追い続けたから、再び逢える

藤田菜々子フィーバーに沸く昨今の中央競馬ですが、僕も２０日に中山競馬場に行くことにしました。

重賞に挑む藤田嬢……も楽しみですが、最大の目的は異なります。その目的は「約３年ぶりに、サングラスに逢いにいく」というものです。

この馬名を聞いたことがあるならば、当方の作品を熱心に読まれているということではないでしょうか。旅行先の函館競馬場で出逢い、紆余曲折を経ながら菊花賞へ挑戦していった一頭の馬。そんなサングラスという変わった名前の馬を見守り続けた僕は、「追い続ければ、いつかまた逢える」というエッセイで彼を取り上げました。拙著「ウマが逢う話」ないしは「月刊群雛１５年４月号」にこのお話は掲載されておりますので、ぜひご一読頂ければ幸いです。

さて、この「追い続ければ～」という作品は競馬だけでなく、「旅」という概念もテーマになっています。この函館旅行以来、旅先でついつい競馬場に立ち寄りたくなってしまう癖が身についてしまいました（苦笑）。まだまだ立ち寄ったことのない競馬場が沢山ありますので、旅する回数を増やさなければいけませんね。

物理的に遠くへ行くということは最近していないのですが、どういう訳か、ここ最近自分の中で「旅」をしているな、と感じる時があります。一人で未開の地に降り立ち、見ず知らずの人や事象と向き合い、心の中で噛み砕いていく…。
そんな時期だからこそ、サングラスと再び出逢えるチャンスがまた得られたような気がするのです。

というわけで、旅行前にありがちな期待と不安を抱きつつ、中山競馬場にいってきます！