父のチャーハン
ぼくの実家では、基本的に母が夕食を作る。その代わり、休日のお昼は父親がキッチンに立つことが多かった。
父親が作る料理は、バリエーションが少ない。お昼だからというのもあるだろうけど、定期的にループしていた
ナポリタン、袋麺のラーメン、肉豆腐…などなど
その中で、一番頻繁に作られて、かつぼくが好きだったのがチャーハンだ。
チャーハンって、男飯の定番みたいな立ち位置を手に入れている気がするけど我が家でも例外じゃない。
特徴的かは分からないけど、父親はちゃんとチャーシューを使って中華鍋で作っていた。中華鍋って一般家庭にあるものなんかな?
油通しとかをしているのは見たことがないけれど、もしかしたらメンテナンスは結構大変なのかもしれない。
父親はデフォルトのたまごチャーハンを作るときもあれば、たまにキムチチャーハンを作ってくれた。今となっては懐かしい。
というのも、ぼくは大学二年生から一人暮らしをしていて、一人暮らし歴はもう2年半だ。だからそれと同じくらい父親のチャーハンは食べていない。
1人暮らしを始めてから自炊を始めた自分だけど、実は見事に料理にはまっている。普段の料理はそこまでこだわらないが、クリスマスにはルーを使わずにビーフシチューを作り、宅飲みを開催すれば中華のフルコースを作る。もちろん〆はラーメンだ。
そんなぼくが自炊を始めて最初に作った料理はチャーハンだった
父親のチャーハンを再現しようとしたのだ。レシピを教えてもらったことはないし、全く同じものを作ろうとしたわけではなかったけれど、記憶をたどりながら何度か作ってみた
作っているうちに、自分流のチャーハンレシピが完成したから紹介しよう。
オイスターソースを入れるのが我が家流だ。たまにツナチャーハンや和風あんかけのチャーハンを作ることもある。アレンジがたくさんできて楽しい。
お手軽に作れて、美味しいチャーハン。
今では父親のではなく、自分で作るものがぼくにとってのチャーハンになってしまった。
ちょっと寂しいけれど、そういうものだろう。
これも一種の家庭の味なのかな
もしかしたら、いつかできる自分の子もチャーハンを作るようになるのかもしれないと思うとちょっと感慨深い。
料理って楽しいね。
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