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開発組織の目標設定で意識していること


開発横断組織に所属

私はシステム開発の横断組織と呼ばれるチームに所属しており、
300人程の開発組織全体の方針やルールを決めるサポートや推進、
目標設定と目標の進捗確認を行っています。
プログラムを書いたりシステムを構築するような業務はなく
開発に関する様々な方針やルールを考えて上位メンバーと合意形成をしたり
さまざまな組織とのハブ役となる業務がメインです。

目標を設定する際に意識していること

私の組織では管轄する開発組織のシステム障害の発生件数、リリース数、
稼働時間などさまざまな状況を定点観測しています。
そして、それらの情報を使って上位メンバーと目標設定も行っています。
過去の経験から100人を超えるような大規模の組織で目標を設定する際に
これだけは意識しようと思ったことを残します。

目標はシンプルな計算で求められる数値にする

理由1. 目標がわかりづらくなり混乱する

以前、過去に設定したことがないKGIに対して、
複数のKPIと目標値を検討することがありました。
目指すゴール値(KGI)から逆算してKPI目標を設定するわけですが、
私はKPIは達成したのにKGIは未達成とならないようにする事を最も意識しました。
それで試行錯誤した結果、
お金に例えると1円単位に相当するような厳密な計算式が出来上がりました。
その指標や計算式を目標として提案した結果、
目標の責任者である上位管理職は
「???」となってしまい、理解いただけませんでした(笑)

その後、もっとシンプルな形で落ち着きましたが、
もしその目標がそのまま決定してしまった場合、
多くの関係組織へ展開する際にも毎回「???」となり、
説明する側も理解する側も
相当なコミュニケーションコストがかかったと思います。


理由2. 各自で分析もしづらい

各組織の管理職は
目標に対して自組織の分析を行い対策を検討します。
その際も複雑な計算式にしてしまうと
複雑になり分析のコストも上がってしまったことでしょう・・

厳密さとわかりやすさのバランスが大事

目標だけでなく、フローやガイドラインを検討する際も
扱う組織の規模が大きくなるほど
厳密さとわかりやすさのバランスを意識する事が多く、
小さい組織の管理職経験だけでは気付けなかったかもしれません。

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