マガジンのカバー画像

月刊「読んでみましたアジア本」

日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(…
¥200 / 月
運営しているクリエイター

2019年11月の記事一覧

【読んでみましたアジア本】壮大なスケール。あなたの想像空間メモリはついていけるか?:劉慈欣『三体』(早川書房)

今年のアジア本でトップを争う人気本となった中国SF小説『三体』。もう今さら小出しにしてもしょうがないので、さっさとご紹介すると、著者の劉慈欣氏は1966年生まれで、1990年代に中国でSF作家として頭角を表した。本職はコンピューターエンジニアで、現在は山西省娘子関という、万里の長城の旧関所近くに勤務している。つまるところ、きっと星がキレイな、相当など田舎である。せせこましくない、文字通り広大な物語

もっとみる