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§ 中国万華鏡 § 之 ぶくぶくちゃいなノオト(更新終了)

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※当マガジンは2017年12月末をもって更新を終了いたしました。2018年1月からの記事は「月刊『ぶんぶくちゃいな』」(http://bit.ly/2A23ZT7 800円/月)… もっと読む
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2017年11月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】「安全第一」:変わる北京、変わらない北京

【ぶんぶくちゃいな】「安全第一」:変わる北京、変わらない北京

わたしは、2001年のちょうど今ごろ、香港から北京に引っ越した。急な引っ越しだったが、以前から時期はともかく予想していたことでもあった。

国際都市から、経済成長はしているものの、まだまだいろんな意味でローカル色の濃い北京へ。そのローカルさ自体が魅力的だったのだが、それでも、心の準備のためにいろいろと情報を集めた。

中国は香港と違い、今も昔も外国人にあまり寛容ではない。外国人サークル「租界」で暮

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【ぶんぶくちゃいな】「北朝鮮」に奔走する日本メディア、伝わらないアジアの現実

これまでにも何度も触れてきたし、199回の「ぶんぶくちゃいな」でもちょこっと書いたが、わたしが2003年に村上龍さんが主宰していたメールマガジン「Japan Mail Media」に連載するようになったのは、2003年9月に中国北京で開かれた、初めての6者会談(6カ国協議/6者協議/六者会合、とメディアや政府でもさまざまな呼び方があり、統一されていない)がきっかけだった。

当時北京で暮らしていた

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【ぶんぶくちゃいな】転換期の「双十一」、その先を見据えるアリババ

11月11日。

中国はお祭りの日だ。「11」が2つ並ぶから「双十一」。中国大陸に中華民国が建国されたのが1911年10月10日で「双十節」と呼ばれることにひっかけたようにも感じる(「節」をつけないのは語感からだと思う)が、直接の関連性はない。

中国で「双十一」が注目されるようになったきっかけは南京大学の学生寮だったといわれている。調べてみると、1993年に寮生たちがこの日は「1111」と棒が4

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【ぶんぶくちゃいな】政府vs民間企業:ハメられたのはどっちだ?!

10月30日午後、中国のSNS「微信 WeChat」(以下、「WeChat」)に配信された記事にタイムラインが沸き立った。

「深センの有名スタートアップ企業と著名海外留学起業家が、国内小都市の投資でこんな落とし穴の悲劇に見舞われようとは!」
「やはり一旦海外に出たら帰っちゃダメだ。どうしても帰国せざるをえないなら、北京、上海、深センのほかはどんなに良い条件を提示されても起業なんて考えちゃダメだ…

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