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【感想】ナミヤ雑貨店の奇蹟
自己啓発やハウツー本ばっかりに偏ってたから、
小説好きの父さんにオススメを聞いたらこれを貸してくれた。
ミステリーは人が殺されがちで、尚且つ残酷な殺し方をしがちで、挙句の果てにバッドエンドになりがちなのであまり好きじゃなかったけど、
これは俺にとっては初めての感じのミステリーだった。
てかミステリーなんかなこれ。
雑貨店に寄せられる相談とそれにあれこれ考える青年たちの行動が時を超えてリンクしていくのが面白かった。
こういった人の想いが繋がっていく作品は大好きや。
魚屋ミュージシャンの相談は、自分と重なる部分もあってすごく感情移入をしてしまった。
だから、結構急ハンドルな最後だったけど感動したなー。
あの手紙の一文がそういう風にリンクしているなんて想像がつかなかった。
グリーンリバーの相談は、結構ヘビーな内容で親子の素晴らしさ、生かされている意味を考えさせられる内容で泣きそうになった。
ポールレノンの相談も家族の絆を考えさせられるストーリーで今、場所は違えど家族みんなが元気に生きていることは本当に幸せな事だと思った。
迷える子犬の相談は必死に自分と向き合って生きていこうとする中で手紙の内容を信じ、成功したあとお世話になった人や場所に貢献したいという生き方がかっこいいなと思った。
この本を読んでみて、
やっぱり人って基本的には何がベストかをすごく考えて選択し続けて生きていて、
どんな選択をしても悩みや不安は付きまとってくるだろうなと感じた。
自分が選択したという自覚と、限りなく前向きに行動するという覚悟をもって生きれば誰かに対して何かを残すことができるんじゃないかな。
正解か不正解かなんて死ぬ時に自分が決めることであって、最後の時に自分の人生を全肯定できる人間でありたいよな。
選択や決断をすることで周りの人に別れとか悲しさとか不安とかを与えてしまうかもしれないけど、その先にその人立ちを含めた喜びが待ってることを信じて、それを自分が創るんだということを忘れずに生きていきたいと思う。
久しぶりに小説で感動したなー。
人がタイムスリップするんじゃなくて手紙と相談がタイムスリップするという発想もすごく面白い。
またこういう本に出会えるといいなー。
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