大きな三角
キスをした
最初は公園の散歩からだった
ゆっくりと歩幅を合わせるように歩いた
木漏れ日が綺麗でその空間は幸せに満ちている
近くにカフェがあって
私たちはコーヒーとケーキを食べる
お互いのケーキを食べ比べたりする
会話のぎこちなさはあるけれど
どんどん好きになっていく要素ばかりだった
手と手が触れ合って、すみませんって声かけて
心臓がバクバクなってた
触れたところだけジンジン熱かった
その日の帰り道は長く感じた
だけどすごく好きな時間だった
わたしの家まで送ってくれて
じゃあ、おやすみなさいって言ったら
ゆっくりと顔が近づいてきて
そっと唇がふれた
胸の高鳴りと幸せホルモンが
身体中に電気が走るみたいに行き渡る
頭がふわふわして真っ白になるキスだった
今度は手を繋ぎたいなぁって思ったよ
そしたらもっと一緒にいれるかなって
空を見上げたら大きな三角の雲が
コロコロ浮かんでた
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