マガジンのカバー画像

§ 中国万華鏡 § 之 ぶくぶくちゃいなノオト(更新終了)

90
※当マガジンは2017年12月末をもって更新を終了いたしました。2018年1月からの記事は「月刊『ぶんぶくちゃいな』」(http://bit.ly/2A23ZT7 800円/月)… もっと読む
¥1,000
運営しているクリエイター

2016年5月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】端媒体:蔡英文の中台関係「100字発言」戦略を読む

【ぶんぶくちゃいな】端媒体:蔡英文の中台関係「100字発言」戦略を読む

今回は、香港のネットメディア「端媒体 The Initium」に掲載された記事を、許可を頂いて翻訳してご紹介します。台湾で女性として初めて民進党から総統に就任した蔡英文さんが、民進党を「台湾独立派」として警戒する中国に対していかなる戦略を取っているのか。台北からライター史派西さんによる非常に興味深い分析です。

民進党のスポークスマンはメディアに求められ、手にしたメモの文字を一文字も間違えないよう

もっとみる
【ぶんぶくちゃいな】繰り返される「記憶」:文革、そして庶民の不審死

【ぶんぶくちゃいな】繰り返される「記憶」:文革、そして庶民の不審死

中国の社会ニュースはなんともいえない重苦しいものが続いている。今週メディアが取り上げたトップニュースはなんといっても5月16日が、1966年に発動された文化大革命(文革)から50年目にあたる記念日だったことだろう。

だが、毛沢東による権力闘争として知られるこの歴史的事件も、まだすべてを掘り起こして語り尽くすことができるムードにないことは、中国メディアが「さらり」とそれに触れていることでも明らかだ

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】エリザベス女王の「一刺し」

先週火曜日(5月10日)、イギリスのエリザベス女王が、昨年10月に訪英した習近平・中国国家主席ら一行を「失礼だった」とコメントしたことが大きなニュースになった。

バッキンガム宮殿スポークスマンは「私的な発言にはコメントしない」と述べているらしいが、バッキンガム宮殿主催の園遊会、つまり公的活動における発言が私的なものといえるだろうか。もちろん、メディアも入っていて発言中の姿もばっちり、そしてその発

もっとみる
【ぶんぶくちゃいな】検索エンジンビジネスの「邪悪」

【ぶんぶくちゃいな】検索エンジンビジネスの「邪悪」

昨年秋、わたしは夕方のランニング中に道の段差に足を取られて転倒し、足の指を骨折した。香港、北京での30年近い生活でもケガどころか大きな病気にかかったこともなかったわたしは、東京で暮らすようになってからもあまり病院について関心を払っておらず、近所のどこに相応しい病院があるのか、まったく見当もつかなかった。

その時に役に立ったのがGoogleだった。Googleマップの検索欄に住所とともに「骨折、捻

もっとみる