体であるSpace Foundationが主催する、今年で39回目になるカンファレンスです。例年3月にワシントンDCで開催されるSATELLITE、例年8月にユタ州ローガンで開催されるSmallsat Conferenceと並び
【宇宙ビジネス最新動向解説】注目の通信技術、米国最大級のカンファレンスで見える携帯直接接続の展望【ワープスペースCSOが語る:SATELLITE 2024 後編】
2024年3月18-21日に、世界最大級の衛星産業カンファレンスSATELLITE 2024が今年もワシントンD.C.で開催されました。SATELLITEは衛星関連情報メディアであるVia Satelliteが主催する、1981年から40年以上続く歴史があるカンファレンスで、例年4月に開催されるSpace Symposium、例年8月に開催されるSmallsat Conferenceと並び、米国の宇宙分野では3本の指に入るカンファレンスイベントです。SATELLITEには、
【宇宙ビジネス最新動向解説】SpaceXのレーザー光通信端末市場への新規参入! SDA準拠端末との競合はありうるのか!?【ワープスペースCSOが語る:SATELLITE 2024 中編】
2024年3月18-21日に、世界最大級の衛星産業カンファレンスSATELLITE 2024が今年もワシントンD.C.で開催されました。SATELLITEは衛星関連情報メディアであるVia Satelliteが主催する1981年から40年以上続く歴史があるカンファレンスで、例年4月に開催されるSpace Symposium、例年8月に開催されるSmallsat Conferenceと並び、米国の宇宙分野では3本の指に入るカンファレンスイベントです。SATELLITEには、世
【宇宙ビジネス最新動向解説】SpaceX、Starshipの試験飛行に成功!!圧倒的な開発速度を支えるのは…政府機関!?【ワープスペースCSOが語る:SATELLITE 2024 前編】
2024年3月18-21日に、世界最大級の衛星産業カンファレンスSATELLITE 2024が今年もワシントンD.C.で開催されました。SATELLITEは衛星関連情報メディアであるVia Satelliteが主催する1981年から40年以上続く歴史があるカンファレンスで、例年4月に開催されるSpace Symposium、例年8月に開催されるSmallsat Conferenceと並び、米国の宇宙分野では3本の指に入るカンファレンスイベントです。SATELLITEには、世
【宇宙ビジネス最新動向解説】近年のモバイル通信市場でのトレンド「Direct to cell」総まとめ【ワープスペースCSOが語る: Mobile World Congress 2024 後編】
ワープスペースは総務省による2023年度のSBIR推進プログラムに、衛星光通信ネットワークにおける互換性および相互運用性を持つ光通信モデム及びルータの開発の案件が採択されております(*1)。宇宙機器開発全般の傾向として、地上でも用いられている民生品の転用(商用オフザシェルフ:COTS)が重要です。そうした背景を踏まえ、、地上の通信機器の動向を把握するため、ワープスペースCSOの森は2月28日〜29日に、バルセロナにて開催される、携帯電話をはじめとする地上のモバイル通信に関す
【宇宙ビジネス最新動向解説】ITハードウェア産業における中国の台頭。衛星通信とも密接に関わる、地上モバイル通信機器市場の最新業界分析!!【ワープスペースCSOが語る: Mobile World Congress 2024 前編】
衛星光通信の提供を目指すワープスペースは総務省による2023年度のSBIR推進プログラムに、衛星光通信ネットワークにおける互換性および相互運用性を持つ光通信モデム及びルータの開発の案件が採択されております(*1)。宇宙機器開発全般の傾向として、地上でも用いられている民生品の転用(商用オフザシェルフ:COTS)が重要です。そうした背景を踏まえ、地上の通信機器の動向を把握するため、ワープスペースCSOの森は2月28日〜29日に、バルセロナにて開催される、携帯電話をはじめとする地