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トリドリ × WARC|「個の時代」の担い手に。インフルエンサーマーケティングの民主化進めるトリドリ、上場の裏側とこれからの展望に迫る

2022年12月19日に東京証券取引所グロース市場へ新規上場を果たした株式会社トリドリ(以下「トリドリ」)のミッションは『「個の時代」の、担い手に。』です。これまで一部のインフルエンサーや企業に偏っていたインフルエンサーマーケティングの仕組みを変え、誰もがSNSの力を最大限発揮できる場を提供しています。

今回は、勢いに乗るトリドリの代表取締役社長である中山貴之氏と取締役CFOの森田一樹氏を迎えた対談をお届けします。
ホストはトリドリの上場にあたり、上場準備支援をメインに伴走してきた、株式会社WARCの取締役である石倉壱彦、執行役員でありCo-WARC事業部の部長を務める河上修一郎です。
今回の対談では、上場のストーリーやトリドリのこれからの展望をメインに、WARCの支援についても聞くことができました。


【ゲストスピーカー】

中山 貴之氏:代表取締役社長 / 株式会社トリドリ

月間500万アクセスのブログでインフルエンサー活動を行う傍ら、2010年よりインフルエンサーマーケティング事業を開始。長い業界経験とインフルエンサー経験を活かし2016年6月に株式会社トリドリを設立。

森田 一樹氏:取締役CFO / 株式会社トリドリ

有限責任監査法人トーマツ入社後、アパレル企業にて事業計画作成や組織構築、資本政策を担当。マーケティングリサーチ企業で上場準備、経理、資金調達、経営企画全般を担当した後、株式会社トリドリにジョイン。

【ホストスピーカー】

石倉壱彦:取締役 / 株式会社WARC

河上修一郎:執行役員 兼 Co-WARC事業部部長 / 株式会社WARC



中小企業や個人も安価で簡単に。インフルエンサーマーケティングの民主化

石倉:
本日はお時間いただきありがとうございます。
改めて、上場おめでとうございます!無事、上場承認されて、僕も嬉しいです!
色々とお伺いしたいですが、まず、トリドリの事業について教えてください。

中山:
ありがとうございます!

私たちは『「個の時代」の、担い手に。』をミッションに、インフルエンサーマーケティングを主力事業として展開しています。私たちのサービスを通じて、インフルエンサーや企業、消費者がSNSの力を発揮できるような世界をつくりたいと思っています。

これまでのインフルエンサーマーケティングでは、大企業のプロモーションを目的としたインフルエンサーキャスティングが一般的でした。そのため、影響力の強い一部のインフルエンサーに活躍の場が限定されていました。企業側も、資金力の小さい中小企業や個人がインフルエンサーを活用することが難しいという状況がありました。

トリドリの提供するインフルエンス・プラットフォームには、SNSのフォロワーが数百万人のメガインフルエンサーから数千人のマイクロインフルエンサーまで、規模も個性も幅広いインフルエンサーが参加しています。

そのプラットフォームを活かしたインフルエンサーと企業の出会いの場を提供する各種サービスを展開しており、特に今はインフルエンサーが自分に合ったPR案件を探すことができるtoridori base、月額定額制で企業からインフルエンサーにPR依頼ができるtoridori marketingといったサービスに注力しております。

「toridori base」
インフルエンサーと企業(発注者)がつながるマッチングサービス。インフルエンサーはいつでもどこでも案件の検索と投稿に必要なコミュニケーションを取ることが出来る。
https://toridoribase.web.app/

「toridori marketing」
企業がインフルエンサーと直接マッチングし、PR投稿を依頼できるサービス。幅広いインフルエンサーの応募から自社のイメージや要望に合わせて自由にキャスティングが可能。定額制で手軽にインフルエンサーマーケティングを始められることが魅力の一つ。
https://top-marketing.toridori.me/

安価で簡単に使えるプラットフォームを作ることで、あらゆる企業とあらゆるインフルエンサーにSNSの力を発揮する機会を提供できることが弊社のサービスの特長です。

石倉:
上場承認後、しばらく経ちましたが、今はどのようなお気持ちですか?

中山:
嬉しい反面、身を引き締めてさらに頑張らなければという気持ちがあります。

これからパブリックな会社になり世の中に注目されるため、しっかりとした会社にしなければならないですし、周囲からの期待に対してコミットしていかなければいけないと感じています。

石倉:
トリドリさんのようなビジネスモデルの企業を何社かご支援させていただきましたが、インフルエンサーマーケティングは年々成長している領域ですので、個人的に強い関心がありました。

私自身も、以前経営していた会社がインフルエンサーマーケティング事業を展開していたため、これまでの自分の知見や経験を提供できるのではないかと思っていました。

改めて、トリドリが上場を目指された背景を教えていただいても良いですか?

上場の背景:新しいインフルエンサーマーケティングサービスを作り、より早く大きく成長させるために必要な手段だった

中山:
創業してから2年目までは黒字で事業を展開していたため、その時点では資金調達の必要性を感じていませんでしたが、自社で新しいインフルエンサーマーケティングのプラットフォームを作りたいという構想が生まれた際に、これを実現させるために多額の投資資金があればサービスも組織も早く大きく成長すると思ったことが理由です。

また、サービスのメイン顧客である中小企業に、安心して新しいマーケティング手法を取り入れていただくためには信用が必要だと思ったことも理由の一つです。

会社をより大きく成長させるために、人材確保や資金、信用、すべてにおいて上場はメリットが大きいと判断しました。

CFO森田氏は、自身のキャリア初のベンチャーがトリドリだった

河上:
森田さんはトリドリさんにどういった背景でジョインされましたか?

