あなたを待ちながら
ずっと長い間
あなたを待っていた
ここにきたら
会えるような気がして
葉を踏む足音も
2人の息使いも
影の下に溶けていく
あの日
それはいつの物語の中なのか
わからないけれど
あなたの背中を見送った
幾年月
季節は数え切れないほど巡り
星も再び巡り
またここに帰ってきた
陽が沈む頃までに
全て忘れてしまうだろう
あなたがあの日あなたであったことも
私が今日の私であることも
そして
星は巡り続ける
私はあなたに寄り添い
夢を見る
この道の向こうから
あなたがやってくる夢を
繰り返し
繰り返し
私はあなたに駆け寄ると
その手をとり
言葉をかけるだろう
「お帰り」と