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世界のビジネス課題をDXで解決するモンスターラボにおける、コーポレート人材の素養とは?

この記事では、SYNCAが過去にご支援をさせていただいた企業の方にインタビューをしています。
今回はモンスターラボグループの中原 淳博様、金澤 ますみ様にお話を伺いました。

■プロフィール
モンスターラボグループ CFO / 取締役 中原 淳博様
日本国公認会計士、米国公認会計士。 監査法人トーマツ(Deloitte)にて様々な業種、規模の上場企業(ニューヨーク証券取引所、及び、東京証券取引所上場企業)、及び、非上場企業の監査に約8年間従事し、同時に、複数のIFRS(国際会計基準)導入プロジェクトに参画。バンコク駐在時には、国際監査業務に加えて、税務、コンサルティング、M&A領域でクライアントをサポート。株式会社LIXILにおいてはリージョンCFOとして、アジアパシフィックリージョン及びアフリカリージョンにおいて合わせて約4年間指揮を行い、ファイナンス領域(管理会計、財務会計、財務、税務)のみならず、PMI(ポストマージャーインテグレーション)及び粗利改善プロジェクト等複数の部門横断プロジェクトを指揮し、事業の安定化及び成長の両面に寄与。早稲田大学政治経済学部卒。 

モンスターラボグループ 採用チームマネージャー 金澤 ますみ様
外資系転職エージェントを経てシニアリクルーターとして2020年10月にモンスターラボへ入社。2022年8月より現職、中途採用を統括。

グローバルに事業展開するからこそのボーダレスなマインド

-本日はよろしくお願いします。まずはじめに、モンスターラボグループの事業概要を教えて下さい。

中原:モンスターラボグループ(以下、モンスターラボ)のミッションは「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」です。現在、世界20の国と地域・33都市に拠点を構え、2200件を超える各国のマーケットのDX推進やアプリ開発に携わっています。社員はみな「ボーダレスなマインド」をもって業務に携わっていることが特長です。

「ボーダレス」と聞くと、一般的には「国境を超える」や「グローバリゼーション」という印象を受けます。しかし、モンスターラボにおける「ボーダレス」とは、同じ国であっても「人と人の間で境界をつくらない」という意味も含められます。

それは、相手の立場や背景を尊重した上で、互いにコラボレーションし、マーケットやクライアントの課題を一緒に解決する姿勢でもあります。

-モンスターラボはグローバルに事業を展開されていますが、幅広く事業を推進する上で、軸としている考え方を教えてください。

主力事業であるデジタルコンサルティング事業とプロダクト事業では、世界中で活躍するモンスターラボのメンバーが、クライアントのイノベーティブなDXを実現するべく課題に向き合っています。

その際に重視しているのは、クライアントのビジネス戦略を立案するビジネスパートナーとして伴走する事です。
イノベーティブなDXの実現に必要なのは、クライアントのビジネス戦略から関わり、その戦略の打ち手としてプロダクトやアプリ開発をしていくことだからです。

-モンスターラボの開発実績に「課題、ソリューション、結果」と記載されているように、クライアントのビジネス課題の解決のために、DXを手段として成功に導いている事が伺えますね。

DXの要は、クライアントの課題を解決するためのビジネス戦略です。課題解決のためにビジネス戦略を立案し、その打ち手としてDXがあり、具体的にプロダクトやアプリ開発に落とし込んでいく必要があります。

また、ビジネスパートナーとして伴走という点では、リリース後のアップデートや改善運用も重視しています。

当然、リリース後は最終顧客の消費行動などのデータが蓄積されていきます。データ分析を活用したマーケティング戦略につなげ、クライアントのグロースハックを支援するなど、クライアントと伴走しながらDXを推進している事例を「モンスターラボ DXブログ」に数多く掲載していますので、ぜひ御覧ください。

-クライアントのビジネスパートナーとして伴走する中で、企業のDXを推進するためのコツは何ですか?

DX(Digital Transformation)に対して、より上位の概念を意識する事が重要かと思います。

一つの例として、CX(Customer Experience)という概念があります。顧客の商品やサービスの広告をどう受け止めているか、購入する際の店舗やWebでの体験、購入後のサポートやアップデート対応など、文字通り「顧客が商品やサービスに関して体験したすべて」がCXです。

顧客の目線でクライアントの課題に向き合い、より顧客が満足できるようにクライアント企業のあり方を一緒に模索していくことなどがCXにあたります。

それに加えて、最近意識しているのはHX(Human Experience)という更に上位の概念です。企業が、売上や利潤だけを追い求めるのではなく、一般消費者・従業員・株主・投資家など、あらゆるステークホルダーがWin-Winになることを目指す概念です。昨今、企業の存在意義を示す「パーパス」という言葉が注目され、企業戦略やブランディングに欠かせない要素となっています。

モンスターラボの主力事業は、グローバルに展開するデジタルコンサルティング事業とプロダクト事業です。だからこそ、世の中の時流やニーズに応えるためにも、より高い視座が求められていると言えます。

グローバル企業のコーポレート部門に求められる素養とは?

