【発達障害】わたしが仕事を選ぶ基準

Instagramで「キャリアを参考にしたい!」
「具体的にどういう風に仕事を選んできたか知りたい」というメッセージをいただいたので、まとめてみました。わたしの大学以降のプロフィールに関してはこちらをご覧ください。

<1社目>

■事業内容:コンサル系企画会社

・事業企画や事業の運営サポート
・講演、アドバイザー
・イベント企画や運営
・雑誌の発行

■業務内容:全ての事業に関するアシスタント

■雇用形態:個人事業主として業務委託

・社会保険無し
・家賃補助や交通費なども無し

■通勤時間:40分/電車

・乗り換えなしでしたが、朝も夜も満員で座れずヘトヘトに

■選んだ理由:一緒に働きたい人がいたから

就職に全く魅力を感じず、就活自体をしませんでした。大学院に合格したため、卒業後はそのまま進学予定にしていましたが、卒業の単位が足りず卒業年の冬休みも授業にでざるを得ない状況に。その講座で、特別講師として1日だけ招かれていたYさんと出会いました。
Yさんと話すこと、一緒に過ごし見聞きすること、全てが楽しくて。「一緒に働かない?」と言ってもらい少し悩みましたが、九州に行くことに決めました。

■働いてみて感じたメリット

・女性はスーツ着用が義務ではなく私服OKだったこと。
・出張が多く色々な場所に出かけ経験を広げることができたこと。

■働いてみて感じたデメリット

・雇用ではなく業務委託(個人事業主)で保険や補償が何もなかったこと。
└このあたりのこともよくわからないまま働いていました。
└終電帰りの日々でしたが、業務委託なので残業代は出ませんでした。

■感想

新卒、移住という初めての環境に加え、自己管理が求められる業務形態。今思うと、特性理解も何もしていないADHDのわたしにとっては、過酷な選択だったなぁ、と思います。

<2社目>

■事業内容:企画系不動産会社

・物件の仲介(個人向けメイン)、管理
・リノベーションの企画提案

■担当業務:営業

・主に住居系の賃貸仲介、たまに小規模な事務所や店舗の仲介
・会社の広報としてHPやSNSにて情報発信

■雇用形態:正社員

・隔週休2日(2週間に1回だけ、2日休み)
・有給とボーナスは無し
・交通費あり(1万円まで)

■通勤時間:40分(電車+徒歩)

1社目は同一路線で目的地まで行けましたが、2社目は乗り換えが必要になった上、徒歩移動も長くなり、通勤だけで朝も夜もへとへとになりました。

■選んだ理由

不動産トラブルが多い家系で育ち、悔しい思いをしたのが原体験です。母が亡くなった際、悪徳不動産に実家を奪われ追い出されるという経験をしてから、騙すほうが悪いのはもちろんなのですが、騙されないための対策が必要だと感じていました。そこで、1社目を退所後に職業訓練校で宅建コースを選択。大嫌いな不動産業者に関わるつもりはなかったのですが、宅建の資格が取れたのもあり、どうせなら相手の手口を知った方が対処できるか、という気持ちで不動産業界での就活を始めました。ただ、やはりどこもぜんぜん惹かれなくて…そんなとき、当時発達障害の相談で通っていた施設のスタッフさんが「わらしべさんに合いそうな不動産業者が求人を出している」と教えてくれました。サイトを見てみると、金儲けよりも「想い」がありそれを叶えるために業務を積み重ねている姿勢が見え、それに共感。エントリーしたところ、最初は「経験者」「男性」で考えていたとのことで難色を示していましたが、こちらも想いで押し切り無事雇用してもらえることになりました。

■働いてみて感じたメリット

・不動産に関することが学べる
・私服OK

■働いてみて感じたデメリット

・賃貸メインで肝心の売買が学べなかった
・個人経営のため、社長の考えが全てだった
・業務を全てひとりでこなす必要があった

■感想

事務、接客、車の運転…
初めての仕事で右も左もわからない中でのマルチタスク、少人数でお手本がいないなど、ADHDにはやはり過酷な環境でした。

<3社目>

■事業内容:企画・デザイン会社

・主に事業者向けの企画提案、実施サポート

■業務内容:不動産の企画仲介

・主に中規模〜大規模事業者向けの不動産仲介
└売買、投資、土地建物、商業系
・調査、企画提案

■雇用形態:正社員

・基本的に週休二日
・ボーナスあり
・交通費あり

■通勤時間:15分/電車

■選んだ理由

・チームでやるという意識がある
・わからないことをサポートしカバーし合う意識がある
・組織として新しいことにチャレンジする遊び心がある
・クライアントはもちろんスタッフを大切にする

■メリット

・複数のチームがあり、連携して業務を進めるので、さまざまな業種に触れられる
・想いだけでなく結果も考えるので、事業の知識が身に付く
・いざとなれば助けてくれるし助けたいと思える仲間と働ける

■デメリット

・未経験業務。自分で学びながら全て手探りでやらなくてはいけない
└規模が大きいのでいつも震えています
・クリエイティブさ、自発性を常に求められる

<全体を通しての仕事選びの基準とその変遷>

■3社とも変わらない基本条件

・一緒に働きたいと思えるか
・事業内容が社会の役に誰かの笑顔を作っていると思えるか
・業務内容が自分の興味を満たすものか
・スーツを着なくて良い職場環境か

■徐々に変化していった条件

・勤務時間は決まっているか(当たり前だけど)
・休みは週休二日あるか(隔週はきつかった)
・社会保険は加入しているか
・昼休みに家に帰れる程度の距離か

前は条件面は気にせず選んでいましたが、2社経験して思ったこと。それは「時間、給与、休みが整っていないと体力気力が保てない。保てないと仕事なんてやってられない!」です。年齢を重ねるごとに体力は落ちるので、これ、必須。「安心して自分という資本を使い続けられる体制か?」という視点が加わりました。反対に言えば、多少無茶が効くうちは、えいやと飛び込んで知識権権を吸収するの、ぜんぜんありだと思っております^^


【わらしべ庵】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?