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父のチャーハン

ぼくの実家では、基本的に母が夕食を作る。その代わり、休日のお昼は父親がキッチンに立つことが多かった。

父親が作る料理は、バリエーションが少ない。お昼だからというのもあるだろうけど、定期的にループしていた
ナポリタン、袋麺のラーメン、肉豆腐…などなど

その中で、一番頻繁に作られて、かつぼくが好きだったのがチャーハンだ。

チャーハンって、男飯の定番みたいな立ち位置を手に入れている気がするけど我が家でも例外じゃない。
特徴的かは分からないけど、父親はちゃんとチャーシューを使って中華鍋で作っていた。中華鍋って一般家庭にあるものなんかな?
油通しとかをしているのは見たことがないけれど、もしかしたらメンテナンスは結構大変なのかもしれない。

父親はデフォルトのたまごチャーハンを作るときもあれば、たまにキムチチャーハンを作ってくれた。今となっては懐かしい。

というのも、ぼくは大学二年生から一人暮らしをしていて、一人暮らし歴はもう2年半だ。だからそれと同じくらい父親のチャーハンは食べていない。

1人暮らしを始めてから自炊を始めた自分だけど、実は見事に料理にはまっている。普段の料理はそこまでこだわらないが、クリスマスにはルーを使わずにビーフシチューを作り、宅飲みを開催すれば中華のフルコースを作る。もちろん〆はラーメンだ。


去年のクリスマス


そんなぼくが自炊を始めて最初に作った料理はチャーハンだった
父親のチャーハンを再現しようとしたのだ。レシピを教えてもらったことはないし、全く同じものを作ろうとしたわけではなかったけれど、記憶をたどりながら何度か作ってみた

作っているうちに、自分流のチャーハンレシピが完成したから紹介しよう。

①ごはんは温めて酒大さじ1をまぶしておく
②長ネギ、チャーシュー(切り落とし)をみじん切りにしておく。卵は1個分混ぜておく
③ごま油で長ネギとチャーシューを炒める。焦げない程度
④具材を端に寄せて、空いたスペースに卵を注ぐ。その上にご飯を載せる。卵を切るように混ぜて、具材とも合わせておく。ここからは強火。
⑤鶏ガラスープの素(創味シャンタンでも可)を小さじ2くらい、塩コショウ適量、しょうゆ小さじ2くらいを入れて炒める
⑥最後にオイスターソース大さじ1、ごま油少しを入れて和える。完成

オイスターソースを入れるのが我が家流だ。たまにツナチャーハンや和風あんかけのチャーハンを作ることもある。アレンジがたくさんできて楽しい。

お手軽に作れて、美味しいチャーハン。
今では父親のではなく、自分で作るものがぼくにとってのチャーハンになってしまった。
ちょっと寂しいけれど、そういうものだろう。

これも一種の家庭の味なのかな

もしかしたら、いつかできる自分の子もチャーハンを作るようになるのかもしれないと思うとちょっと感慨深い。

料理って楽しいね。

#このレシピが好き

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