森田:
純粋に代表の中山と会社のビジョンに魅力を感じて入社しました。これまで携わっていた事業との親和性もありました。

以前はもう少し規模が大きい会社で働いてきており、いわゆるベンチャーへの転職は初めてでした。前職でもIPOを経験しましたが、東証一部への再上場で、プロジェクトチームにはタレントが揃っており、一人一人が任される領域は決まっていました。もっと自分の力でやってみたいという思いがあったことも、転職の決め手になりました。

河上:
最近は森田さんのような会計士CFOが増えていますが、ご自身のキャリアをどう思われていますか?

森田:
会計士は事業会社に移ることでさらにキャリアを広げられると思っています。自分自身にも言い聞かせなければなりませんが、会計を出発点としても、限界を決めなければキャリアは無限に広がると思っています。

会計士の皆さんにぜひお伝えしたいのは、普段からクライアントの事業に興味を持って、事業理解をしていただきたいということです。事業理解とは、クライアントの置かれている市場環境や顧客を理解することであり、そのために、普段から興味を持って相手と話したり調べたりして情報収集をすること、集めた情報を繋げて最大限の想像力を膨らませることだと思っています。

今回、上場支援をお願いしてとても有り難かったことは、WARCさんがトリドリの事業まで理解して入り込んできてくれたことです。

事業会社のCFOでなくとも、普段支援しているクライアントにWARCさんのように伴走できれば、事業理解をしたうえでクライアントと対等に話すことは決して難しいことではないと感じています。会計士としてコンサルテーションすることと、CFOとして事業会社に入っていくことは、実はベクトルは同じだからです。

普段からクライアントに対して相手の事業を理解した提案をすることを心がけておけば、CFOとしてのスキルのベースも作れるのではないでしょうか。会計士の方はぜひ、そこを目指していってほしいなと思っています。

石倉:
数字に強い人間が事業に詳しくなると、ビジネスを因数分解して解像度を上げることができます。そういった会計士が事業会社に移ってコーポレートを強化するのはとても良い形ですよね。

豊富な経験によるアドバイスと細やかなサポートが決め手。WARCの上場支援について

河上:
上場までの間で印象的なエピソードはありますか?

森田:
上場の前に行った資金調達を成功させられたのが上場に向けてのはずみとなりました。昨年末からマーケットが変化しており特殊な時期だったのですが、自分たちの強みや特長を改めて理解する機会になりましたし、WARCさんからアドバイスを受けられたのもとても助かりました。

ある時、石倉さんからプラットフォーム事業に関して、ユニットエコノミクスが大事だというアドバイスを頂き、準備を進めていました。その後まさにVCから質問されるような場面もあったので、注力するポイントをしっかり定められていたと思います。

WARCさんの支援は、ファイナンス面はもちろんのこと、スタートアップ、ベンチャーならではの実務面といった両輪で私たちに伴走してくれたと思います。

石倉さんの豊富な経験からくるアドバイスと河上さんの細やかな支援がとてもありがたかったです。その後の決算体制の構築も大変お世話になりました。

石倉:
サービスの構想があって事業が伸びているスタートアップでも、資金調達が長引いて経営スピードが遅れてしまうともったいないので、短期的なファイナンスのご支援でもお役に立てて良かったです。

森田:
WARCさんはベンチャーへの事業理解が深いので、普通のコンサルティングファームではないと感じました。こちらの気持ちを汲みつつ外への見せ方まで提案してくださる会社はなかなか無いです。

また、事業計画を一緒に作っていただいたり、モデリングをしていただいたり「そこまでやってくれるんだ」と驚きました。クライアントのビジネスをスピーディーに理解して形に落とすことに慣れていらっしゃると思います。

河上:
ありがとうございます。
私たちはクライアント様と同じ気持ちで仕事をすることを大事にしています。現場に入っているメンバーが最大限クライアントにコミットして、どうしたら問題を解決できるのか考え続けたのが良い結果に繋がったようで、嬉しく思います。

今回具体的には、M&AやDD、PMIなど会計上のテクニカルな部分だけでなく、会社の今後の成長も見据えた上で、事業の中身まで踏み込んだご支援に注力しました。

WARCはスタートアップ、ベンチャー支援に特化しているので、「ヒト・モノ・カネがない中で今の状況をどう良くしていくか」という独特の論点に慣れているのが強みだと思います。

インフルエンサーに一番近くで寄り添い、誰もがSNSの力を最大限活用できる世界へ

石倉:
最後に、トリドリのこれからについて聞かせてください。

中山:
『「個の時代」の、担い手に。』というミッションを達成するためにサービスを大きく成長させていきたいです。

今後は新しいSNSが出てコンテンツが多様化し、さまざまな情報をさまざまなニーズを持ったユーザーがバラバラと取りに行く時代になると思っています。その際にはインフルエンサーの発信が今以上に影響力を持つので、彼らが活躍しやすい時代になってほしいと思っています。

私たちは支援する立場として彼らに1番近いところで、インフルエンサーのサポートを通じて、企業やインフルエンサーがSNSの力を最大限活用できるような世界を作っていきます!

石倉:
これからの成長も楽しみに応援させていただきます。中山さん、森田さん、本日はありがとうございました!

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