-冒頭に仰っていた「ボーダレスなマインド」という言葉がまさに当てはまりますね。特にコーポレート部門での具体的な事例なども教えてください。

モンスターラボは2006年創業のベンチャー企業で、2017年にデジタルコンサルティング事業をグローバル展開して以来、世界20の国と地域・33都市に拠点を展開しています。グローバル・スタートアップという環境の中で働いていると、国内外からあがってくる様々な課題に向き合う機会が多く、まさにグローバルなダイナミクスを感じる毎日です。

例えば、各国でそれぞれ対応が異なる新型コロナウイルス対策を踏まえた事業の継続や、ロシアによるウクライナ侵攻がもたらすサプライチェーンの分断といった、激動する世界情勢を踏まえたコーポレート部門の対応などです。また、世界中に展開する子会社の業績管理や資金マネジメント管理、各国の法律に即したリーガル対応など様々なイシューが日々現地で発生し、本社のコーポレート部門にエスカレーションされます。

そんな中、コーポレート部門のメンバーに求められるのが「本質的に考えて問題を解決する」という考え方です。

冒頭に「ボーダレスなマインド」と言いましたが、具体的には海外拠点の事業責任者や経理メンバーと連携しながら、前例もなければ正解もない状況で、当事者意識をもって最適なプロセスを作っていく事が求められます。

メンバーを野球に例えると「とにかくバッターボックスに立ってバットを振る機会が多い」という一言に尽きます。ヒットを打てるか打てないかは別として、場数をこなすことで急速に成長していくイメージです。

「ボーダレスなマインド」と「本質的に考えて問題を解決する思考」があるメンバーは裁量権を与えられるので、より会社や事業に貢献し、生き生きと成長している様子が伺えます。

例えば、2020年末にバングラデシュの拠点で経理部長だったメンバーが、優秀でやる気に満ちていたため、仕事やチームに対して誠実に取り組む姿勢が評価され、2022年に新しい子会社「Monstarlab Enterprise Solutions」の社長に抜擢されました。

この会社では、RPAやITプラットフォームを積極的に活用して経理、経営管理、財務、法務や人事などのコーポレート機能を集約して請け負い、ワンパッケージで世界中のクライアント企業に向けて提供する事を目指しています。

こういったコーポレート機能のシェアードサービスが事業としてグループ会社にも機能していて、モンスターラボでの経理のナレッジがコーポレート部門に集約する事で、オペレーショナルエッセンスが凝縮されてきました。

特に「決算の早期化」に関しては、上場企業クラスの決算スケジュールが実現できるレベルにまで進化してきました。

「SYNCA」で加速するコーポレート人材の採用

-「SYNCA」をご利用いただき、コーポレート人材を採用されています。御社が感じていた採用の課題感などを教えていただけますか?

金澤:モンスターラボは、全世界1400名以上の優秀なメンバーが活躍するグローバル企業であり、事業も急拡大するフェーズにあります。

グローバル企業のコーポレート部門の採用となると、そもそもの絶対数が少なく求職者の方に会える機会が少ない傾向にあります。また、キャリアの方向性や企業カルチャーとのマッチングを踏まえると、コーポレート部門の採用ハードルはかなり高いという実感がありました。

「SYNCA」を活用するようになって良かった事は、コーポレート部門に特化した採用媒体だからこそ、登録しているコーポレート部門人材の数が多く、実際に求職者と会う機会が増えた感触があることです。

また、接点が増えた事により求職者とのリレーションシップのあり方にも向き合う事ができました。モンスターラボという会社に魅力を感じてもらうため、採用チームが求職者とどのような信頼関係を築くべきかも考えるようにもなりました。「SYNCA」の管理画面や、カスタマーサクセス部門を通じた求職者からのフィードバックなどをもとに、採用のありかたを改善できたのも「SYNCA」を導入したメリットの1つです。

-コーポレート部門の人材採用にあたって、特に工夫したり意識している事は何ですか?

モンスターラボが提示するポジションや業務について、求職者の方が魅力的に思える事は何かという点を常に意識しています。

企業がオファーを出す際、「会社が成長フェーズにあるから、是非うちに来て欲しい」「コーポレート部門を拡大中だから、そのスキルセットを活かして欲しい」といった、どこか会社の利益を優先したものになることがあると思います。
そのため、カジュアル面談や採用面接では「会社の成長とともに、あなたのキャリアの成長もサポートしたい」と真摯に伝える事で、お互いにとって成長を実感できるような対話を心がけています。

- モンスターラボに入社して欲しい方の人物像を教えてください。

中原:モンスターラボのミッションは「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」であり、それを実現する上で「誠実であること」が大切だと感じています。

誠実の要素は4つあり、1つは「素直で周りの意見に耳を傾けられる傾聴する姿勢」。2つ目は「自分の意見を誠実に気持ちを込めて伝える姿勢」。

3つ目は「速やかに意思決定し、過ちがあればすぐに認めて謝れること」。特に、グローバル展開の事業を担当しているので、これまで経験した事がない事態に対しても、意思決定をいち早く求められる機会があります。仮にその意思決定に過ちがあった場合は、それを認めて周囲に発信する事で、結果的にリスクを最小限に抑える事ができるからです。

4つ目は「自律的に動いて、言葉と行動に責任をもってやりきること」。

なぜなら「誠実さが信頼を生み出していく」と私たちは考えているからです。世界中の国々と多種多様な価値観の中でグローバルに仕事をしていく上で「信頼」は一番重要な資産だと思います。信頼という資産がある事で、無用な議論や過度なマイクロマネジメントを減らす事ができ、社員のモチベーションも上がり、ひいては経営効率も良くなります。

コーポレート部門のプロフェッショナル人材の採用となると、スキルセットや扱える言語が注目されがちですが「誠実さ」はそれよりも重要だと考えています。

モンスターラボにご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一緒に成長していきましょう!

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