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「知らなかった」を得るために知ってゆく

いまは宮崎県の、都農町というところにいる。

理由もないのに訪れたまち

合計500円の野菜

都農は「つの」と読む。ここに来た理由は単純だ。ADDressの家があって、前滞在していた別府から3時間程度で移動できて、行きたい日に家が空いてたのが都農だったから。つまり、来ることが目的ではない。家が都農にあった、それだけ。

思えば「名前も知らないまちにくる」なんて、ダーツの旅をする所さんじゃないとできないくらいのことをしている。名前すら知らない場所が、旅行先の候補になるわけないんだから。

知識で味わう感動と、本能で味わう感動

キキが赤いラジオを持って駆け込んできそう

都農は、すごくジブリだ。トトロの田舎みたいな森もあれば、もののけ姫ばりの草原もある。泊まっているALAというホステルの庭は、キキのお母さん、コキリさんのお家みたいだ。東に向かって歩けば、キラキラと海見えてくる。

このとき、わたしは「うわーーーっ、ジブリだ!」と言う気持ちが先に出て感動しているんだけれど、「うわーーーっ、作物が豊かに育っている!」と本能的な感動も共存していると思う。

「すごくジブリ」っていう感動と、本能的な「作物が育ってて豊かだ」という感動と、どっちが強いんだろう。わたしはジブリを見なかったら、この環境に感動しなかったのかな。そして、本能的なしみじみした感動にも、気づかずにいるのかな。

知らなきゃ取りこぼしてしまう感受性があるのなら、たくさんのことを知っておきたい。自分の知識で感情が動くなら、とんでもなく心強い自家発電システムだと思う。

都農の海

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