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ラケットスポーツの共通点と相違点

こんばんは、わらしです。

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今日は明日の対談▼に向けた頭の整理。


結論からまとめると、共通点は、

身体の延長上の「モノ」を自分の身体の一部と認識する
相手との駆け引きを主とするオープンスキルを用いる


バドミントンとスカッシュの相違点を考えれば、

対戦相手とのポジショニングの違いによる「時間」と「空間」の使い方と認識
ネットの有無と選手同士の距離の近さによる「空気感」

ということだと思います。

※ラケットの大きさがそもそも違う、といった表面的なものでない観点でのお話です。


【共通点】身体の延長上の「モノ」を自分の身体の一部と認識する

ラケットスポーツでの技能のベースは、ラケットまでを自身の身体の一部と認識・コントロールすることを心身ともに定着させることだと感じています。

神経がラケットにも通っているように、繊細に感じ、自身の動きを正確にトレースすること。

これがラケットスポーツの駆け引きの大前提として、個人スキルの醸成の根本を担うと考えています。


ボール・シャトルがラケットの面のどのあたりに、どのくらいのスピードでコンタクトされたら、どうなる。

という数瞬先のことまでを含めて、その運動の中に意味を含めて行うことが求められます。


これらは、パラスポーツでの現場でも同じようなことが言えるのだと思います。

▲の特集番組にてコメントをさせていただいたことがありますが、

「義足」を自身の身体の一部として、まるで神経が通っているかのように扱うスペシャリティはとても驚嘆するものでした。


【共通点】相手との駆け引きを主とするオープンスキルを用いる

対人競技では一般的に、オープンスキルという分類をされます。

これは、相手との駆け引きによってスキルを用いあうことを言います。

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▲上の記事でも書きましたが、相手が常にどう受け止めるのか、を考えながらその意識を汲み取った上で駆け引きをしていきます。

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これをよく「相手(パートナー)の意識に潜り込む」という言葉で共有したりします。

その潜り込みと並行して、自身の戦略を練る思案や戦術の構築をすることが求められるため、高速で思考し、ロジカルに答えをだし続ける必要があるのだと思います。


ただ、競技の中にはその駆け引きを逆(相手を打ち負かさない)の扱いで行うものもあります。

フレスコボールはかなり魅力的です。

続ける、というラケット競技での根源的な楽しさにフォーカスして、競技にまで昇華させているスポーツです。

絶対に今月中に競技をやっている方と実際にビーチで交流を持ちたいと思っています。


【相違点】対戦相手とのポジショニングの違いによる「時間」と「空間」の使い方と認識

バドミントンとスカッシュの違いで言えば、対戦相手が自分と同じ空間(コートサイド)にいるか否か

がとても特徴的に挙げられると思います。

※全日本選手権大会をモールの空間でやっていることに驚くとともに、エンタメ性もあるなと感じました!


スカッシュは対戦相手との距離がほぼゼロ距離で、接触することも少なくありません。

その間近にいる選手を出し抜くためには、視線や自分の位置どり、バウンドや壁に当てる高低や跳ね返りの距離を総合的にコントロールする必要があります。

3次元的に時間・空間の認識を張り巡らせるのは共通しているのだと感じますが、より視線が後方や側方に移り変わるのが特徴であり相違点なのだと思います。


対して、バドミントンでは、ネットの向こう側に相手がいるという相手との相対的な位置はスカッシュほどの広さはありません。

この空間的な位置関係とそれに伴う時間的なせめぎ合いが競技間の違いとして魅力に感じられるところだと感じています。


【相違点】ネットの有無と選手同士の距離の近さによる「空気感」

さらに、ネットがあるかないか、バウンドがあるかないか、「高さ」方向の扱いという点でもかなりの競技性と見え方が異なると思います。


ネットについては、上で述べたように選手同士の近さに影響します。

さらに、打ち合いについてネットによる空間的な制約が生まれることもあります。

スカッシュで言えば、バウンドをしてからどれだけ低空で打ち付けるのか、ロブとしてどれくらい高くまであげるのか、ということをプレーヤーの思考や戦術で規定できます。

ネットがあるとそもそもその下へは打てないということになるため、自ずと自分のラケットとネットの位置関係でストロークの選択肢が絞られるということが考えられます。


また、そのストローク位置に行くまでに自身がどのような動きをするか、という点もかなり異なる考え方になると思います。

自分の立ち位置が直接的に相手の視界を妨げるものになるのか、相手が受け取る情報としてのみ扱われるのか、ではかなり情報の質や意味が異なります。


このように、ルール上の制約やネットの有無による空間的・時間的なやりとりの制約ならびに駆け引きが、時々刻々と変化する空気感の違いを生み出すのではないかと考えております。


今日はここまで。

それぞれ、頭の整理のため要旨だけ書きつらねましたが、明日の対談ではこの辺りをディスカッションしながら深めたいです。

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それでは、また。

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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー

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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員



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